8話 奴隷2
正直、話そうか迷ったんですが、どうしてもお伝えしておきたかったので、後書きに残します。
双子を連れて一旦、黄金豚の帽子亭に戻る事にした。勿論転移で。
「取り敢えず、一旦泊まってる宿に帰るから。それから改めて話をする。いいか?」
「はい!」
「はい!」
まだちょっと堅いな。俺的には今くらいで丁度いいが。
「よし、じゃあ行くよ。転移。」
「はい、着いたよ」
転移したのは泊まっている部屋。30畳程の間取りにキングベッドが2つ置いてある。
「ぇっ」
「ぇっ」
なんだか2人でキョロキョロしている。
「はいはい、2人共こっち座って」
「ぁ、はい」
「ぁ、座ります」
「はい、オッケー。まぁ混乱してるのは分かる。でも一旦落ち着こう。俺はちゃんと話すから、エミリとミリアはちゃんと聞けるな?」
「はい!ちゃんと!」
「はい!聞けます!」
「よし、いい子だ」
取り敢えず頭を撫でておく。双子の顔がかなり赤いが、今はまぁいいだろう。
「まず、今いるここは俺が泊まってる黄金豚の帽子亭の部屋な。さっきの奴隷商の店から転移の魔法で移動してきた。ここまでいい?」
「はい!」
「はい!」
返事はいいが、目が完全に泳いでる。
これは殆ど話入ってないな。まぁ後で落ち着けばだんだん入っていくだろ。
「俺の名前はタカナシ ユウセイ。先に言っておくが、貴族ではない。訳あってこの国ではない所から最近この街にやって来た身だ。タカナシが苗字でユウセイが名前だ。だが、この国だと貴族に間違われるから外面的にはタカナシしか名乗っていない。エミリとミリアも俺の事はタカナシか、
もしくはご主人様と呼べ。いいな?」
「はい!ご主人様!」
「はい!ご主人様!」
いいね〜。いい響ですわ〜。
「おっけい。じゃあ、今後の話をするぞ。
俺は取り敢えずこの街に拠点の1つとして屋敷を買う。そこでエミリ、ミリアにはその屋敷の管理をしてほしい。俺は他の街や国を旅する予定だから屋敷に帰らない時も割とあると思うからな。俺が帰って来た時に気持ち良く迎えられれように綺麗にしていてくれ。一応、それがエミリ、ミリアを買った理由な。仕事はそれだけ。後は好きにしてていいぞ。ここまでで聞きたい事あるか?」
「ご主人様は何をされてる方なんですか!」
「ですか!?」
おい、ミリア。ですかてなんや。まぁいい。
「俺は冒険者だ」
「分かりました!」
「ありがとうございます!」
「他には?」
「ご主人様はいなくなっちゃうんですか!」
「ですか!?」
「まぁ旅をするからな。帰らない日も多いだろう。」
「分かりました!」
「屋敷はお任せ下さい!」
「おう、よろしくな。他にあるか?」
「えっと、」
「大丈夫です!」
今ぶった切ったよな?意思疎通できてた?本当に大丈夫か?
「分かった。じゃあ、今日は2人に特にやって貰う事は無いから。俺はこれから行く所があるから出るけど、2人はここで休んでて。夕方くらいには帰ってくる。」
「はい!」
「はい!」
返事は素晴らしいな。若干ミリアに不安が残るが、エミリは割としっかりしてそうだし、まぁ大丈夫だろう。
「じゃあな」
「行ってらっしゃいませ!ご主人様!」
「行ってらっしゃいませ!ご主人様!」
「おう、転移」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
私はエミリです!妹はミリアです!
私達はいつも一緒に居させて貰ってます!
お店の支配人であるトーマスさんは親の借金を返せずにいた私達を引き取って下さいました!奴隷になってしまいましたが、前の生活よりもちょっぴり良くなってると思います!トーマスさんには本当に感謝です!
いつも通りに私とミリアでお店の掃除をしていた時にお店の前で立ち止まって何かを考えている様子の人がいました。
その人は全身、上から下まで真っ黒です!
