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20.決着

「デストは前衛を頼む、ルージュと俺は遊撃、ライムは援護で酸を撃ってくれ!」


アキラは指示を出し、皆動き出す。


デストは迫り来るシルヴィアにパンチを放つが、シルヴィアはスライディングをして回避しながらデストの背後に周る。


背後に周ったシルヴィアは掌底を繰り出す、先読みしたルージュはシルヴィアの懐に入りナイフを振る。

だがシルヴィアの防御が硬すぎて全くダメージはなかった。


掌底を受けたデストは吹き飛ばされ壁に衝突した、視界が奪われている今が好機と思い、土煙の中からアキラは飛び出し奇襲する、それに合わせてルージュも攻撃を繰り出す。


だがシルヴィアは逆立ちをし、手を軸にして足を回転させ、カポエラの動きでルージュとアキラを吹き飛ばす。

ライムは分裂し一体はアキラ達の回復作業をし、もう一体は酸を飛ばして時間を稼いでいた。


最初に立ち上がったデストは、酸に気を取られているシルヴィアにラッシュブレイクをくらわした。

シルヴィアはガードが間に合わず吹き飛ぶが、受け身を取りすぐ体制を整えデストの元へ駆け出した。


デストとシルヴィアの拳の打ち合いの中、立ち上がったルージュはトップスピードを使いシルヴィアを翻弄させながら、ナイフで攻撃を続けデストの援護に回った。


だがシルヴィアのダメージは微々たるものだった。




◇ ◇ ◇ ◇



既にエルビスとカインは、気を失ったマーリンを運びロベルト達の元へ避難していた。



「あいつは雑魚じゃなかったのか……?」


エルビスは思わず呟く、そして今まで物語の主人公だと思っていた自分が途端に恥ずかしくなる。



「アキラさん!!頑張ってください!!」


カインは英雄を見るような眼差しで戦いを見守る。



「……すげぇ」


「ワシらが助太刀に行っても足手まといになるだけじゃのぉ」


「いったいどんなスキル持ってるのかな?」


「……凄すぎです、アキラさん」



ロベルト、バレル、マルス、リベイアはこの絶戦を、まるで劇を観ているような感覚に陥っていた。



◇ ◇ ◇ ◇

 



額から流れる血を拭うと、アキラも立ち上がり攻撃へ加わる。



(クソ!!これじゃあジリ貧だ、体力が持たない)



防御力が高すぎて手応えは全然ない、それどころかすぐさまリバースで再生されてしまう、長期戦になればなるほどアキラは不利と考える。


だが打開策は一向に浮かばない。



ーーーーカチャン



(ん?手応えが違う?)


それは偶然だった、ライムの酸がかかった場所を攻撃したらシルヴィアの鋼はポロポロと崩れる。



(ーーこれに賭けるしかない)



「ライム!!分身も攻撃へ加わってくれ!!」


2体のライムは隙を見つけては、ひたすら酸を飛ばし続けシルヴィアの体は酸でビショビショになっていた。

アキラ、ルージュ、デストの攻撃で鋼を剥がれ落とす。



ーーブチッブチッーー



「攻撃を休めるな!!手数を増やせ!!」



腕の筋が切れる音がする、だが攻撃を止めない。

やがてシルヴィアの、胸の上の辺りに赤いコアが見えてくる。



(あれがコイツの本体だ!!)


アキラは直感的にシルヴィアの弱点だと悟った。


コア目掛けてロングソードを突き刺す、だがコアが固すぎて貫ききれない。

シルヴィアはコアを攻撃されて焦ったのか、抵抗が激しくなり徐々にアキラ達の攻撃を対処し始める。



(くそ!!この機を逃したら終わりだ!!)



シルヴィアに体制を整えられ振り出しに戻ったら終わりだ、もうロングソードを握る力さえ限界が来ている。



ーーどうする?どうする?どうする?どうする?ーー



アキラはひたすら考える、シルヴィアの動きを封じながらコアに強力な一撃を加える方法を。



ーー1つだけ可能性があるーー


アキラは閃いた。



「ルージュ!限界までコア付近を攻撃してくれ!!」


ルージュは急所突きとトップスピードのコンボで切り裂き続ける、そしてコアは完全にその姿を見せた。



「デスト!奴を上空へ打ち上げてくれ!」


デストは剛力とラッシュブレイクのコンボをシルヴィアにくらわせ天井付近まで打ち上げる。



「ライム!俺の背に乗れ!デストはすぐに俺をアイツのコアに当てる様に天井まで打ち上げてくれ!」


アキラはデストの腕に乗る、デストは腕を振りロケットの打ち上げの様に、アキラを飛ばした。



ーーーーグギギギギィーーーー



とてつもないGがアキラにかかる、だがアキラはロングソードを両手で握り前に突き出す。

シルヴィアの再生が始まるが、すかさずライムは酸を放ち再生を遅らせる。



「これで決まれェェェェェェ!!!!」



空中に打ち上げられ身動きが取れないシルヴィアは手でコアを庇う、だがコアは超スピードで迫るロングソードで手ごと貫通した。


シルヴィアの体は砂になり消え去る、残ったコアは地上へ落下した。


力尽きたアキラも地上へ落下する。

すかさずデストは落下地点へ行き、落ちて来るアキラを受け止めた。



[シルヴィアを従者にしますか?]



どうやら終わったみたいだ、YESと答えるとシルヴィアのコアは粒子となり異空の城へ移送された。


次に頭の中にファンファーレが響く。



レベルは下剋上のおかげか、一気に27になった。



[【ロングソード】は【アズールの宝剣】へと進化しました]



[アナザースキル【思考加速】と【シンクロ】を獲得しました]



[従者ライムは【スライム】から【ヒュージスライム】へと進化しました]



[従者ライムのスキル【酸生成】は【強酸生成】へと進化、続けてスキル【増殖】を獲得しました]



[従者ルージュは【ゴブリン(ユニーク)】から【ゴブリンアサシン】へと進化しました]



「従者ルージュのスキル【急所突き】は【必殺必中】へと進化、続けてスキル【投げナイフ】を獲得しました]



[従者デストはスキル【バスタースロー】を獲得しました]



アキラはいろいろとステータスを確認したいが、今は休みたいと思い、ライム、ルージュ、デストを労い異空の城へ戻す。


しばらくしてロベルト達が駆け寄って来る気配に気づくが、アキラは極度の疲れからかそのまま眠ってしまった。
























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