10話 取り敢えずおっきい方が良くない??
1話前で出した問題の答えは、
4の未登場でした!
正直、作者の中では今後登場させる予定です。少なくとも今いるスタートの街では登場しないようにしようと思ってますね。2パターンくらい考えていてどっちにしようか迷い中。
もしネリーや双子のファンがいればドンマイ。
セルシナを買って、金貨を受け取ってドネヴァン奴隷商を後にした。
セルシナも双子同様、ささっと宿に連れて帰ってから双子にセルシナの役割を伝え、諸々の説明をセルシナにしておく様に伝えてから次の事をやりに行く。
今日のやる事3つ目、屋敷の購入。
やって来たのは、オダギリ商会。
オダギリ。多分だけど設立者が元日本人なんじゃないかな??転生記憶持ちなのか、転移者なのか、まだ生きているか、もう死んでいるかとかは分からないが、馴染みのある名前な事は間違いないな。
扉を開け入る。
「こんにちは、いらっしゃいませ〜」
挨拶のコンビニ感。こりゃ確定かな?
姿勢の綺麗な眼鏡のお姉さんからは若干の懐かしさを感じる。髪色が緑な所を除けば日本でもいけるんじゃないかな??
「こんにちは、屋敷を見に来たんだ。よろしく頼む」
「ご丁寧にありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願い致します。
私はシェアと申します、お客様のお名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「タカナシだ」
「タカナシ様ですね、ありがとうございます。では早速ですが、どういった物件をお探しでしょうか??」
「10人住んでも余裕のあるくらいの屋敷がいいんだが」
「それはまた、お若く見えますのに甲斐性をお持ちなのですね。
その規模の屋敷でしたら今オダギリ商会でご紹介出来るのは3件程になりますね、予算としてはどの程度でお考えのでしょうか??」
「白金貨5枚くらいまでと考えてはいるが、足りないか??」
「そ、そんなにお持ちでしたか、白金貨2枚で3件全て購入頂けますよ、、
1つ目が金貨40枚の屋敷でして、ご希望よりも少しだけ敷地は小さいかもしれません、ですが10人は住める広さとお部屋はあります。
2つ目は金貨60枚の屋敷です。こちらはご希望通りの10人住まれても余裕のある屋敷です。
3つ目に金貨100枚の屋敷になります。こちらは一般の方が買えるこの街で最大の屋敷になります。20以上住まれても全く問題のない屋敷になります。
全ての屋敷を見る事もできますが、いかがなさいますか??」
せっかくだから大きい方がいいよな、双子には大変かも知れんが頑張って貰おう。人手が足りなければ増やせばいい。
「取り敢えずは3つ目の屋敷を見よう。気に要らなければ次を見ればいい」
「かりこましました。直ぐに案内できますが
いかがなさいますか??」
「よし、じゃあ行こうか」
「はい、では馬車の用意を致しますので少々お待ちください」
馬車か、確かステータスに関係なく尻を痛める移動手段だな。
5分ほどでシェアさんから呼ばれた。
「タカナシ様、準備が出来ましたのでこちらへどうぞ」
木製の良くある馬車だった。内装も特に装飾などもない普通の馬車。
「凡そ30分ほどで到着します、場所は西門近くの商店街から5分程です、敷地の広さもさることながら、立地の良さという面もあり金貨100枚という値段が付いてます。」
馬車の中で屋敷の庭がどうとか内装がどうとか教えてくれた。
「タカナシ様、到着しました」
結論から言おう。
俺は勝った。何にって?
そりゃ決まってんだろ、馬車の尻痛大会。
しかないだろうが。激戦だったさ、聞いて驚けよ。身体能力をXクラスまで上げて漸く、痛みが消えたのだ。要するに、SSSクラスの肉体を持っていたとしても馬車座席の攻撃には耐えられないのだ。ゴジラの攻撃さえも防ぐであろうSSSクラスの肉体がひれ伏す馬車。人は恐ろしい物をうみだしてしまったのかも知れない!!
はい、
案内された屋敷は、一言で言えば、広い。
その一言に尽きる。外装とかは文化の水準がそもそも低い為に煌びやかではないが、見える外装は全て木製。森の中にあるツリーハウスのツリーがない版だな。
敷地の広さは《神権》で確認した所、2ヘクタールくらいある。東京ドーム1.5個分くらいって言えば分かりやすいかな?
門を開けると真っ直ぐに伸びた石造りの道。両隣は緑が生い茂っている。
木製の屋敷を真ん中に周りは見渡しのいい、整備の行き届いた庭。
屋敷に向かって右側にはもう一つ別に小屋がある。恐らくは馬とかを飼う場所だろう。
その小屋だけでもそこら辺の宿屋よりデカイな。
「外観はこの様になっております。中も是非見られて下さい」
「あぁ、そうだな」
「通常の個室が10部屋ありまして1つ1つの個室が広く、3人同室でも余裕のある広さとなってます。
そして、1部屋だけは他の部屋とは倍以上の広さでして、主に家主の方の個室として利用される事が多い部屋になります。
その他にも客間、お食事処、料理場、排泄場、風呂場などがありまして、貴族の方の御宅と性能面ではあまり差異のない仕上がりになってます」
基本的に木製で出来ている屋敷だか、風呂は石で出来てたりとかはあった。風呂は火の魔石と水の魔石で貯めるのが普通らしい。
魔法で出来ない訳ではないが難易度が高く、
それができる者はそれだけで仕事になるそうだ。勿論出来るよ。やった事ないけど。
俺の中では広い風呂があった時点で既にオッケーだ。
「よし、いいよ。この屋敷買うわ」
「ありがとうございます。他の2つの屋敷は見られなくて良いですか??」
「あぁ、必要ない」
「かしこまりました。では明日の朝までには屋敷の所有権をタカナシ様に譲渡致します。明日の朝以降で屋敷にてお待ちしてますので、その際に料金をお支払い頂けますよう、準備のほどよろしくお願いします。」
「分かった」
「オダギリ商会まででしたら馬車でお送り致しますが、いかがなさいますか??」
「いや、俺はここで解散でいい」
「かしこまりました。ではこの屋敷にて明日の朝以降でお待ちしております。3日以内にお越しくださいませ。
それでは本日は失礼致します。」
「おう、またな」
綺麗なお辞儀で締めたシェアさんに手を振って屋敷を後にした。
丁度、陽も落ち始めていた頃だったので、タイミングとしてはバッチリだろう。あの太陽的な光を発しているモノはなんなんだろう?と一瞬思ったが、別にどうでもいいので考えるのをやめた。
双子とセルシナの服とか、買った方がいいかなと思ったが、明日にでも自分達で選ばせることにした。完全記憶と《神権》を使えば身体のサイズとかは丸裸なんだが、そこまでして服を買ってやろうとは思わない。それに採寸もしてないのにサイズピッタリとか怪しまれる事間違いなしだわ。
今日のやる事は終わったので、宿に転移する事にした。
(^ ^)
特に書く事無かった。