いぇ、肌は白くて綺麗なんですけど、髪も真っ黒な人は初めて見ました!
直ぐにミリアに声を掛けて一緒に見ていると、その人がお店に近づいて来ます!
急いでお掃除道具を直して、迎える準備をします!最初の挨拶はトーマスさんがしっかりと教えて下さいました!もう完璧です!
「いらっしゃいませ!」
「いらっしゃいませ!」
よし!上手く出来ました!!
「ここは奴隷商だと聞いたんだが、違ったか??」
近くで見るとすごくカッコいい人でした!てそうじゃなくて!いや、そうなんだけど、今は違くて!ぇっと、ぇっと、こうゆう時は、
「いぇ!間違ってません!」
「ここは奴隷商店です!」
ミリアもちゃんと着いて来てくれてる!
「そうか、では早速奴隷を見たいんだがいいか?」
これは良く教えて貰いました!
「はい!では!」
「こちらへどうぞ!」
完璧ですっ!
教えて貰ったお部屋にお客様を案内して、トーマスさんに来客を知らせて、紅茶を淹れて、お部屋でトーマスを待ちます!
待ってる間、お客様の事が気になってお顔を見ていたら何度か目が合って、その度に目を逸らしてしまいました。嫌われてしまったでしょうか!心配になって来た時にトーマスさんが来てくれました!!
トーマスさんがお客様とお話しをしています!どうやらお客様はタカナシ様と言うみたいです!なんだかドキドキします!こんなのは初めてです!!
「因みに、そこの2人は?」
ビクッ!
いきなり視線を向けられて思わず身体が反応してしまいました!
話を聞いているとどうやら私達の事を聞いてくれている見たいです!少し期待してしまいます!
「じゃあ質問だ。俺に買われる気はあるか?」
タカナシ様が私達に質問をしてくれました!
勿論買って頂いて、タカナシ様の役に立ちたいです!!ですが、トーマスさんにお客様から許可が出るまで話してはいけないと教わっています!
伝えたいけど、伝えられません!
心配は杞憂だったようで、トーマスさんがタカナシ様に説明して下さいました!
「あぁ、すまんな、2人共話していいぞ」
許可をいただきました!
「ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
「私達は、タカナシ様に!」
「お仕えしたいです!」
完璧ですっ!!
「何故、そう思った?」
ぁぅ。ぇっと、そんな、それは、なんだっけ??トーマスさんはきっと教えて下さっている筈なんですが、
「ぇっ、ぇっと、」
「わ、わかりません!」
答えられませんでした。せっかくタカナシ様が話す許可を下さったのに!はぁ残念です。どうすれば良かったのでしょうか?
落ち込んでいる間もトーマスさんとタカナシ様はお話しをしていましたが、話が入ってきません。そうこうしている内に、タカナシ様が台に金貨を沢山置きました!!そんな大金見た事もありません!!
どうやら詳しい事は分かりませんが私達をあれだけのお金で買って頂けるみたいです!!嬉しいです!
その後その場で奴隷契約を結ぶ事になって、少し恥ずかしくて・・。背中に触れた指が少し暖かくて、繋がりができた事が少し嬉しくって。
準備の為にトーマスさんは私達をお風呂に入れてくれて、新しい服を着せてくれました!
準備が終わって、もう一度タカナシ様に挨拶をして、お世話になったトーマスさんのお店を後にしました!
タカナシ様に買って頂いて嬉しいです!
トーマスさんとお別れするのは悲しいです
でもこれからはタカナシ様の為に頑張って働いて役に立とうと思います!!
「取り敢えず、一旦泊まってる宿に帰るから。それから改めて話をする。いいか?」
泊まっている宿があるみたいでそこに向かう見たいです!
「はい!」
「はい!」
「よし、じゃあ行くよ。転移。」
タカナシ様が転移と言った瞬間、目の前の景色がいきなり変わりました!!!これは一体どうゆう!!
「はい、着いたよ」
着いた?何処に着いたのでしょうか??周りを見渡してみると、凄く高そうなお部屋??でしょうか??あんなに大きいベッドは見た事がありません!
