5話 図書館で情報収集と言う名の説明回。読む人も疲れると思うけど、書く人も疲れる無駄な回。でも頑張って書いたから読んでね。
じゃあ、質問です。
花は〜、自分からミツバチを探しにいきますか?
完全にギルマスを脅迫して金を用意する約束を取り付けた後、ギルドを出て一旦宿を取りに行く。
やって来たのは黄金豚の帽子亭。
依頼で出ていた豚の帽子亭の系列店らしい。
値段順で豚の帽子亭→銀豚の帽子亭→金の帽子亭→黄金豚の帽子亭の順に高くなる。
豚の帽子亭の値段は知らんが、黄金豚の帽子亭では一泊飯付風呂付金貨2枚だった。今の所持金は銀貨7枚、銅貨9枚。
時間は正確ではないが、日本の感覚で昼の3時くらいだと思う。そして今からどこに向かうかと言うと、図書館ですね。やっぱ情報は大事なんですよね〜。この世界の常識とか、あと魔法ね。この辺がやっぱ知りたい所。酒場とかで情報収集するのもアリかなとは思ったんだが、まだ明るいし時間を持て余すくらいならって事で、図書館。
はい、来ました図書館。まぁ入って見ましょう。
「いらっしゃいませ」
中に入ると司書のおっとりした女性が声を掛けてくれた。
「本を読みたい、こうゆう施設は初なんだがどうすればいい?」
「はい、銀貨1枚で閉館の時間までお好きに本を読んで頂いていいですよ。銀貨1枚はお帰りの際に返還されます。もし、本を傷つけたりなどがあればその際には銀貨の返還はしておりませんので、大事に使って下さいね」
「あぁ、ありがとう。銀貨1枚置いとくな」
「はい、ではごゆっくりどうぞ」
《神権》で把握した所、全部で約1万冊の本があった。まぁ中々にこじんまりとした感じだな、これでもこの街一番のラインナップである。2番目は存在しないけどな。
てな事で読んでいきましょう。って言っても《完全記憶》があるので、読んで覚えると言うより頭に内容ぶち込む感じではあるが。読んでる描写はカット。
はい!
終わりましたー。約2時間。1冊に対して1秒もかかってないですね。図書館から出る際に司書さんからまた来て下さいねー、と言われたが全部読んだからね、もう来る事はないよ。
まぁ色々とこの世界の知識が増えましたね。本のジャンルとして、まぁ歴史本とかそれを物語風にしてるヤツとか後はこの世界の構図とかね。異世界らしく、勇者と魔王のお話もありましたね。現在は魔王だけ居てるらしいです。なんか責めてきたら勇者決めるんやて、選定式はこの世界でも最大級のお祭り騒ぎになるんやて。お祭りには行きたいな〜。
ほんで、種族。
大きく分けると、人族、魔族、エルフ族、妖精族。一応、獣人族。なんで獣人族が一応かと言うと魔族と同類て見なす声と、その反対する声があってん。んで魔族も獣人族も一緒〜ゆうてんのが、人族。
それに反対してんのが獣人族。
魔族とエルフ族はそんなもんはどぉでもいいてスタンスで妖精族は行方知らずと。
だからまぁ人族の生活圏では獣人族は魔族と呼ぶし、獣人族の生活圏では獣人族と言うと。
まぁたしかにどぉでもいいな。魔族とエルフ族に関する情報はあんまり無かった。妖精族は名前と何処におるか分からん事が分かった。
はい、次。
この世界の構図なんやけど、かなり大雑把でしたね。人族が住んでる大陸と魔族が住んでる大陸があります。その中の人族、魔族があまり居ないスペースにエルフ族と獣人族がいます。以上。
意味分からへんやろ?まだ地図って言う概念が無いねんて。にしてもだろ。
一応人族の大陸内にある国の名前とかはあった。大国が5つ。小国が12。それぞれの名前はまた行った時に出すわ。
今いるのはロマテーヌ王国。
