幕間.イヴの憂鬱
アルフィリオ学園との対抗試合から私は何処か変だ。
(キーラ今何してるんだろ)
私は座学の授業中だが心は上の空だ。
あのドラマチックなお姫様抱っこをされてから、キーラの事が頭から離れない。
あの屈託のない笑顔を思い出すだけで心が躍る。
キーラとの関係を繋ぎ止めたくて、何通か手紙を送っては返事が来るのを待ち遠しくしていた。
「ちょっとイヴさん?ちゃんと聞いてるの?」
「あ、はい!すみません!」
何回か先生に注意されては我に帰る。
クラスの中では私が恋に落ちたともっぱら噂が広まっていた。
全ての授業が終わり、寮へ戻る。
部屋着に替えキーラ宛の手紙を書き出す。
「……もうすぐアルフィリオ学園は文化祭だったよね」
その事を思い出し私はペンを走らせる。
ーー拝啓、キーラは元気?私はいつもと変わらない日常を送っているよ、キーラは国から表彰されたそうだね、さすがだね私も見習って日々精進しようと思う、ところでもうすぐアルフィリオ学園は文化祭が始まるそうだね、もちろん私は遊びに行くよ、キーラに会えるのが楽しみ。良かったら少しの時間だけでもいいから私と学園祭を周って欲しいな?良い返事を待ってる。ーー
「……これで良しと」
手紙を封筒に入れ、疲れてベッドにダイブする。
(……これは恋と言うものなのかよくわからない、もしそうだとしたら女同士だ、世間体もあるしお父様は許さないだろうな……お婆様とお母様は割と寛容的な所はあるけど……)
私はキーラが男だったらと叶わぬ妄想をしては打ちひしがれていた。




