13.酒場にて
夜の酒場の一角に楽しげな声が聞こえていた。
「俺らもようやくCランクになれたな、いやーめでたい!」
鉄の翼竜は先月Cランクになったパーティである
剣士でリーダーのロベルトは豪快にエールを飲む。
「全く、それを何回言うんじゃバカたれ」
槌を背に背負ったドワーフのバレルはロベルトの悪酔いにうんざりしながらもツッコむ。
「やれやれだよね、リベイアも呆れてるよ」
狩人のマルスはバレルに同意しながら肴を食べる。
「まぁ、それだけ嬉しいんですよ、温かい目で見ましょう」
話を振られ、ローブを着た魔法使いのリベイアはニコニコしていた。
バレルがリベイアに問う。
「親父さんの具合は大丈夫そうかい?」
「一昨日手紙が来て、容態に変化は無く安静にしているようです」
酔っ払ったロベルトが話しに割り込んだ。
「ーーひっくッ、リベイアは偉いよな、家族の為に冒険者になって仕送りして、元貴族だってのに高飛車でもねぇしな」
マルスも同意する。
「ロベルトとの言う通りだね、困ったことがあったら言ってくれよな、何か力になれるかもだし」
「ありがとう、みんな」
リベイアは仲間達の優しさに救われていた。
「ーーひっくッ、ところでそろそろ近場のダンジョンへ潜ろうと思うのだが、荷物持ちを雇おうと思っている」
「準備もできているし、そうするかのぉ」
今後の予定を話しながらも、4人は和気藹々と酒を楽しんでいた。
そんな所に水を差す男が現れる。
「あれれー?鉄の翼竜の一行じゃないか、Cランク成り立たての雑魚のクセに調子乗って、宴でもやってんの?」
黒の虎狼のリーダー、エルビスはロベルト達を下品な笑みを浮かべながら煽る。
ーー皆無視しろーー
ロベルトは3人に目線で合図する、それを見て3人は頷いた。
「あぁん?何も言い返せないのかクソ雑魚共が」
「エルビス様行きましょう、そんな奴ら相手にしてたらお酒が不味くなりますわ」
「そうですわ」
「ええ、行きましょうよ」
エルビスのパーティメンバーの女3人が近寄りエルビス引っ張っる。
剣士のローラ、斥候のマーリン、呪術師のサイラだ。
ちなみに3人とも巨乳でエルビスのセフレだ。
「ヘッ!それもそうだな、じゃあなクソ雑魚ども」
エルビスはスキル持ちで、期待のルーキーとして持て囃されていた、またこの街で黒の虎狼は最速でCランクになった事もあり、更に傲慢さに拍車をかけていた。
「ーーひっくッ、スキル持ちだからって偉そうにしやがって!」
「ああいうのは関わらない方が1番じゃよ」
「目の敵にされたら敵わないよね」
「せっかく楽しくお酒を飲んでましたのに……最悪です」
ロベルト達はうんざりしていた、エルビスは格下を見つけては事あるごとに歪んだ威厳をぶつけてくる。
エルビスのせいで興が冷めたロベルト達は、少しした後宿屋に戻ったのであった。




