第百九十七話 深き世界に住む者共
修正等完了しましたので投稿させてもらいます。楽しんで頂けたら幸いです。
『深き世界に住む者共』
ユウヒが謎の異形と接触している頃、米軍の巨大ドーム観測基地では緊急事態が発生していた。
「だ、駄目です通信できません」
「無人機は!?」
その原因は大規模な通信障害、有線無線に関わらず巨大ドーム跡地を中心とした広範囲で次々と通信障害が起こっている。民間では携帯スマホが使え無くなりインターネットでは円がずっとクルクル回り続け、とあるカジノでは大当たりの瞬間にスロットのシステムが落ちて一人の男が発狂していた。
「こっちもダメなようです。すべての無人機が急にコントロール不能に・・・」
またその影響は地上だけでなく空の上にまで至っており、空から水没被害地域を偵察していた高高度無人偵察機が全て機能不全に陥っているようだ。
「い、いったい何が」
信号途絶を示す文字と何も映さなくなったモニターの前で頭を掻く部下に、その場の責任者は頭を抱えると脱力するように椅子へと座り、緊急事態のオンパレードに思考が停止してしまう。
「浸水した一帯にジャミングのようなものが展開されているのではないかと・・・」
「それは想像できるがいったい・・・」
状況から考えるに少なくともジャミングと言われる電波妨害がドーム跡地周辺で発生しており、それはその場に居た軍人たちの共通認識であるが、その原因は全く想像できず、唯一あるとしたらドーム爆発によって拡散している不活性魔力と言う謎の物質。しかしユウヒの報告により順調に薄まってきていると言う報告がなされてほっとしていた矢先の事態に、調査基地はてんやわんやの大騒ぎになっていた。
「・・・どうします?」
「むぅ・・・もう少し様子を見よう。ロシアの件もあるからな」
米軍関係者が責任者の指示により可能性の考えられることを虱潰しに調べ始める中、外様故に室内の隅っこで待機していた自衛隊の小隊長は、部下の問いかけに眉を寄せると、ロシアに現れた森の事を思い出しながらユウヒの無事を信じ様子見に徹する判断を下す。
「何らかの罠でしょうか? 緊急時は何時でも出れますよ?」
「どうだろうな? まぁとりあえず今は様子見ようか」
通信不良はロシアでも起きており、それでも困難を突破するユウヒの強さを知った自衛隊員は、現状をそれほど危惧しておらず、一部の隊員なんかはユウヒが何か見つけて状況が進展しているとさえ考えていた。
「了解です」
しかし最悪の状況もあり得るため、彼等も準備は怠っておらず、様子見の意見を変えない小隊長に、部下の男性は笑みを浮かべ敬礼すると前を向き直り、後学のため米軍の様子に目を向けるのだった。
「自衛隊は様子見の様ですが・・・」
「だからと言ってな、万が一他国の介入だった場合を考えると・・・」
一方それどころじゃないのが米軍の人々、自衛隊員の話を聞いていた男性の小さな声に耳を傾けていた責任者の男性は、ユウヒの安否不明時の事を思い出し顔を蒼くすると、最近耳にした報告も思い出し表情を険しく歪める。
「マスコミ対策の部隊に様子を見させませんか?」
「・・・掛け合ってくる。通信状況の回復が見込めないか調査は継続してくれ」
実はロシアでもユウヒに接触していた各国の工作員は、アメリカの地でも活発に活動しており、マスコミが進入禁止地帯に足を踏み入れているのはそう言った工作員による影響が大きい様だ。
『了解!』
そう言った工作員を相手にする部隊はすでに投入されており、その部隊と連絡を取るため立ち上がった責任者は、指示に対する部下たちの切れの良い返事を聞き頷くと、急ぎ足でその場を後にする。その際小隊長と目礼を交わした二人の表情は何とも対照的な表情を浮かべていたのであった。
