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30.全裸のヒーロー

「か、体が動かない……」


体が痺れてその場に倒れたキーラは困惑する。


ーーあぁ、こんなとこに居たか、飯に痺れ薬を仕込んだのがやっと効いてきたね


誰かが近寄って来る。

体を仰向けにされ顔が月明かりに照らされる、旅館の店主だった。



「大切な苗床が1人居なくて焦ったよ」


(……苗床?)


「あぁ、皆我慢できないんだね」


ぞろぞろと集落の男達が集まって来る。



「しょうがない、始めようか」


そう言うと店主はキーラを脱がし始める。



「何してんだコイツっ!!」


キーラを裸にした店主は、ズボンを脱ぎ出す。

下半身を露わにした店主を見てキーラは驚愕した、反り立った性器からムカデの様な物がウネウネと出現する。



「な!?魔物?」


周りを囲んでいる男達も同様だった



◇ ◇ ◇ ◇



はるか昔、とある学者がある論文を発表した、"街を壊滅したのはたった1匹の寄生虫"だと。


ーーマニピュレイト・パラサイトーー


その寄生虫は男性の体内に好んで入り込み血管を通り脳に巣食い操作する。


1番厄介な所はマニピュレイト・パラサイトは非常に賢い、寄生された人は普段通りの生活をして擬態し一見では寄生されているかわからない、唯一見分ける方法は"痛み"を与える方法だ、脳が痛みを遮断し痛覚を感じなくなる。


マニピュレイト・パラサイトは熱に弱いそして繁殖が早く、人の性行為に似て膣から成体を侵入させ子宮に数千の卵を産み付ける、卵は一週間で羽化し子宮を内側から喰い成長し数千の寄生虫が膣から排出される、その際苗床となった女性の9割はショック死する。

苗床が居なくなると新たな苗床を探しに旅立つ。


この発表は学会に衝撃を齎した。



◇ ◇ ◇ ◇



「これも邪魔だな」


店主はキーラが首に掛けているペンダントを取る。

するとキーラの体は発光し始めた。


「なんだ?」


キーラは男の姿になり、アキラになった。

股から生えたキノコを見て男達はフリーズする。



「……ライム!!来い!!」


魔法陣からライムが現れる、すかさずライムは男達に向け強酸を放つ。

男達の腕や足は溶けて無くなるが、男達は悲鳴1つ上げないうえに更に襲いかかって来る事に、アキラは戸惑った。



「ほんとに人間かコイツら?」


頭を溶かされた男は倒れ込み襲って来ない、それに気づいたライムは頭を集中的に狙いアキラを囲む男達を撃破した。



「ライム、抽出で毒を吸い出してくれ」


ライムはアキラに覆いかぶさると抽出を開始する、次第に体が動き始める様になった。



「ありがとうライム、それよりもリノア達がやばい!!」



◇ ◇ ◇ ◇



「……体が」


リノアは体の異常に気づき起きる。



「……うぅ」


「何これ……」


どうやらルルとアイリスも同じ様だ。



「我慢できねぇだ」


数十人の男達がリノア達の服を破き始める。



ーーいやぁ!!



3人は男性器から出てくる寄生虫を見てしまい、恐怖の余り泣き始める。



「しっかり産むんだぞぉ」


男達はそう言うとそれぞれリノア、ルル、アイリスの股を無理やり開いた、そして男は下半身を開いた股に近づける……



ーー助けてーー



◇ ◇ ◇ ◇



全力疾走して来たアキラは部屋へたどり着き、そのまま扉を蹴破った。



「大丈夫か!リノア、ルル、アイリス!?」


下半身を露出した男達がリノア、ルル、アイリスを囲んでいる姿を見てアキラはキレた。



「ぶっ殺す!!」


アズールの宝剣を出し片っ端から切り伏せていく。

ライムも強酸を出しアキラを援護した。

ぞろぞろとどこから来たのか旅館へと男達が集まってくる。



(ここじゃ戦い辛い、狭すぎる)


そう思ったアキラは裸の3人をシーツで包ませ、アイリスを背負いリノアとルルを左右の腕で抱え旅館からの脱出を図る。



「ルージュ!!来い!!」


ルージュも召喚しライムと一緒に戦わさせ、逃げ道を確保する。

旅館から無事抜け出したアキラは、集落の集会場へ向かいそこで敵を迎え撃つ、アキラはリノア達を隅に避難させ、分裂したライムが1人ずつ抽出を始め毒を吸い出す。



「デスト、シルヴィア!!」


召喚と同時にデストの拳、シルヴィアの回し蹴りが男達を蹴散らし男達は宙を舞った。


そこからはアキラ達の独壇場だ。


バッタバッタと男達を薙ぎ払う、頭を的確に潰し動きを止めていった。



「……え?あれ、もしかしてキーラ?」


「確かに、黒髪、黒目だし少し面影があるような……」


「あの旅館私達しか居ない様だったし、消去法で考えてもこの場に居ないキーラちゃんよね?……」


3人はアキラをチラ見しながら顔を赤らめる。



リノア達を助ける為に慌てたアキラは、ペンダントを付けてなかった、更には服を着る時間も惜しんで全裸だった。


襲い掛かかってくる男達は居なくなり戦闘は終わる。



「皆!大丈夫か!?どこか異常はないか!?」


「異常はないんですけど……」


「その、なんて言うか……」


ルルと、アイリスは言いづらいのか赤い顔が俯く。



「あんた!服着なさいよ!!」


リノアは声を荒げた。


アキラは自分の姿を見る。



「………………あ」




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