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自由人のやりたい放題人生  作者: 遊びに行くよ
7/15

4話 五分五分テンプレ

ミタマダークキタコレ!


採取に行く前に道具屋で大きめの袋を3つ買った。1つ銅貨2枚だった。アイテムボックス的な物があればいいんだが一番小さな奴で金貨10枚。容量は50キログラムまでらしい。店主から金巻き上げて買おうか悩んだが、女性だったし気分的な問題で辞めといた。


東門を抜け、森へ向かい脳内地図で薬草を見つける。魔物もチラホラといるな。薬草を数えた所、森に入ってから半径1キロ以内に1680個あった。


取り敢えず全部引っこ抜く。大きめの袋3つがパンパンになった所で魔物の一体がこちらに近づいて来た。


視界に映ったのは緑色の身体に少し太い木の枝を持った生物。


そう、異世界テンプレNO.2こと、ゴブリンさんですね!この世界、初の魔物との対面!


《神権》でステータスの開示を要求


ステータス

名前:なし(ゴブリン) 年齢:1

レベル2

生命力5/5

魔力3/3

身体能力:G

魔法力:G

スキル



THEチュートリアルの為の魔物やな。とは言っても俺がこの世界に来た当初のステータスと同じくらいやな、ゴブリンには木の棒だけでも武器がある分、戦ったら五分五分やったかも知らんな。ゴブリンだけに。


ゴブリンが木の棒を持ってるので、俺も木の棒を拾ってゴブリンに近づく。


野生のゴブリンがこちらに気付いた!


たたかう← にげる

バック 石を投げる



たいあたり 木の棒で叩く

かげぶんしん まもる←



小鳥遊 遊生のまもる。



ゴブリンの木の棒で叩く攻撃!

小鳥遊 遊生は攻撃から身を守った。



たたかう← にげる

バック 石を投げる



たいあたり 木の棒で叩く←

かげぶんしん まもる



小鳥遊 遊生の木の棒で叩く攻撃!


スパンッ!


ゴブリンはたおれた。



いや〜激戦でしたね!ね!

息を飲む展開。打たれて打って、一進一退のいい勝負だった。ゴブリン。お前の事は忘れない!


という事で初の魔物との戦闘。まぁステータスに差があり過ぎて呆気なく終わったが、安全第一ですからね!少しずつ肩慣らししていきましょう!


ゴブリンの解体とか良く知らないし中に魔石とかあるかも知れないが今回は放置。帰って受付嬢に聞いてみよう。

薬草も取れたし、ゴブリンテンプレも出来たし、満足だな!よし、帰ろう!



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



東門に到着すると門番からギルドカードの提示を求められた。街から出る時は必要ないが入る時には必要らしい。


袋の中身を問われたので薬草と答えたら、何故か嬉しそうな顔でありがとうと言われた。そんな筋合いは無い筈だが、まぁ悪意は無さそうなので素直に好意を受け取っておいた。



ギルド前に到着すると何やら中が騒がしい。

まぁ、検討はついているが。



俺が足を踏み入れた途端、騒がしかったギルド内が一斉に静まり視線が向けられる。が、それを無視して受付へと向かう。


さっきと同じ受付嬢の所へ行き、声をかける


「薬草、取れるだけ取ってきたんだけど、どうすればいい?」


「ぇっ、とータカナシさんが薬草を依頼をぇっと、タカナシがさんが依頼を薬草を、アワワワ」


プルプルしながら泣きそうな顔で訳の分からん事を言っている。どうしたんだろうか、さっきはあんなにもキチンと対応出来ていたのに。


「一旦、落ちつこうか」


「ぁっ、はい、すいません!!」


「いや、いいよ別に。それで薬草、どうすればいいの?」


「はい、薬草依頼ですね!えっとコチラのカウンターの方にってえぇぇぇ!?!?タカナシさん!もう薬草取ってきたんですかっ!?


