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49.衣替え

ゴードンが住む古屋へ戻ったアキラ達は一休みしていた。


「そういうばグラビティコアを使って何かするんですか?」


「いや、これはワシの一族の問題じゃ特に何かするわけでわ無い」


「……そうなんですか」


アキラは複雑な事情があるのだろうと思い、これ以上詮索はしなかった。



「アキラ本当にありがとう、何か礼をさせてくれ」


「いや、命を助けられましたし」


「それはワシも同じじゃわい、仮にワシ1人で研究施設へ行けたとしてもコアを取った時点で詰んでたわい」


「そうですかね?、あ、そういえば魔導モーターどうすればいいですか?」


「あれを見つけたのはアキラじゃし持っていってくれ、それにあれはもうアキラにしか使用できないからな」


「……すみません、勝手な事をして」


「命が助かっただけでも儲け物じゃ、気にするな」


「……ありがとうございます」


「ちと待っててくれ、渡したい物がある」


ゴードンは古屋にある収納スペースへ行ってしまった。

何だろう?と思いながらアキラはゴードンの帰りを待つ。



「待たせたな、これを持っていけ」


「……これは?」


「そんな安っぽい防具じゃ直ぐダメになるわい、ワシが制作した防具を一式やる」


ゴードンが持ってきたのは、レギオンブラックワイバーンの皮に高品質のミスリルを糸状にして緑のルーン文字を刺繍した革鎧と、リーオスビッグスパイダーの糸で作られ黒に染色されたカーゴパンツ、そして茶色のスカイブーツを渡す。


レギオンブラックワイバーンの皮は通気性も良く丈夫で軽い、斬撃耐性、刺突耐性、火耐性に優れ、更にミスリルで編み込まれたルーン文字は魔法によるダメージを下げる効果を持っていた。


リーオスビッグスパイダーの糸はシルクの様な肌触りな上に丈夫で伸縮し体に良く馴染む、耐寒、耐熱にも優れている。


スカイブーツは俊敏を上昇させる。


合計金額は金貨12枚以上はする品物だった。



「いいんですか?」


「そんなの素材さえあればいつでも作れる、気にするな」


「ありがたくいただきます」


アキラは装備を着替える、しっかりした着心地なのにまるで羽の様に軽い革鎧と肌触り抜群なカーゴパンツに驚く、ブーツも履き替える、足に力が篭るのを感じ取れた。



「馬子にも衣装じゃな」


ゴードンはまるで初めておもちゃを買ってもらった、子供の様な反応を見せるアキラを見て笑う。



「すげぇこれ!」


「まるで子供じゃな、それでアキラよいつ旅に出るのじゃ?」


「明日には出ようと思います」


「わかった、今日はゆっくり休め」


その日の晩はゴードンと一緒に酒を飲みながら、無事に戻れた事を祝いそして語らい合った。

そして朝を迎える。



「ありがとうございました、ゴードンさん」


「礼を言うのはワシの方じゃ、またいつでも来い」


「はい!お元気で!」


ゴードンはアキラの姿が見えなくなるまで見送る。


山を降りた後、アキラはバイクに乗りまた新たな旅へと出た。





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