第百七十七話 大亀による汚染
修正等完了しましたので投稿させてもらいます。どなた様もゆっくり楽しんで頂けたら幸いです。
『大亀による汚染』
異世界との融合により地球へと吐き出された大亀は、ユウヒ達の目の前で動き歩き、そして長大な大地を焼く一撃を放って見せた。しかしそんな一撃は大亀にとっても簡単な行為ではなかったらしく、今は首を大地に伸ばし休息に入っている。
「危険すぎる。いくら専門家とは言え、戦いのプロではあるまい!」
「我々も賛成はしかねるのですが・・・」
大亀を前にしたユウヒ達に残された時間は、この休息が終わるまでの短い間であり、いつ終わるか解らない大亀の休息を前にした彼らには、迅速な行動と言う選択が必要であった。
「許可は得てますよ?」
そんな彼らにベスト、いや唯一の方策を提示したのは、異世界専門家の肩書に疑問を覚えながらも率先して動くユウヒである。
「そうなんですよね・・・もう一度確認しているところですが」
「流石に俺もあれはないと思うんだけど、出来るのか夕陽?」
「聞くまでもないでしょ、この子を殺す気?」
彼が提案した方法とは、大亀の弱点があると思われる場所へユウヒ自身が突撃し、自重を捨てた本気の魔法で攻撃すると言う何とも力押しな作戦であった。
この作戦は、右目で大亀を調べたユウヒなりにいろいろと考えた末の作戦内容なのであるが、彼の簡単な説明を聞いた者は総じて否定的な意見ばかり。自衛隊は全否定ではないがあまり乗り気ではなく、パイフェンはユウヒをじっと見ながら出来るのか解いている。白猫はなぜかユウヒを背後から抱きしめて無理だと言いながら、険しい目でどちらかと言うと肯定的なパイフェンを睨んでいた。
「いや、そういうわけじゃないけど、ほら本人の意思って重要じゃん? てか姐さんと同じ目してるしよ?」
射殺さんばかりの視線で睨んでくる白猫に、パイフェンは困った様に頭を掻くと、ユウヒに視線を戻してその目をじっと見つめる。ユウヒの浮かべる、いつもとどこか違う生気を感じる目に覚えのある彼女は、ユウヒが無謀な作戦を立てているとは思えないらしい。
「似てます?」
「そっくり」
「・・・確かに」
パイフェンの何とも言えない視線を受け止めるユウヒは、小首を傾げて不思議そうな声で問いかけ、パイフェンの即答に小首を傾げる彼を抱きしめていた白猫は、そのままユウヒの目を覗き込み、小さく眉を寄せて困ったような笑みを浮かべると、小さく唸る様に同意しながら彼を抱きしめる腕の力を抜く。
「遠距離からのミサイルと火砲による飽和攻撃ではだめなのかね?」
謎の納得をした傭兵二人と違って、こちらは全く納得がいかないロシア軍人。彼らは民間人を戦場の最前線に連れて行くことに軍人としてのプライドから肯定できず、そのための基地司令は対案を上げるのだが、彼の問いに対するユウヒの反応は芳しくない。
「そうですね、魔力が切れれば対物防壁も消えるでしょうけど・・・多分物理攻撃で削るの大変ですよ? 削る前に放熱だかリチャージだか終わって超長距離レーザー砲撃がまた飛んできそうですし」
実際にユウヒの調べた限り、完全な物理無効ではあるもののそれは活性魔力によって維持されているため、活性魔力がなくなれば通常の攻撃手段も通る可能性が高いようだ。
しかしその活性魔力をミサイルや砲撃だけで消費させると言うのは、彼がぱっと調べただけでも現実的ではなく、ミサイルによる攻撃を受けた時の大亀を思い出すユウヒは、大亀による再攻撃の方が早いだろうと話す。
「今度は街をやられるかもしれないか、あんなもの食らえば着弾地点は跡形もなくなるだろうな・・・」
「くっ・・・なんなのだ、あの出鱈目な射程と威力は」
半分くらいはユウヒの勘であるが、その可能性は誰しも考えていたものであり、レーザー砲の被害が街に及んでしまう事を考え思わず呟く自衛隊の小隊長に、観測基地の司令は奥歯を噛みしめると、理不尽な大亀に対する苛立ちを吐き捨てる。
「あの威力の素は体の中身にある膨大な活性魔力ですね。むしろ魔力量が多すぎて体が合ってない感じで、ちょっとおかしいんですよね」
「その膨大と言うのはどれだけなんだ? 正確な値が解ればこちらの攻撃必要量も割り出せるだろ」
