幕間.成長
「アキラさんは今何してるんでしょうかね」
「さあな、でもアキラの事だ気ままに過ごしてるんだろうな!」
「そうじゃな、魔法を覚えるとか言ってたし更に強くなってるじゃろ」
「解体もちゃんと続けてるかな?忘れてなきゃいいけど」
「また会えた時にいろいろお話しを聞きましょう」
カインは鉄の翼竜の専属荷物持ちになっていた。
エルビスが率いる黒の虎狼はダンジョンの一件で解散、生き残ったマーリンはあの出来事がトラウマになり実家へ帰り、仲間も自信も失ってしまったエルビスは酒に溺れる生活をしている、その為カインをロベルトが雇った形だ。
「俺らもアキラに負けない様にBランクを目指すぞ!」
アキラの強さに惹かれてから、ロベルトのやる気は最高潮に達していた。
酒場に行けば、酔った勢いで冒険者仲間にアキラの凄さを何回も語っていた、最早都市アルベルムにはアキラの事を知らない人がいない程に。
「やれやれ、空回りして怪我をしないか心配じゃわい」
バレルはロベルトを見て呆れた顔をしている。
「僕も次にアキラさんに会う時はもっと一人前になっている様にします!」
カインの意気込みを見てリベイアは微笑む。
意気投合してからカインとリベイアは交際していた、リベイアは5歳歳上でどうやらカインに母性本能をくすぐられるらしい。
「早くギルドで依頼を見に行こうよ」
アキラの話をし出すと長くなる事が多いので、マルスはロベルトに催促する。
「おっといけねぇ、皆準備はいいか?」
4人は頷く、鉄の翼竜とカインの背中はあれから一回りも二回りも大きくなった様だ。




