11話 セルシナファンを増やす回
本日3話目の投稿。
マジ頑張った。
「おかえりなさいませ!ご主人様!」
「おかえりなさいませ!ご主人様!」
「お、おか、おかえりなませ。ご主人様!」
双子が元気に迎えてくれる。それにセルシナもぎこちないが頑張っている。店で買った時はもっとこう人形みたいに生気の無い顔してたが、双子に影響されたんだろう。少し顔色も良くなってるな。奴隷なんかは基本的に敬語なんて知らないしな、挨拶がぎこちないのは仕方ないだろう。
「ただいま」
「セルシナさんにタカナシ様の」
「説明しておきました!」
「そうか、ありがとう」
2人共少し俯いて何かを待っているみたいなので、取り敢えず頭を撫でておいた。
「ぅへへ」
「ぇへへ」
それを見たセルシナが何も言わずに少しだけ
俯いたので、ついでにセルシナも撫でてあげる。
「ぁぅ・・ふぁ」
意外と可愛い所もあるじゃん。
「さてと、セルシナは俺の事をある程度は聞いたと思うけど、俺はセルシナの事を名前くらいしか知らない。自分の事を話せるだけでいい、教えてくれないか?」
一応ステータスは知ってるんだがな、何故奴隷なったのかとかは知らないし、割と大事だと思うからな。自分で言わせてやりたい。
「は、はい。あいさつ、遅れたごめんなさい。名前はセルシナ。水魔法使える。」
想像以上に言葉がたどたどしいな。意味は伝わってくるだけまだマシかな。
「そっか、セルシナは水魔法の使い手か、
他に伝えておきたい事はあるか?」
「・・わからない」
「そっか、じゃあセルシナは何歳?」
「わからない」
「セルシナの好きな食べ物は?」
「わからない」
「なんで奴隷になったのか、覚えてる?」
「つかまった」
「誰に?」
「くらい人」
くらい人。多分だけど黒い人かな、もしドネヴァン奴隷商が人を捕まえて売ってるんだとすれば、それは闇が深そうだな。
「セルシナは何処から来たの?」
「わからない、このまち違う」
なるほどね、他の街か国で捕まえてバレないよう移動させて売ってる感じかな。もしそうなら違法なんだよな。この国にもルールがあり、破れば大概は奴隷落ち。最悪は死だ。勿論、打首とかではなく、鉱山で過労死か、拷問の末に生き絶えるかしか死罪の場合は無いんだが。
しかも奴隷商売は国王の許可が無いと出来ない決まりになっている。つまりその手の者がやらかした場合には死罪確定なのだ。
ドネヴァン奴隷商はかなり危ない橋渡ってんじゃねぇかな?もしくは最悪のケースとして国王が関与している可能性も有り得るな。これだけ名の知れた商会が誰にも悟られないなんて事は考えにくいからな。まぁ、これからもドネヴァン奴隷商では楽しめそうだな。
「そうか、分かった。他に言いたい事はないか?」
「ぁ、の、どれい、けいあく」
「あぁ、そういえば忘れとったわ。すまんな、ちょっと待ってくれ」
そう、まだセルシナとは奴隷契約をしていない。
何故なら、
トーマスおじさまの所で双子を買った時はトーマスおじさまが隷属魔法で奴隷契約をしてくれた。
その後宿に双子を置いてドネヴァン商会に向かう途中でステータスを確認したら、
隷属魔法。習得出来てたんすよ。
なんでまぁ、自分でできるかなぁと。
隷属魔法、進化させたら面白そうかなぁと。
思ってドネヴァン奴隷商では契約をさせなかったのだ。
一応、先にステータスいきますね。
ステータス
名前:小鳥遊 遊生 年齢:16
レベル27
生命力999999/999999
魔力999999/999999
身体能力:A
魔法力:A
スキル
《闘鬼》《剣聖》《心眼》《王威》《悪代官》《獄炎魔法》《氷河魔法》《極風魔法》《自然魔法》《心身支配》NEW《魔力支配》《次元魔法》《時空魔法》《完全記憶》《オールマイティ》《神権》
《隷属魔法》→《眷属魔法》→《心身支配》効果、主と主に隷属する者を契約紋により結ぶ事ができる。→より隷属の強度が高まる。→契約した者の全てを操る事ができる。また心身支配下にある者の能力が上がり、その者の得る経験は主も同等に受ける事ができる。
キタコレ!
これアレだわ。
何もせんでもレベル勝手に上がっていくパターンのヤツやん。
まぁ、一応条件もあるよ。
心身支配は俺に隷属している者にしか効果の発動が出来ないから、一旦隷属魔法で奴隷にしてから、心身支配するって感じだね。
まぁ正直、《神権》使えば誰でも奴隷に出来るんだけどね。
契約した者の全てを操る事ができる。
これもいいが、俺的には
心身支配下の者の経験は主人も同等に得る事ができる。
こっちの方が魅力的だな。
隷属魔法を使う時にトーマスおじさまは背中に指を当てさせたが、触れてさえいれば何処でも契約できるっぽい。
ただ、魔法力の低い人がやる場合、接触点が心臓に近くないと失敗すると。
「よし、オッケー、セルシナこっちおいで」
「はい」
「じゃあ、俺の手握って。セルシナが握ったら隷属魔法かけるから」
「はい」
ガシッ!
そんなに焦らなくていいって、
「契約」
「んっ、ぁっ」
セルシナの手の甲に黒い模様が浮かぶ。
成功だな。
「はい、終わったよ。これでセルシナも俺の奴隷だな」
「ありがと、ぅ」
「おう、これからよろしくな」
「よろしゅく、ぇへへ」
「ぉ、初めて笑ったな。笑ったらちゃんと可愛いじゃん。沢山笑ってなよ、な!」
「はぅぅ」
何故か俯いてしまった。撫でて欲しいのか?
取り敢えず撫でてみる。
「ぁぅ、、ぇへへ」
「タカナシ様!わ、私も!」
「撫でて欲しいです!」
「おう、いいぞ。こっちおいで」
「これ気持ちいいですぅ」
「ご主人様の、しゅごい」
俺は別に変な事はしてないからな。絶対だぞ!
一応、心身支配の事は兎も角として能力の上昇くらいは説明しようかなと思ったんだが、
ダラダラしていたら料理を出せるようになったみたいなので、4人分の食事を頼んで、最初は食べなかったが、全部食べたら褒美に撫でると言ったら、皆勢い良く食べた。
その後、俺が先に風呂に入り、奴隷3人は後で入れた。
風呂から上がったら説明しようかと思ったがエミリ、ミリアはかなり眠そうだったので、今日はもう寝る事にした。
因みに俺は1人でベッドに。
奴隷3人はもう一つのベッドが空いてるのに床がどうとか言っていたので、奴隷紋の強制力を使って、無理やりベッドに寝せた。
今日も一日、お疲れ様でした〜。
おやすみ。
PV500、ユニーク150行ってた!!
こんな作品を読んでくれるとは、皆さんも暇ですね〜。いや、感謝してますよ!
ちなみに、PVとユニークってなんぞや?と、知らない人もいるかもだから説明するね。作者はこの作品を投稿するまで知らなかった・・・。
PVは簡単に言うとアクセス数。
何回、この作品にアクセスしたかの数値。
ユニークは人の数。どれだけの人が読んでくれたかの数値。らしいです!
分かんなかったらggr。