大亀の口から放たれたレーザー砲の威力は、その内部に内包した膨大な量の活性魔力によって実現されていた。ロシアドームが紫電を発生させていた原因の歪な魔力分布は、どうやらこの大亀の存在によるものだったようで、しかしその内包した膨大な活性魔力を確認したユウヒは、その在り方に違和感を感じているようだ。
「そこは遠すぎて何とも、近づけばもう少しわかりそうなんで、それも踏まえて突撃です」
「・・・ならば突撃部隊を編成するしかないな」
その違和感の理由や正確な魔力の量やもっと詳しい情報を読み取るためにも、ユウヒは直接大亀に接触したいらしく、覚悟の揺るがないユウヒの言葉と目に、観測基地司令は肩に入っていた力を抜いて呟き周囲を見渡す。
「隊長」
「そうだな、我々の火器が役に立つか解らんが」
その場に居合わせるロシア軍人たちは、皆一様に覚悟を決めた顔をしており、その表情にため息を洩らす基地司令に、自衛隊員たちも緊張した表情を浮かべながらも覚悟を決めた様に頷き合う。
「あー・・・」
そんな決死の覚悟が会議室の空気を温める中、ユウヒは困った様に眉を寄せると何か言いたげに口を開くも、その口からは意味のない声が漏れ出る。
「なんだ? まだなにかあるのか?」
「えっと、色々してもらってこう言うのは気が引けるのですが・・・」
気の抜けた声に思わず眉を上げた司令は、妙な苦笑いを浮かべるユウヒに目を向けて発言を促し、促されたユウヒは非常に申し訳なさそうな苦笑いを浮かべ口籠り、周囲から集まる真剣な表情に変な汗を流し頬を掻く。
「専門家なんだろ、もっと自信をもって言ったらどうだ」
「・・・・・・そうですね。解りました」
自信なさげに周囲を見渡すユウヒに、司令は鼻から大きく息を吐いて幾分大きな声でユウヒに言いたいことはしっかり話せと軽く叱咤する。そんな男性の言葉に、覚悟を決めたらしいユウヒは、大きく息を吸って吐くとそれまでの緊張が嘘の様な明るい笑みを浮かべた。
「あー」
「あらら」
歯を見せずに大きく上がった口角が印象的な笑みを浮かべるユウヒに、ロシア軍人や自衛隊員が小首を傾げて見せる一方、パイフェンは彼が何を言い出すのか察し、白猫はユウヒを軽く抱きしめたままその表情を覗き込み、それはそれは楽しそうに人の悪そうな笑みを浮かべる。
「足手纏いなんで、突撃は一人で良いです。大亀だけではなく、こちらの魔法攻撃が一発でも当たれば皆さん大怪我は確実ですし、広範囲にわたる攻撃はそんな細かく気を遣う事も出来ないです。あと森の中にどんな危険が存在するかもまだ分からないので、異世界由来の脅威から自分の身を守れない人は森への侵入は止めておいた方がいいでしょう」
「な、なに?」
覚悟を決めたユウヒの心にはもう一切迷いがなく、ずっと考えていた言葉を真っすぐ伝えた。たっぷり魔力を回復させて来ているユウヒの能力を十全に発揮するには、周囲に軍人がいる状況は好ましくない。事実、アミールファンクラブの襲撃を受けた際の被害から見てもその通りであり、寧ろ気を使った公園での戦闘と違い、今回は手加減なんて考えるだけ馬鹿らしい様な怪獣相手であるため、ユウヒも自重する気などほとんど無いのだ。
「この笑顔、この言い方、ほんとそっくりね・・・」
「ダロー?」
ユウヒが浮かべる満面の笑顔と、相反して一切やさしさの無い鋭利なナイフのような言葉に、明華の姿を幻視した白猫はげんなりした表情でユウヒを見下ろすと、彼の言動を鎮める様にその頭を撫でながらパイフェンの声に頷いて見せる。
「とりあえず通信機で突撃の合図出しますので、その際陽動していただければそれでいいです。こちらの攻撃の特性上近くに味方がいては火力が出せないので」
「・・・ふざけているわけではなさそうだが、しかし我々は軍人だ。民間人を独り送り出すわけにはいかん」
気持ちを完全に切り替え物怖じすることを忘れたようなユウヒは、いつもなら考えられない笑みを浮かべながらこれからの行動について必要な事を話して行く。そのとんでもない内容に周囲が絶句する中、司令は感情を抑えながら口を開くと、ユウヒの提案は軍人として到底容認できないと言う。
「隊長・・・大臣が許可出しました。えっと、「夕陽が本気出すと言った時は下手に心配して邪魔するな、あいつが提案する以上は十分考えた結果だろう。当然そこには自分の安全も織り込み済みだと考えていい」だ、そうです」