この街では無いが、王都に行けば王が鎮座してるんだろう。まぁたぶん近い内に行くよ。
はい、次。
歴史。沢山あったね。だけどまぁなんか風の噂で聞いたんだが、この世界の創造主が考えるの面倒だから語りたくないと言ってるらしいので、歴史が語られる事は無いと思われ。
ラスト2。
奴隷制度について。
やっぱ居ましたね。異世界ファンタジーと言えば!転生転移した人には何故か必須となってる風習のある奴隷さんですね。
まぁ大体は従順なヒロイン枠。ただただ役柄が優秀だからね。中々に他の追従を許さないよね。
借金奴隷、犯罪奴隷。後一般奴隷。それぞれの違いは奴隷への落ち方くらいかな、借金奴隷は借金で。犯罪奴隷は犯罪で。一般奴隷は戦争とかの敗戦国からとかが良くあるパターンらしい。奴隷紋って言う魔法の1つで縛る方法と隷属の首輪で縛る方法があると。
昔は腕輪もあったらしいんだけど、ある貴族の奴隷が皆んな腕切って襲い掛かって来たらしく、それ以来廃止になったと。
ただ、この世界の奴隷契約の強制力はかなり強いっぽいね、まさしく、ご主人様の言う事は〜?絶対ー!的な逆らう事は出来ないらしい。
それこそ死ねとかでも命令は通るらしい。でも奴隷を殺した場合、それは罪に問われるようでやっちゃったら犯罪奴隷落ちになるから殺る人は先ずいないらしい。
はい、疲れて来たけど、最後。
魔法について!!
漸くですね。待ってました!!Let.s do it,
種類はそこまでアホみたいに多くは載ってなかったのでパパッといきましょう!
火、水、風、土。これが所謂、属性魔法。それぞれの上位魔法で、炎、氷、暴風、金になるらしい。炎と氷と金は良くある進化だが、暴風はあんまり聞き慣れない感じだな。セオリーだと風→雷とかになると思っていたんだが、この世界では違うらしい。
次にこれも定番、闇と光。ただこの2つの魔法は精霊魔法とも呼ばれるらしく、それぞれ闇の精霊、光の精霊の力を借りないと使えないらしい。
ここで出てきた精霊。妖精族よりも希少な存在らしい。なんか何処にでもいるが何処にもいない的な訳分からん事書いとったよ。
次に、無属性。主に身体強化とか探知系、それとギルマスの持ってた鑑定とかもここに入るらしい。ステータス表記上はスキル欄にあるんだが、一応無属性魔法に分類してると言う事だろう。まぁここら辺の情報はあくまでこの世界の住人がこう定めただけで、これが全て真理と言う訳でもないとは思う。が目安くらいにはなるだろう。
そして希少魔法。簡単に言うと希少な魔法らしい。だが俺には何が希少で何が希少じゃないかなんて分からん。分からんが、本に記載されていたのは、空間魔法、転移魔法、錬成魔法だけ載っていた。他にも沢山あるらしいと書いていた。実際ほかの希少魔法を使える人もいるが隠していると言う事だろうな。
魔法の発動方法なんだが、先ず使う魔法の適正がないとダメらしい。無属性に関して適正のない人は殆どいないとの事だが、属性魔法と精霊魔法、それに希少魔法。それぞれの魔法に適正がないとその分野の魔法は発動しないんだと。そして適正の確認方法は火魔法の適正を確かめたいなら、頭の中で火をイメージして詠唱をする。この詠唱なんだが、イメージしたものを言葉にすれば良いらしい。そしてイメージと詠唱が合致していて適正があれば、魔法は発動すると。
という事でやって見よう!適正チェック!
場所は変わり最初に転生して来た更地に来ました。人がいる場所でやって出来なかったら恥ずかしいじゃん。
先ずは火魔法から!
頭の中で蝋燭に灯る程度の火をイメージする。
次に詠唱。なんて言ったらいんだろうか?まぁ、シンプルに行こう。
「火」
ボンッ!ゴゴゴゴ!!
