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15.初ダンジョンとクソ野郎

鉄の翼竜(アイアン・ワイバーン)の人達は気さくで優しかった。

ダンジョンの中はどんな感じだとか、倒した魔物の素材の剥ぎ方など、いろいろ教えてくれて勉強になる。


今から行くダンジョンは23階層で構成されていて、10階層迄はDランク冒険者でも普通に潜れ、11階層から18階層はCランク向け、それ以降はCランク上位者向けらしい。


そして荷物持ちを雇ったパーティは、荷物持ちの人を守る義務がある、それはそうだと思う、ほったらかしじゃあ誰もやりたがらない。


和気藹々と話している内にあっという間にダンジョンに到着した。


「こっから気を引き締めて行くぞ!」


リーダーらしくロベルトは喝をいれた。

それにバレル、マルス、リベイア、アキラは真剣な目で頷いた。


ダンジョンに入る、今日の目標は10階層まで行くそうだ。

1階層は人でいっぱいだった、このダンジョンは1階層と10階層は魔物が出ない休憩エリアらしい。


1階層の階段を降り2階層へ出る。

弱い魔物しか出てこずサクサクと走破し階段を降りていく。

アキラは解体を手伝いながら素材をリュックに詰めていく。


戦闘はロベルトが敵を引き付け、バレルが遊撃、マルスとリベイアが援護で立ち回っていた。



(……連携がうまいな、こっそり鑑定してみよ)



アキラは鑑定を使う。



【ロベルト】


筋力.151

魔力.54

知力.76

技力.104

防御.128

俊敏.101


スキル

なし



【バレル】


筋力.98

魔力.49

知力.80

技力.100

防御.89

俊敏.77


スキル

なし



【マルス】


筋力.60

魔力.76

知力.102

技力.93

防御.51

俊敏.109


スキル

なし



【リベイア】


筋力.45

魔力.135

知力.112

技力.90

防御.50

俊敏.71


スキル

なし



(Cランク成り立てって言ってたが妥当なのだろうか、んー、他を見てないから良くわからん)



階層が下がる事に魔物は強くなっているが鉄の翼竜(アイアン・ワイバーン)は苦戦する事なく進んでいく。


素材の剥ぎ取りも含めて4時間程で10階層に着いた。

ロベルトが振り返り皆を労う。



「いやー、皆お疲れさん、10階層に着いたからワープで地上に戻るぞ」


「ーーえ?もう終わりですか?」


「ダンジョンに潜る時に1番最初に気をつけるのは、余裕を持って帰ることじゃよ」


「そうそう!命は1つしかないから油断大敵だよ!」


「それに明日もありますから、ゆっくり休んでまた頑張りましょう」



ダンジョン慣れしている皆さんが言うことだから、そう言うものなんだと、アキラは納得した。


アキラは初ワープで静かにテンションが上がりながらも地上へ出た。

ワープの出口には沢山の冒険者がいた。


ーーーあれ?鉄の翼竜(アイアン・ワイバーン)の御一行じゃないかーーー



なんかムカつく声色の声に呼ばれて皆振り返る。



「……エルビス」



ロベルトは苦虫を潰した様な顔をした。

バレル、マルス、リベイアも一瞬で真顔になる。

アキラは何が何だか分からず、キョトンとしていた。


ガラの悪そうな兄ちゃんがイチャイチャしながら3人の女と一緒に近寄って来る、その後ろには荷物持ちであろう見た事ある顔が居た、串焼きをあげた子供達の兄貴分の男の子だった。


アキラと男の子は目が合うと、お互い軽く頭を下げる。



「クソ雑魚共は今日は何階層まで行けたのかな?まぁ俺は19階層まで行ってたけどね」


「ーーてめぇには関係ねぇだろ」


「才能の無い雑魚が強がってるのは笑えるわ、てか荷物持ちのおっさんいくつだよ?」


「ん?俺?30歳」


「ギャハッハハ、その歳でまだ荷物持ちやってるとかどんだけ才能無いんだよ、俺だったら恥ずかしすぎて死んでるね!」


「ほんとよねー」


「死んじゃえ、キャハハ」


「ほんと、ダッサッ」



周りで会話を聞いていた冒険者もクスクスと笑いを噛み殺していた。


(うわ、コイツらめんどくせぇー)


アキラの心には1ミリもダメージは無かった。



「こんな雑魚共の側にいたら、俺らまでも弱くなるわ、とっとと行こうぜ」



そう言うとエルビス達は去って行った。



「何なんすか?あいつ?」



アキラは去って行くエルビス達を指差す。



黒の虎狼(ブラック・ファング)の奴らだ、さっきの男はスキル持ちでこの街じゃあ、期待のルーキーと持て囃されてる」


ロベルトはこの街の恥部を見せてしまって、申し訳ないと思いながら説明した。



「お主もあまり気にするでない」


「そうだよ、関わるだけ損さ」


「私ああ言う人大っ嫌いです」


「全然気にしてないんで大丈夫です」



そんな事よりもあんな奴らの荷物持ちをしている、男の子の方が心配で仕方なかった。







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