どうも、標高が高く肌寒い地にも関わらず、柔らかな光と暖かな火が心にやさしい空間で、俺の目の前には、3メートル以上ありそうな巨体にとんでもなくデカイ目玉が一つ付いた触手の塊が、十体も鎮座している。
「でかい」
「でかいな」
「でっかい!」
俺の背後では、びくびくと体を震わせる精霊たちが好奇心の隠し切れない声で呟いており、俺もその言葉にいろんな意味で同意して呟いてしまう。
「・・・」
「うねってるな」
「うねうね」
「ぬるぬる」
そんなことを考えていると正面から強い視線を感じ、同時に目の前の巨体が触手を僅かにうねらせ、傾きかけた体を元の位置に戻す。
「・・・・・・」
「まぁなんだ、即席スープで悪いけど・・・食べられるか?」
その動きに感心していると、強い眼差しが再度俺に向けられる。その視線は頭上でこちらを見下ろす巨大すぎる目からではなく、座った俺の目線と同じ高さから俺の手元に注がれるもので、視線の先には大きな石鍋で作った即席のスープが琥珀色の光を反射していた。
「・・・検査」
俺の誘いに小さくコクリと頷いたのは、青みがかった真っ白な肌と少し濃い青みのあるサラサラの髪を肩口で切った女性。なんとその女性が現れたのは目の前に鎮座する大きな目と触手の異形、その腹の中からである。どうやらこの巨大な何かは、彼女たちの乗り物であるらしく、さらに高性能な事に自動制御で動き、声をかけるだけで様々な機能を使用できるようで、『検査』と言う一声で、大きな目は虹色に光り、石のお椀に注いであげたスープを調べ始める。
「了・・・問題なしです」
少しの間様子を見ていると問題ないと言う結果が出たらしく、無表情だった顔を僅かに緩め、手に持っていた器を後ろから伸びて来た触手に渡す。スープを入れる器は、その辺の石を魔法で加工して制作済みである。チラチラと俺の手元に視線を送る女性に笑いが込み上げてきそうになるのを我慢しながら、石と木で作ったお玉でスープを器に注ぐ。
「問題なさそうだな、ほいよ」
器をスープで満たし、伸びてくる触手へと渡す作業を続ける事9回目、目の前の女性以外にも大きな乗り物の中にはパイロットが搭乗しているらしく、どこか生々しい開閉音と共に胴体の中から伸びてくる細い手は、俺の手から触手へと受け渡された器をそっと手に取り、どこか嬉しそうに胴体の中へと引き入れる。
「・・・・・・」
最後の器を手に取った目の前の女性は、少しこちらを気にしながらも口に付けた。即席コンソメスープはお気に召したようで、最初の硬い表情はどこへやら、今では柔らかな笑みを浮かべている。
「・・・っ、話の席を設けていただき感謝します」
「でかい」
丸太椅子に座る女性は、こちらの視線に気が付くと曲げていた背中を慌てて伸ばし、真っすぐに伸ばした背を綺麗に曲げてお辞儀をして見せた。どうやら人間に近しくも明らかに人外の特徴を示す彼女達にもお辞儀の文化はあるようで、その高身長から繰り出される緩やかなお辞儀に思わず俺は呟く。
「デカイ」
そう、親の仇でも見るような視線を女性に向ける精霊が呟く通り本当にデカイ。身長が高いので座高も高く、俺の座る丸太椅子より低い椅子に座っているにも関わらず目の高さが俺と変わらず、それにより大きなお辞儀となる彼女の胸は大きく弾む様に揺れる。なぜなら彼女の胸部装甲を守る物は、一見非常に薄くタイトなボディスーツにしか見えず、そのため俺の視覚に与えるエネルギーは計り知れない。何より柔らかな胸部装甲の質量が半端ない。
「同意、じゃない・・・それで? 武装以外は平和的な様子だけど」
・・・どうやら俺も少し緊張している様で、思考が明後日の方向に飛んで行ってしまっている様だ。周囲のまな板標準装備の精霊たちから注がれる視線が危険なことになっているので、そろそろ本題に入ろうと思う。落ち着いてきたことで右目の力を制御下に取り戻した俺は、慎重に調整しながら彼女たちを見詰め問いかける。