ひじょーに短い詠唱と共に現れたのは、見上げるほどの火柱。真っ赤に燃え盛る炎。火柱の最高到達点が見えない。視力もかなり上がってて2キロ先くらいは普通に見える筈なんだが。おかしいな?俺が発動したからなのか不思議と熱くはない。とりあえず消える様にイメージしたら火柱は消えた。
ステータス
名前:小鳥遊 遊生 年齢:16
レベル27
生命力999999/999999
魔力999994/999999
身体能力:A
魔法力:EX
スキル
《格闘術》《剣術》NEW《回避術》NEW《威圧》NEW《交渉術》NEW《火魔法》NEW
《完全記憶》《オールマイティ》《神権》
魔法力下げるの忘れてたわ。取り敢えずAに下げる。魔力も5減ってる。後なんかいつ間にか色々スキル増えてんな。アナウンス的なのはレベルアップ時のみ教えてくれるらしい。スキル獲得も教えてくれればいいのに。
まぁ何はともあれ、火魔法。無事いけたね〜、ジャンジャン行って見ようー!
水魔法。
水の球をイメージする。
「水球」
目の前に水の球が出て来て浮いている。せっかくなので前に飛んでいく様イメージするとイメージ通りに50m程飛んだ所で緩やかに地面に落ちた。
ステータス
名前:小鳥遊 遊生 年齢:16
レベル27
生命力999999/999999
魔力999994/999999
身体能力:A
魔法力:A
スキル
《格闘術》《剣術》《回避術》《威圧》《交渉術》《火魔法》《水魔法》NEW《魔力操作》NEW
《完全記憶》《オールマイティ》《神権》
魔力が減って無いのが気になったんだが、恐らく時間により自動回復した結果なんだろうと解釈する。そして無事に水魔法ゲットー!更に何故か魔力操作ゲットー!恐らくは水球を前に飛ばしたのが原因かな。次つぎ!
て事で属性魔法はね、一応全部、習得出来ましたね。それと、また《神権》がね、チートっぷりを発揮しましたよ。まぁどんな風に発揮したかと言うと、こうですね。
ステータス
名前:小鳥遊 遊生 年齢:16
レベル27
生命力999999/999999
魔力999994/999999
身体能力:A
魔法力:A
スキル
《闘鬼》UP《剣聖》UP《心眼》UP《王威》UP《悪代官》UP《獄炎魔法》UP《氷河魔法》UP《極風魔法》NEW《自然魔法》NEW《魔力支配》UP《完全記憶》《オールマイティ》《神権》
はい。分かってますよ。自分でもやらかした事くらい。だってできるんだもん。強くなるのはね、いい事だよ。いいんだけど、何に対して後悔してるかっていうと、これからやらんといけない進化したスキルの説明。これがめんどい。やるけどさ。やんないと分からないと思うからさ。やるけどさ。めんどい。
はい、じゃあ切り替えてスキルの進化プロセスと後それぞれの説明を一気にやりましょう。
先ず、《火魔法》→《炎魔法》→《獄炎魔法》ですね。効果は火の魔法が使える。シンプルですね〜。スキルが1つ進化する度にあり得んくらい威力上がります。
赤ちゃん→ボブサップ→ゴジラくらい上がります。
次、《水魔法》→《氷魔法》→《氷河魔法》ですね。効果は水、氷の魔法が使える。以下同文。
次。《風魔法》→《暴風魔法》→《極風魔法》効果、風の魔法が使える。以下同文。
次、《土魔法》→《金魔法》→《自然魔法》効果、土、鉱物、木々や天候等も操ることができる。以下同文。
《自然魔法》が一番チートかも知らんわ。もし泣きたくなるような日が来たら雨降らせよう。
次、《魔力操作》→《魔力掌握》→《魔力支配》効果、魔力の操作が上手くなる→空気中の魔力を扱える→生物の魔力も使える。魔力支配はヤバイね。魔法を使う人の天敵みたいなスキルやな。要は敵から魔力勝手に奪って使っていんでしょ?魔力が無いと魔法は使えないから魔法メインの戦闘職はその時点で終了。
もっと言えば魔力が切れたら意識も切れて回復するまで昏睡するらしいから戦いにすらならんよね。これはヤバイスキルですよ。
次、《格闘術》→《剛拳術》→《闘鬼》効果、格闘が上手くなる。なお拳での攻撃威力が上がる。普通そうに見えるけど、実際ヤバイからな。パンチ一発でスタートの街消せるからな。
次、《剣術》→《剛剣術》→《剣聖》効果、剣の扱いが上手くなる。これも凄いよ。またつまらぬモノが切れるからね。しかも剣術手に入れたのってあのゴブリン戦だと思うんだけど、使ってたの木の棒なんだが、剣と認識したらしい。
次、《回避術》→《見切り》→《心眼》効果、攻撃を回避し易くなる。敵の攻撃の一手先が判る。まぁ戦闘時における擬似的な未来予知みたいなもんですね。この3つを見て、ひと狩り行くゲームを思い浮かべた人は俺とネットでひと狩りってたかも知れんな。俺は金獅子が好きでしたね。
次、《交渉術》→《商人》→《悪代官》効果、交渉時有利に事を進め易くなる。誰が悪代官やねん!門番とかギルマスから金巻き上げとるから否定できんけどな。
という事で、《神権》の権限で無理矢理スキル上げれたね。流石は神の権利だね。
でもまぁ、今後はなるべく《神権》控えようかなと思ってます。今でも控えてるつもりなんですけどね。
俺の中の《神権》の立ち位置っていつでも何回でも使える最終兵器やねん。一応最終兵器やからね。なるべく事の最終に持ってこようかなと思っとります。
はい、ではいよいよ今日のメインイベント!
