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きみの透明な世界

作者: アヴァン・アローン

気づいていたかい?

きみの世界は

無色透明なキャンパスだって。



きみの世界を

今、暗く曇っているように彩っているのはきみで

かつて、明るく晴れ渡るように彩っていたのもきみなんだ。



きみが望むのなら、その石ころは宝石へと変わり、

きみが疑うのなら、誰かの笑顔は仮面になるだろう。



世界とはきみのキャンパスでしかない。

きみが描かないモノは、存在すらしえない。

きみが描き出したモノだけが真実。



誰かがきみに明色の絵具を進めることはできても

誰かがきみに暗色の絵具を差し出すことはできても

誰もそのキャンパスには何も描くことはできない。

きみだけが全てを彩り、カタチを与える。



ただ一つ忘れないで。

明るいだけじゃ深みがない。

暗いだけじゃ面白みがない。

きみの素晴らしい絵は、明暗があって完成する。



何回間違えてもいい。

黒く塗り潰してもいい。

きみはその度に、描き方を知っていく。

だから何度黒く塗りつぶしたって、乾くまで待って

また好きな色に塗り変えてしまえばいい。



気がつくとキャンパスにあった

どうしても消えない傷や汚れさえも

きみの絵の特色に描き変えてしまえばいい。



きみという人間さえも

きみ自身が描き出した存在でしかない。

だからきみがその筆をおくまでは

何度だって、どうにだって描き変えることができる。



そう、誰がどんな色や絵をすすめてこようと

それはきみだけのキャンパスで

きみ以外の誰かを満足させるためのモノじゃない。


何よりも美しい色は、きみだけが知っている。

何よりも素晴らしい完成画は、きみだけが描ける。


思うがままに


最期の瞬間まで


最期の瞬間さえも


彩ってしまえばいい。




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