「この装備は一応最低限のものなのです。・・・下がらせますか?」
右目の力を調整しながら、目の前の巨大な触手の塊と女性の特徴的な姿を見比べる俺に、パタパタと不安そうに大きなたれ耳のような髪を揺らす彼女は、チラチラと背後に目を向けながら問いかけてきた、獣耳とは違う不思議な頭部オプションに目を奪われながら、俺は大きな触手の塊に目を向けなおす。
「いや? 害意は無いみたいだから構わないよ? それにしても、パワードスーツの類か?」
【探知】の魔法にも右目にも左目にも、危険を知らせるような兆候は見えないので、たぶん大丈夫なんじゃないかと思うけど、武装自体は結構な威力を秘めてそうである。ものすごく興味深いけどとりあえず目の前の不安そうな耳、もとい女性に視線を戻す。
「深層探査強化外骨格二式、我々シーカー部隊の標準装備です・・・それより」
「・・・ん?」
作り物めいた美しさの女性は、興味深い名前を呟きつつ真剣な表情で見つめてくる。興味と照れで二重にドキドキする感情を飲み込みつつ、何やら聞きたそうにしているので返事を返す。
「この高度思考言語翻訳魔法は、こちらの世界では一般的なのでしょうか?」
現在俺たちは会話しているのだが、当然彼女たちが話しているのは日本語でも英語でもない未知の言語である。いろいろな異世界で様々な言語を翻訳してきた【意思疎通】の魔法であるがこの魔法、動物なんかだと思考を言語化してくれるのだ。どうやら動物などは、人間の持つ器官以外の何かで話しているらしく、その代わりの様で、それは目の前の女性についても該当するようで、声の翻訳以外にも、こちらに伝えたい意思も翻訳しており、それは俺から相手に対しても同様であるらしい。
「あぁ・・・いや、この世界は魔法自体が特殊で大半の人間が使えないと思うよ?」
「・・・特殊」
大半と言ってはいるが、この星で使える人って俺以外に居るのだろうか? 常識的に考えれば俺だけだと思うけど、もしかしたらもっとすごい存在がいるかもしれないので大半と言う事にしておこうと思う。
そんな風に返事の内容を考え直していると、目の前の女性は空色の目を細め此方を見詰めてくる。こういう冷たい感じの美人にはあまり縁がないので、そう見詰められるとドキドキしてしまうから勘弁してほしい。
「それより、こちらの世界って事は、そちらも現状を理解していると思ってもいいのかな?」
しかし、異世界人であることはすでに右目のおかげで確定しているが、相手もこちらの世界を異世界だと見ている様だが、元々世界の壁を超える技術を持った文明なのだろうか。装備や姿から見るに地球人よりかなり進んだ文明だと思われるが、どういった世界出身なのか興味が尽きない。
「・・・こしょこしょ」「こしょこしょこしょ」「ひそひそヒ素」
「?」
ところで後ろのお嬢様方は先ほどから何を密談してるのでしょうか? 時々黒い気配とか怪しい気配が伝わってくるのだが、何をそんなに敵意剥き出しの視線で青白肌美人を見ているのだろう。
「我々も現状把握に手を尽くしていますが、現在この場所が異世界であることは確信しています。しかし詳しくは調べる時間が無く、詳細を調査する為に意思疎通が可能な知的生命体であるあなたにコンコンタクトをとった次第です。まさかここまでスムーズに対話ができると思ってはいませんでしたが・・・」
そんな背後の気配を気にしていたら、ゆっくりと頭の耳を動かしていた女性が話し始める。どうやら調査の一環で俺の下を訪れた様で、その説明からは意思疎通が可能であれば言葉の壁は問題ではない様だ。これは相当高い技術レベルを感じるが、最後にはにかむ様な笑みを浮かべる彼女の表情からは、仲良く手を取り合える未来を感じられた。
