12話 引っ越し??
1話あたりの字数の違い。
チュンチュン。
隣に美少女は寝せていないが、朝チュン。
覚醒して隣のベッドを見ると、3人はまだ寝ている。非日常に疲れたんだろう。俺にとっても十分非日常だが、そこは異世界の楽しさとステータスのおかげで問題ない。
まだ外は薄暗い。木製の窓を開けて外を見るとちらほらと活動を始めている人達もいる。格好からして恐らくは冒険者なのだろう。良い依頼は早く無くなると言うし、ランクの低い内は早起きして頑張るのがセオリーなんだろうな。
この地域は季節と言えるような気候の変化がない。晴れた日には本を片手に外で読書でもすると気持ちいいと思う。俺の趣味ではないがな。
異世界の穏やかな風を感じて、柄でもない事を考えていたらエミリ、ミリアの双子が先に目を覚ましたみたいだ。
「エミリ、ミリア、おはよう」
「んにゃ、、ハッ。おはようございます!」
「ふにゃ、おはようございます!」
「朝食までまだ時間あるから寝ててもいいよ」
「いぇ、そんな、ご主人様より起きるのが遅くてごめんなさい!」
「ごめんなさい!」
「気にすんなって、たまたま早起きしただけだから、セルシナが起きたら料理番に朝食持ってくるように伝えて来てくれるか?」
「はい!私達に!」
「お任せください!」
セルシナもその後直ぐに起きてせっかくなので一緒に行って貰った。
今日の朝食はみんな普通に食べてくれた。食べた後で何か言いたそうにみんな頭を俯かせていたけど、また撫でていたら終わらないので、また夜にと言って片付けた。
「一応、今日は昨日買った屋敷に移動して、その後で必要な物を買いに行こうと思ってるから、そのつもりで」
「はい!」
「はい!」
「はい、」
「後、詳しい事は省くけど、3人の能力を上昇させとくから以前よりは動きやすくなると思うぞ」
「そんな事が出来るんですか!」
「ですか!」
「??」
「まぁな、屋敷はかなりデカイし、そっちのが楽だろ」
「はい!」
「ありがとうございます!」
「ぁりがと」
因みにこの能力上昇は心身支配の効果であげている。どのくらい上昇したかと言うと、
ステータス
名前:エミリ 年齢:13
レベル1
生命力4000/4000
魔力4000/4000
身体能力:B
魔法力:B
スキル
エミリとミリアは元々育った環境が同じだったせいかステータスは同じだった。レベルは1。生命力と魔力の最大値は10。身体能力と魔法力はG。これが双子の元々のステータス。そして上のステータスまで上昇してる。
双子は魔法を覚えていないので魔法力は今の所無駄だが、この街で冒険者でもやれば身体能力のゴリ押しでいい所まで行けそうなレベルである。
次にセルシナ。元々のステータスは、コレ。
ステータス
名前:セルシナ 年齢:16
レベル13
生命力190/190
魔力250/250
身体能力:F
魔法力:D
スキル
《水魔法》
上昇後が、コレ。
ステータス
名前:セルシナ 年齢:16
レベル13
生命力5400/5400
魔力7500/7500
身体能力:A
魔法力:S
スキル
《氷魔法》
戦い方さえ考えればギルマスも倒せそうなステータスになった。恐らくはレベルが高い分上昇値も高いんじゃないかな??水魔法も氷魔法にできた。
「3人共自分のステータス見れるんだっけ??」
「ステータスですか?教会に寄付すれば」
「鑑定石を使わせて貰えます!」
「わからない」
どうやら自分では見れないらしい。教会もあんまし良いイメージないんだよな。
言葉ではステータスが伝わりずらいかなと思い、後で何かに書いて渡す事にした。
「そうか、分かった。じゃあ早速屋敷に行こうか」
「はい!」
「はい!」
「いく」
店主に金貨を5枚程、奴隷を泊めた分だと言って渡しておいた。お世話になったからな。
宿を出て、転移で屋敷に移動する。
「きゃぁっ」
昨日、案内してくれたオダギリ商会のシェアさんが悲鳴をあげて蹲っている。
「シェアさん、おはよう」
「お、おはようございます。て、え??タカナシ様??何処から来られました??」
「うーん、宿から?」
「そうではなくて、私はてっきり扉から入ってくるものだと思ってましたから、驚きました!驚きましたよ!」
「おぉ。なんかすまんな」
「大丈夫です!お早い到着で助かります。こちらの魔石が屋敷の所有権を示す物になります。1つしかありませんので無くさないようにお願いします。すいません、後はお代を頂ければ取引完了となります」
「仕事が早くてこっちも助かるよ、白金貨で払っていい?」
「大丈夫です」
「じゃあ、はい」
白金貨を親指で弾く。日本円で約1000万の価値の硬貨を。
「えっ、おっとと。白金貨を弾く人は初めて見ましたよ、タカナシ様」
「これでオッケー?」
「は、はい。取引完了です。ありがとうございました。また必要でしたら、是非オダギリ商会にお願いしますね」
「シェアさんも頑張れよ」
「ありがとうございます。それでは失礼致します」
最後はまた綺麗なお辞儀で締めていったシェアさんだった。
作者は大きなBがあまり好みではありません。
メインヒロインは恐らく、BがBくらいになるかと思われます。