「あぁ、なんかマズかったか?」


「いぇいぇ!そんないけない事なんて無いです!むしろ有り難いというかギルド的には仕事が速くて助かるというかなんですけど、東の森まで片道でも普通、2時間は掛かりますよ?タカナシさんが依頼を受けてまだ1時間しか経っていないので・・・、ちょっと速過ぎて驚いてます、はい。」


「ここに置いていいのか?」


「はい!お願いします!」


ドン。ドン。ドン。


「はい、一応1680個ある。確認してくれ」


・・・・。



「おーい、受付の人ー。帰ってこーい」


「ハッ!大きな袋に大量の薬草の幻覚、1600という幻聴が聴こえて来ました、ァハハ。私疲れてるんですかね〜」


「それは幻ではない。その目で現実を受け入れなさい」


「ハ、ハハ、ァハハハ」


バタン。


何故か倒れてしまった。


「ちょっとネリー、どうしたのっ!?って、ぇぇぇぇ!?ナニコレ??」


隣の受付嬢が尋ねてくる。


「薬草」


「これ全部薬草なんてあり得る訳ないでしょう!何を冗談をっ!って本当に薬草じゃないの!!

ちょっと、ミランダ!ギルド長呼んで来て!」


指示を出した受付嬢がまるで親の仇でも見る様な目で見てくる。俺悪くないと思うんだがまぁ気にしないでおこう。


そうこうしている内に右奥の階段から筋骨隆々なオッサンが降りて来た。


「おう、薬草がどうたらと聞いたがコーネリアは大丈夫か??」


コーネリアってのは恐らくさっき倒れた、ネリーと呼ばれていた受付嬢だろう。


「はい、身体は問題ないです。ちょっと驚いた拍子に意識が飛んだみたいで」


受付嬢が答える。


「そうか、ならいいんだが、それで薬草を納品してくれたのは誰だ?」


「ギルド長、こちらの方です」


俺の方を促す。

ギルド長と目が合う。なんか見られてる感じがするな〜。物理的では無い。覗かれているような感覚だな


《神権》ギルド長のステータス開示。



ステータス

名前:グランセクト(人族) 年齢:45

レベル153

生命力2670/2670

魔力1500/1500

身体能力:A

魔法力:D

スキル

《剛斧術》《身体超強化》《魔力纏》《探知》《魔力感知》《限界突破》《上級鑑定》《隠蔽》



へぇ〜、流石はギルマス。レベル高いな。

けど脳筋だな。考察の前に、


《神権》ステータス閲覧拒否。


さっきからの覗かれてる様な感覚は消えた。と共にギルマスの顔が一瞬引き攣った。


どうやら俺のステータスを何の断りも無しに覗いていたらしい。このギルマスはギルティ。


「すまんが、奥の部屋に来てくれないか?薬草の件もそうだが、それ以外にも聞きたい事がある。」


なんとか威厳を保ったまま、平静を装い話しかけてくる。


「あぁ、いいだろう。俺も聞きたい事はあるからな」ニヤリと嗤う。


ギルマスの顔が更に引き攣るが関係ない。


「そ、そうか。ではこちらに来てくれ」




階段を登った先にはいくつかの部屋があったが今回はその中でも一番奥の部屋に案内された。


どうやらギルマスの執務室らしい。


「いきなり登録初日から、こんな所に招いてすまんな」


「構わない。それで、話とはなんだ」


「あ〜とな、色々と聞きたい事はあるんだが、先ずは薬草の件だな。アレだけ大量の数だ、さぞ大変だっただろう?」


「そうでもなかったな。いい運動にはなったかも知れんな」


「そうか、アレを取って来たのは東の森からと聞いたんだが、東の森までの道のりは馬車でも2時間はかかる。だが、タカナシ君、君は採取も含めて、1時間で帰って来ている。」


「一応行き帰りは走ったからな。だから言っただろう。いい運動になったと」


「そうか、あくまでも東の森から取ってきたと。そう言い張るつもりか?」


「それが事実だ」


「分かった。それはじゃあそれでいい。次だ」


「待て、お前の質問には答えたんだ。次は俺の番だろう」


またも盛大に顔の引き攣るギルマス。顔に出すぎだろう。


「い、いいだろう。なにが聞きたい?」


「俺のステータスを勝手に覗いたその不始末に対して、どう落とし前を付けるつもりだ?」


最早何の変顔かと思うくらいに表情を変え、あまつさえ身体をビクつかせるギルマス。


「な、ナンノコトダ?」


「カタコトになってるぞ。しらばっくれるつもりか?」


「俺はタカナシ君のステータスなんぞ、、」


「上級鑑定」


「な!?何故それを!?」


「俺が知ってちゃマズイのか?ん?」


「くっ。なんでもない。」


「どこまで見た?」


「レ、レベルまでだ。それ以上は見えなかった」


「てことは見たんだな?」


「ぁ、いや、その」


「見たんだな?」


「あぁ、だがレベルまでしか見ていない」


「は?レベルも見てしまった。だろう、それでギルド長ともあろう者が一介の冒険者なりたての新人に嘘をつくとはどうなんだろうなギルド長、グランセクトさん」


「・・・。」


下を向いて動かないギルマス。


「さぁ、もう一度聞くよ。てか後一回しか聞かないからね。慎重に答えてね。答え次第ではどうなるか分かるよね?

