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25.カリキュラム


◇ ◇ ◇ ◇



「ふぇふぇふぇっ、なかなか面白い生徒がおるわい」


老婆の学園長ミネルヴァは水晶を見ている、そこには氷に包まれた修練場に居るキーラと、怒るサリーが映し出されていた。



「変化のペンダントかねぇ、懐かしいのぉ、あれでよく学園を抜け出して爺さんと逢瀬をしていたわい」


ミネルヴァは遠い日の記憶に思いを馳せた。



「まぁ、面白そうだしこのままにしておくかのぉ」


ミネルヴァも面白そうな事には目がなかった。



◇ ◇ ◇ ◇



キーラは1人教室に来ている。

適性属性を調べた後は魔力量の測定をする筈だったが、中等部の測定器では測りきれない事は目に見えていた為免除されて、1人教室に戻されたからだ。



(初日早々やらかしたなぁ)


キーラは机に頬杖をつきながら反省していた、そんな時ガラガラと戸が開く音がする、どうやら誰か入って来たみたいだ。



「まぁ、私の実力はこんなものよ!でもまだまだ精進するわよ!」


「私ももっと魔力練度を上達したいですぅ」


「あらあら、2人ともやる気充分で可愛いわぁ」


教室に入った3人がキーラに気づく。

キーラは軽く会釈した、3人はキーラに近づいて来る。



「転入生のキーラじゃない?どうしたの1人教室で?」


赤色の髪をツインテールで縛った小柄な子がキーラに話しかける。



「なんか困り事ですかぁ?」


青色のボブカットの髪をしたタレ目の気が弱そうな女の子が続く。



「先生に怒られたのかしらぁ?」


金色の髪をサイドポニーテールにし大人な感じを醸し出す女の子はキーラを心配する。



「まぁ、いろいろありまして……」


キーラは言葉を濁し苦笑いする、修練場を氷漬けにしたなど信じないだろうからだ。

3人はそんなキーラを励ました。


「そう言えば名前言ってなかったわね!私はリノアよ、学年で1番の優等生なんだから!」


リノアは小さな胸を張ってドヤっていた、TVで見たレッサーパンダの威嚇みたいだった。



「私は……ルルです、その、よろしくお願いします」


ルルは何度もお辞儀をしていた、人見知りな様だ。



「私はアイリスよ、よろしくねキーラちゃん」


アイリスはニッコリと微笑む、ここが共学なら男子はその微笑みと、謎のセクシーさにイチコロだっただろうと思った。



「改めて、私はキーラと言います、よろしくお願いします」


キーラは3人と握手をした。

気づけば魔力測定を終えた女生徒達が続々と戻って来ていた。

その後は昼まで座学を行い昼食となる、リノア達に誘われ一緒に食堂で雑談しながら学食を食べる。


リノアは子爵の2番目の子女、ルルは両親が宮廷魔術師、アイリスは大手貿易商会の令嬢だそうだ、流石はお嬢様学園だと思いながらキーラはパエリアを食べる。

昼食を食べ終えると3人はキーラを連れ学校案内をする。



「ここが図書室!放課後勉強している子達が多いわ!」



「ここは修練場です、あれ……何で入れないのかな?」



「ここは錬金術室よ、いろいろな薬品が置いてあるから入る時は気をつけてね」


「へー、いろんな設備があるんだね!」



廊下を歩く3人とキーラの心は打ち解けて行った。


午後は実技の授業だ、サリー監修の元キーラだけは魔力練をする、基礎中の基礎だ。



「……こんな感じですか?」


「あら?呑み込みが早いわね、そうそうその感覚を忘れないで」


体の中にある魔力を感じ、それを徐々にミキサーの様に回転させる感覚だ、それを何度も繰り返す。

集中していたらあっという間に全ての授業が終わる。


キーラは寮に向かう。


1人部屋にしては中は広く机、ベット、トイレ、シャワー、クローゼットが付いている、寮内には大浴場、オープンスペース、食堂、本の貸し出しなどの設備がある。

シャワーがある事に1番驚いた、ドワーフ王国が開発した水の魔石と火の魔石を応用した形で、最新技術で作られているとか。



「あぁーさっぱりした!」



シャワーを浴びスポーツブラとパンツのまま、タオルを首にかけジュースを飲んでいる、本当は酒が飲みたいが学園に売っている筈がない。

しばらく休憩した後、今日の復習と明日の予習をしてキーラは明日に備えて早めに就寝した。





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