空間魔法、転移魔法を覚えよう!!
こればっかりは適正がないと無理なんですがね。なんだかいけそうな気がする〜。あると思います。
先ず空間魔法といったら、やっぱアイテムボックスでしょ!て事で某国民的アニメキャラクター青ダヌキの腹についている異次元ポケット的な感じのモノをイメージする。
テレレレッテレー
「アイテムボックス〜」
目の前に虹色のグニャグニャした何が現れる。取り敢えず落ちてた木の棒を入れてみた所、綺麗に入っていった。その時に頭の中で木の棒がアイテムボックスに収納された事を理解できた。
取り出す時は念じるだけで取り出せる感じみたいだな。
よし、後で《神権》使ってスキル進化させよう。
次に、転移魔法だな。イメージするのは某国民的アニメキャラクター野菜人のキャロットがラットヤード星で学んだ瞬間移動。
good-by 御飯。
「転移」シュンッ
瞬間、景色は変わり、今いるのはギルマスの部屋。頑張って金を集め回っているのか部屋にもギルド内にもギルマスは居なかった。
ちょっと驚かそうかと思ったんだが、残念だ。もう一度更地へと帰る。
バイバイみんな・・・
「転移」シュンッ
更地に戻ってきて、スキルを進化させてステータスを確認する。
ステータス
名前:小鳥遊 遊生 年齢:16
レベル27
生命力999999/999999
魔力999989/999999
身体能力:A
魔法力:A
スキル
《闘鬼》《剣聖》《心眼》《王威》《悪代官》《獄炎魔法》《氷河魔法》《極風魔法》《自然魔法》《魔力支配》《次元魔法》NEW《時空魔法》NEW《完全記憶》《オールマイティ》《神権》
《空間魔法》→《次元魔法》効果、アイテムボックスの容量に限界が無くなる。所有者の魔力を消費して異次元空間を創造できる。アイテムボックスには生物は入れられないが、魔力消費して作る異次元空間には生物も入れられる。
今の所異次元空間にそこまで需要は無いが、今後必要になる可能性は大いにあるな。アイテムボックスは言わずもがな便利。
《転移魔法》→《時空魔法》効果、所有者が一度行った場所への瞬間転移が可能になる。効果が、他者も含めて可能になる。
要は転移魔法だけだと転移できるのは俺だけだが、時空魔法に進化で他の人も転移させる事が出来るようになったと。マジチートだわ。
上空に転移させて墜落死とかえぇやん。
俺も紐なしバンジーこと飛び降り自殺の追体験が出来るようになったわ!ハハ!
ここ笑うとこじゃ無かったわ。
よし、今日はこれくらいでいいだろう。辺りも暗くなって来たし、自分でも頑張ったと思うよ。だってまだこの世界来て1日目だからな。もう随分居た気がする。それだけ俺にとって異世界の居心地がいいんだろう。美味い飯でも食って風呂入って寝るかな〜
黄金豚の帽子亭に転移で帰り、飯食って風呂入って倒れる様に眠る遊生であった。
探さない。待つの。