魔王様は平穏を愛してやまない。

異世界からの帰還を果たした青年、神崎大志は、自分のいるべき世界への帰還を喜ぶ。

しかし、地球は自分が召喚されていた世界にいたような魔物が世界に蔓延り人類の平穏を侵食していたことを知る。

そんななか世界を救ったのが、異世界からの帰還を果たした者たちであった。異世界召喚からの帰還果たした者たちの9割は“勇者”で締めており、彼らが皆力を合わせて世界を魔物から守っていた。

しかし、大志の異世界での職は悪虐の限りを尽くした“魔王”であった。

魔物による被害が大きかったため、“勇者”出身の者たちによる残り１割の“魔族”出身の者たちが『魔狩』に遭っていた。

魔王である大志は、そんな差別に遭う魔側の人間たちとともに戦うことを決める。

その先に見える彼の運命は破滅かはたまた平穏か、彼の運命が今、加速する。