「ぇっ」
「ぇっ」
声が出たのは、少し時間が経ってからでした
「はいはい、2人共こっち座って」
タカナシ様がポンポンと大きなベッドの端を叩いています、そこに座れと言う事でしょうか??
「ぁ、はい」
「ぁ、座ります」
「はい、オッケー。まぁ混乱してるのは分かる。でも一旦落ち着こう。俺はちゃんと話すから、エミリとミリアはちゃんと聞けるな?」
「はい!ちゃんと!」
「はい!聞けます!」
「よし、いい子だ」
タカナシ様はそう言って私達の頭を優しく撫でてくれました!
これはダメです!なんだか凄く暖かくて、優しくて、もうなんだか身体が熱くなってきて、もっとして欲しいですけどダメになりそうですぅ。
その後もすっごく普通ではないお話をしていた筈ですが、あんまり頭に入ってきませんでした。最後に聞きたい事はあるか?と言われたので、失礼かな?と思いましたが少しだけ聞いてみました!
「ご主人様は何をされてる方なんですか!」
「ですか!?」
「俺は冒険者だ」
「分かりました!」
「ありがとうございます!」
「他には?」
「ご主人様はいなくなっちゃうんですか!」
「ですか!?」
「まぁ旅をするからな。帰らない日も多いだろう。」
この答えを聞いて少し寂しく思ってしまいました。ですが、私がしっかりするんです!
「分かりました!」
「屋敷はお任せ下さい!」
「おう、よろしくな。他にあるか?」
「えっと、」
「大丈夫です!」
欲張ってしまって、つい何を聞こうか考えていたらミリアが止めてしまいました。これはしょうがないです。むしろ直ぐに質問が出て来なかったので、ナイスです、ミリア!
「分かった。じゃあ、今日は2人に特にやって貰う事は無いから。俺はこれから行く所があるから出るけど、2人はここで休んでて。夕方くらいには帰ってくる。」
それだけ言い残してタカナシ様は一瞬で目の前から消えてしまいました。
「ねぇ、ミリア!」
「何?エミリ?」
「私達って凄い人に買われちゃったのかもね」
「ご主人様カッコいいしいいじゃん!」
「それは当たり前だけど、私前ね、トーマスさんが教えてくれた物語の中に転移魔法が出てくるお話聞いた事があるんだけど、転移魔法って今じゃ物語の中にしかないって、トーマスさん言ってたよ?」
「そうなの??じゃあご主人様は物語の英雄様だ!」
「だから、ほら!すっごい人だよ!」
「うん!すっごくすっごい人だね!」
落ち着いてきて改めて、タカナシ様のお話を思い返すと、少しだけ頭が痛くなって来てしまいました。
はい、で、お伝えしたい事とはなんぞや?と。
先ずですね、この作品に感想をしてくれた人に
作者からお伝えしたい事が有りますです!
そして、この作品に感想をくれた方はなんと、
初日に1人もいらっしゃいます。
のでそれ以外の方は全く関係ない話ですので、飛ばして結構です。
え〜、この作品のあらすじにあるようにですね、
本当に自己満足の為の作品。というのは本心でして、ただその後になんか白衣の先生とか、コメント無視とか、訳の分からん事を書いてある作品なんですよ!それでも何故か、この作品を投稿した
初日かな?その時点で感想くれた人が1人。いらっしゃいまして、正直に言うと、その感想を見て嬉しかったです。名前は伏せさせて貰いますが、ありがとうございます!伝わってるといいな。
そして、もしその人がまだこの作品、見てくれているのであれば毎日投稿して行こうと思ってます。作者はプライベートが忙しくない訳ではないんですけど、世の中のお忙しい方に比べれば、暇な方だと思っているので、毎日投稿!していきたいです。
この作品、先の事は全く分かりません。現在進行形で9話を書いている最中で御座いますので、
いい構想が思い浮かばなかったりすると投稿時間が遅くなる事もあるかと思いますが、今後とも、宜しくお願いします。
最後に、感想をくれた方も含めてですが、作品を読んで頂きありがとうございます。
最終話じゃないですよ。まだまだ続きますよ!