「・・・なるほど、簡単に説明するとだな、本来魔力の無いこの世界には現在複数の異世界が接続されている。その一部が崩壊しこちらに流入、皆さんと同じような状況にある様ですね、俺はその流入してきた異世界の調査をしてるんですよ」
正直可愛い、これだけ美人さんなら日本で受け入れられないことは無いと思う。いろんな意味で寛容で変態な国民性だし、正直第一コンタクトが日本人の俺ではなく米軍とかなら出会いがしらに銃で撃たれた可能性もある。まぁそれは日本人でも変わらない気がするが、なんせこの巨大で狂気を感じる触手がな、タコですら嫌悪する人がいる海外じゃ余計に目立つ、こんなの出てきたらまさに悪夢だろう。
「・・・これまでに、我々に酷似した者との接触はありましたか?」
巨大な触手お化けの中身がこんな美人だとは誰も思わないだろうし、最悪のファーストコンタクトになりそうだ。そんな彼女達は強力な武装をしているだけあって戦うべき相手が要るようで、俺の説明に表情を強張らせると少しだけ低い声で問いかけて来る。
「んー敵なのかな?」
「!」
どうやら敵で正解だが、正直そんな過剰に反応していたら交渉とかできないと思うよ? ピンと背中が伸び、そんな背中まで届く長い耳までピンと強張らせて、かわいいじゃないか。
「こんなのは初めて見たな、まぁ何かに似てるきはするけど・・・」
まぁ初めて会うからこそ俺も最初呆けて動けなかったのだが、どうも彼女と話していると感情の制御が効き辛くなる気がする。アミールの世界で妙な力に心を制御されていたおかげで、以前より物事に動じなくなった気がするのだが、それも今はあまり効果がなさそうだ。
「そうですか、我々は交戦中に謎の現象に巻き込まれてこの世界に・・・。現在複数部隊の生き残りが集まって再編成と現状把握中なのです」
「・・・大所帯か、色々と問題だな」
彼女たちの見た目や雰囲気が影響してそうだが、それよりも重要なのがロシアの二部族に続きこちらも中々の大所帯の様だ。部隊と言うのがどれくらいの規模か解らないものの、俺一人に十機もの外骨格と言うパワードスーツ部隊を派遣するあたり結構な大所帯だと思われる。光すら射さぬ深い深い湖が出来上がっている巨大ドーム跡地には、いったいどれだけの戦力が集結しているのであろうか。
「我々に無用な交戦の意思はありません」
「んー・・・まぁこの世界の人は臆病だからな、下手に出てくると先制攻撃されるかもしれん」
そんな事を考えていると、こちらの気持ちが伝わったのか交戦の意思は無いと、少し慌てた様に断言する女性。どうやら彼女の感情はその大きく長い耳に現れる様で、俺の視線と言葉に小さく耳を震わせると、ピタリと体に耳を沿わせて動かなくなり表情もなぜか硬くなる。
「それは、我々も似たようなものなのでわかります。実は当初ユウヒ殿への先制攻撃も本隊から提案されていたのです。・・・まぁ、いろいろあって苦情を上げたら有耶無耶にされましたが・・・」
「なぜに?」
どうやら俺は地味に危機だったようだ。俺の勘も鈍っただろうか? まぁそれはそれでいいのか悪いんか判断に困るが、何故に俺単体に対して先制攻撃が必要だったのか気になる。
「敵か!」
「変な奴らめ!」
「燃やす」
気にはなるが、それを聞いたからと言って現状で彼女達からの攻撃は気にしなくていいだろう。だから急に前に出てきて魔力を集めながら唸るのを止めなさい精霊共。
「大人しくしてろ」
『はぁい』
まぁそこは聞き分けの良い精霊たち、俺が本気で注意してやればすぐに笑みを浮かべる。どうにも精霊と言うのは人の感情に敏感なようで、短い言葉だけでも何を言いたいのか漠然と感じ取っている様だ。今も特に心配する必要が無いと言う俺の呆れを読み取った節がある。
「・・・やはり何かいるのですね」
