21.事後報告
アキラは目を覚ます。
ーーここは?
見知らぬベッドの上に居た。
どうやらダンジョンから出られた様で一安心する。
「アキラさん!大丈夫ですか!?」
カインが水が入った桶を片手に部屋に入ってきた。
どうやら看病をしてくれてた様だ。
大丈夫と言いながらアキラはベッドから出た。
「アキラ!目が覚めたか!」
続いてロベルトが部屋に入った来た。
「どうやら体に異常は無さそうだな、事の顛末をギルドマスターに報告した、虚偽の報告は重い罰則になるからどうやって魔物も倒したのかも全てな……すまない、そんだけの力があるのにギルドに加入してない理由はあると思うがな……」
ロベルトは頭を下げた。
(あぁ、ジョブスキルの事もバレたか……)
「いえ、仕方ない事です、ただ自由気ままに生きたいだけの我儘で、皆の命には変えられませんよ」
「……そう言ってくれると助かる、目が覚めたらギルドマスターがアキラに会いたいそうだ、今から行けるか?」
アキラは頷くとロベルトの案内で客室へ向かった。
失礼しますと言いアキラは客室に入る。
客室に入ると赤い髪をした眼帯の女性がソファーに座って待っていた。
その女性に座る様促されアキラは対面に座る、テーブルの上にはお茶と茶菓子が置いてあった。
「よう、おまえさんがアキラか」
「そうです、何か俺に用ですか?」
「まぁ要件を伝える前に、私の名前はヒューリーだ、よろしく」
ヒューリーとアキラは握手をする。
「さて、話しはロベルトから聞いたが、内容は眉唾物だったが本当なのか?」
「本当です」
「そうか……報告を受け今はダンジョンの調査をする為に高ランク冒険者を集めている所だ、ところでアキラよ冒険者にならないか?」
「すみません、俺にその気はないです」
「だろうな、その気があったらとっくになってるか……まぁ、これは一応聞いてみただけだ気にしないでくれ、まぁ気が変わったら、どの都市のギルドでもいいから来てくれ」
「わかりました」
「次は事態の解決と人命救助の礼だ、受け取ってくれ」
ヒューリーは巾着をテーブルに置く。
「中には金貨3枚、大銀貨5枚、銀貨8枚入っている、確かめるか?」
「いえ、大丈夫です、それより貰ってもいいんですか?」
「それは正当な報酬だ受け取ってくれ、あとはこれは私からの礼だ」
ヒューリーは1枚の紙を置いた。
アキラはそれを手に取る。
「これは……地図?」
「そうだ、それは高ランク冒険者にしか渡さない世界地図だ、旅人なのだろう?この先役に立つ」
(正直助かる、情報は何よりも貴重だ)
「ありがとうございます、全く土地勘が無いもので非常に助かります」
そう言うとアキラは頭を下げた。
「なに、正直なところ君はかなりの傑物と私は見ている、冒険者にならなくとも、恩を売っておいて損はないさ」
ヒューリーはニヤッと笑った。
アキラは苦笑いする。
「堅苦しい話は終わりだ、私に君の事をいろいろ聞かせてくれ」
しばらくの間ヒューリーとアキラは雑談をして過ごし、アキラは宿屋へ戻って行った。