俺のステータスを勝手に覗いた不始末。その落とし前をどう付けるか?」


ゴクリと唾を飲みギルマスが口を開く。


「・・・まなかった」


「聞こえんわ、この木偶の坊が。はっきりモノ言わんかいな」


「クソッ!俺が悪かった!すまなかった!」


「で?」


「は?」


「は?じゃねぇよ。間違った時、謝ってすむのは子供の内だけだろ。大人は間違ったらその償いを形で示すんだよ!それともなんだ?その図体と老け顔で僕はまだ子供でちゅ〜、とでも言って見るか?」


「クソッ。バカにしやがって。何が欲しいんだよ」


そうだな〜、目下やっぱまずは金かな〜。白金貨10枚くらいひったくれたら上々だろ。

「白金貨100枚」


「ンなッ!?そんな大金ある訳ねぇだろ!」


因みに、挟む所間違ってる気はするが、

石貨10枚で銅貨1枚の価値。

銅貨10枚で銀貨1枚。

銀貨10枚で金貨1枚。

金貨100枚で白金貨1枚。

白金貨100枚で黒曜貨1枚。

となっている。石化1枚の価値は日本円だと

100円いかないくらい。金貨1枚で約10万円くらいになるね。黒曜貨は多分見る事ないって受付嬢は言ってたね。



「あっそ、じゃあいいよ。このギルド潰すから。金庫にそこそこ金あるでしょ」


「待っ!待ってくれ!!

白金貨100枚は流石にどう足掻いても無理だ!!せめて5枚!いや、7枚にしてくれ!!」


「15枚」


「8枚!」


「13」


「8枚が限界だ!!頼む。」


「いや、10枚だな。これ以上の譲渡はない。白金貨10枚出すか、ギルド共々無くなるかだ。さぁ、選べ。」


「・・・。分かった。10枚だそう」


「よし、決まりだ。今すぐに準備しろ。白金貨で9枚。金貨で100だ」


「待ってくれ!今ギルド内にそんな大金は無い。2日間だけ待ってくれ!必ず用意する」


「ヌルいな。半日だ

明日の朝、また来る。それまでに死ぬ気で用意しておけ。出来てない場合は勿論、死ぬ事になると思うから、頑張れよ。じゃあな」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



遊生がギルマスと奥間でOHANASI。していた頃、冒険者ギルド一階では。



「おいおい、見たかよ。あの薬草の量」

「10年分くらいあったんじゃねぇか?」

「いやいや、薬草どころの話じゃないだろう!あの新人なんでギルド長に対してタメ口聞けるんだよ。鬼のグラセクだぞ。」

「そんなの知るかよ、世間知らずなだけじゃねぇの??」

「バカか、はたまた・・って所だな」

「モンスが急に倒れたのも気になるが、流石にギルド長には敵わねぇだろ」

「まぁ、そうだよな〜」×3





「ねぇねぇ、ちょっとさっきの新人君イケてない??」

「はぁ?あんた何言ってんのよ?あれはどう見ても超イケてるに決まってるでしょ!」

「ギルド長にも物怖じしてなかったし、一緒にご飯行きたいなぁ〜、なんてねっ」

「そん時はあたしも誘ってよね、抜け駆けはダメだかんね!」

「分かってるよ〜もう〜!」






「はぁ。この大量の薬草、全部処理するまで今日は帰れないとか最悪だぁ〜。ムリだよムリだよ〜。コレ最低でも1000個以上はあるもん絶対ぃー。徹夜だー地獄の徹夜だよー。ダメだよぉ、死んじゃうよぉ。」

「もぉ、うるさいなぁ!こっちまでヤになって来るからもう少し静かにして。」

「ナナちゃん助けてよぉ〜」

「うるさいわね!私だって同じなんだから早く手進めて、終わらせて帰ろうよ」

「うぅーん、がんばる。グスン。」

やっぱ京アニはスゲェっすわ。一話からヴァイオレットちゃんのファンになる。

「知りたいんです!愛してるを。」今期アニメのヴァイオレット・エヴァーガーデン。おススメですね、てか見ろ。

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