そんな精霊たちとの戯れをじっと見ていたらしい女性は、空色の瞳を僅かに見開きながら神妙に呟く。どうやら彼女には精霊が見えている様だ。
「や、やんのかこらぁ?」
「見えるの?」
彼女の見詰める先には丁度火を何かと点けたがる赤い精霊が浮かんでおり、その視線に気が付いた小さな火の娘は慌てた様に身構えるが、女性の視線が微妙に自分の位置と合っていない事に気が付くと、キョトンとした顔で体を揺らして見せる。どうやらちゃんとは見えてなさそうだが、どういうことなのであろうか。
「我々シーカー部隊は目で魔力を見る事が出来るので、目に見えない何かが居る事くらいは分かります。あと、ユウヒ殿を攻撃する理由ですが、その・・・保有する魔力が尋常のものではないので」
どうやら魔力を知覚することが出来るだけで、精霊が見えているわけではないらしく、その事が精霊と言う存在の特殊性を際立たせた気がする。と言うか俺への攻撃判断も魔力なのか、この先も危険視される可能性があるなら何か隠蔽方法も考えないといけないだろうか。
「わかる!」
「すごくわかる!」
「おかしいよね!」
「ひでぇなおい・・・まぁ否定は出来ないが」
以前よりずいぶん少なくなったらしい俺の魔力保有限界量は、少なくなっても危険視されるに足る量であるらしく、その意見には精霊たちも同意見らしく俺の周囲で激しく頷いている。ここには俺の味方をしてくれる奴はいなさそうだが、否定も出来ないのでなんも言えね。
「えぇ、こちらの算定では惑星攻略級のエネルギー量でしたので・・・」
「・・・俺はまだ人間俺はまだ人間」
実際、大亀相手に再現した魔法も予想以上に強力で、生み出し込められた魔力の大半を制御に割いて居なければ、周囲一帯吹き飛んでいた可能性があったのだ。自重って大事だよね・・・そうしないとマジで人の道を外れてしまい兼ねないらしい、なんだ惑星攻略級って、あんたら宇宙戦争してるのかよ超文明じゃないか、そんなとんでも文明圏の人達に恐れられる個人て、もう手遅れとか言わないよね?
「うーん・・・ドンマイ!」
嘘だと言ってよ水の精霊さん、その肩にそっと添えられた手の優しさが俺の心に突き刺さります。
「・・・ふふ、とりあえず我々には対話が必要だと思うので、もうしばらくお話ししましょう」
精霊が見えなくても、そこに何か居て俺と睨めっこしているのは状況的にわかるのか、俺の顔を見てクスクス笑い出した女性は、最初より柔らかくなった表情で対話を求めてくる。そう、私はまともな普通の人間、それを彼女に、いや彼女たちに伝えないといけない。
「そうですね! それが良い! 皆さんも一緒に焚火を囲んで色々お話ししましょう」
ことの重要性を再認識した俺は、目の前の女性だけではなく、今も触手パワードスーツの中に居る人たちにも声をかけ、追加のスープを作る準備を始める。
『・・・・・・』
その際、精霊たちが妙な表情で俺達を見詰めていた気がするが気のせいだろう。なんせまたお願いをしたら明るい返事と共に嬉々として働いてくれたからだ。これは後で活性化魔力を奮発してあげないといけないだろう。
はたしてユウヒは彼女達からどんな話を聞かされるのか、そして自らの安全性をアピールできるのか。深淵から覗く様な暗い瞳で見詰める精霊たちは、ユウヒ達のどんなやり取りを見ることになるのか、謎の通信障害が続く米国の空の下、ユウヒは賑やかなランチタイムを過ごすことになるのであった。
いかがでしたでしょうか?
病んだ妖精に見詰められながら異世界の美女と交友を深めるユウヒは、果たして無事日本に帰ることが出来るのか、そしてアメリカドームの奥にはどんな世界が広がっていたのか、次回もユウヒの冒険をお楽しみください。
それではこの辺で、またここでお会いしましょう。さようならー