厳しい表情の観測基地司令と、覚悟を決めた色を宿す目で笑みを浮かべたユウヒが見つめ合う中、室内に駆け込んできた自衛隊員が上司である小隊長に石木からの連絡内容を伝える。
どうやら言葉をそのまま伝えろと石木に言われたようで、手帳に書かれた石木の言葉を読み上げた若い男性自衛隊員は、全て読み上げるとどこか不安そうな視線を小隊長に向けた。
「・・・わかった。ユウヒ君に連絡用のⅡ型を、それと迷彩3型を一セット用意していたな? うん、あとは移動の足はどうするか」
石木大臣の言葉をそのまま伝えられた小隊長は、直属の上司からも現場判断等についてすべて一任すると言われた事を思い出し、心の中で悪態を吐くとため息を洩らし頷く。どうやら彼も覚悟を決めたらしく、柔らかく表情を引き締めると部下に指示を出し始める。
「貴様それでも軍人か!」
「まぁまぁ! こいつは傭兵団で鍛えてっから、純粋な民間人てか一般人じゃないから大丈夫だって、な? 俺が保証するからさ」
「ぐぬ・・・」
指示に従い素早く動き出す自衛隊員に、ロシア軍人たちが目を見開いていると、基地司令の男性は顔を赤くして叫ぶ。軍人としての誇りを持つ彼は、民間人を戦わせることに拒否感を感じているようで、しかしそんな彼にパイフェンは明るい声で呼びかけ、ユウヒはどこにでもいる様な一般人とは違うと話す。
「・・・なんで、民間人じゃなくて一般人で言い直したん?」
「察しろ!」
「・・・ふふ、ごしゃにはきをつけてねパイフェンさん?」
何故か民間人ではなく一般人と言う言葉を使って言い直したパイフェンに、明らかな他意を感じたユウヒは、その理由を彼女に問いかける。語られずともその答えはユウヒが感じたもので間違いないらしく、言外に普通と言う規格から逸脱した人間と言う意味だと確信したユウヒは、抑揚のない声と光の消えた暗い目でパイフェンに注意を促すのであった。
「いやこわいヨ!?」
「くふふ、見た目は黒鬼そっくりなのに・・・ふふ、流石赤狐の息子ね、最高だわ・・・くくく」
「笑い事じゃないからネ!?」
急に物怖じしなくなったユウヒの様子を面白そうに見ていた白猫は、笑みだけは絶やさない彼とパイフェンとのやり取りに思わず吹き出すと、勇治に似た見た目に反し中身が完全に明華寄りである事を理解して楽しそうに笑いだす。
「黒鬼、赤狐、傭兵団、まさか・・・」
一方、パイフェンの事も白猫の事もよく知っているらしい基地司令は、彼女らの関係性とその言葉からユウヒが何者か察し、その結果導き出されるユウヒのポテンシャルに思わず顔を蒼くする。
「そういう事・・・英雄の息子は生まれた時から英雄かもしれないゾ? 小さい頃からみんなで英才教育もばっちりしたからな!」
「あの赤狐に息子が居たのか・・・ぅむ・・・ぐぬぬ・・・くっ、急ぎ支援体制を整える! 火力支援要請も出せ! 許可は出ていただろ」
ロシア人に恐怖と畏敬の感情を同時に与える傭兵、その正体を正確に知っている者は少ないが、コードネームは有名であるらしく、司令の呟いた名前に軍人たちは急にざわめきはじめた。ユウヒの正体に気が付き、硬く目を瞑って苦悩に満ちた表情の末目を見開いた司令は、固唾を飲んで様子を伺っていた部下に大きく張りのある声で指示を下す。
「は、はい!」
司令の目の前にいた男性が硬く背中を伸ばし返事を返すと、ロシア軍人たちは慌ただしく駆けだす。
「絶対に死なせるわけにはいかん! いろんな意味でな! 火力支援は追加も要請だ。足ならヘリを出してやる」
何が彼をここまで駆り立てるのか、キョトンとした表情を浮かべるユウヒの前で、観測基地の司令官は、ユウヒの身の安全を最優先に、しかし彼の行動を阻害することない最善行動を考えて頭を巡らせる。
「ふふふ、流石効果があるわぁ」
「そういう事なら最初から言って欲しかったな」
「御宅のトップは知ってるはずだけどナ」
ロシア軍人がなぜこれほど焦りを見せるのか、その理由を良く知っているらしい白猫は、キョトンとした表情のまま固まったユウヒの頭を撫でながら、クスクスと嗤い目を細めた。そんな彼女に目を向けた司令の言葉に、パイフェンは肩を竦めながらロシア大統領はすべて知ったうえで動いているはずだと、こちらも可笑しそうに笑う。
「・・・」
「・・・はっ! 急ぎましょう。大亀の汚染は待ってくれないですよ」
パイフェンの言う事が事実であると理解出来るものの、納得は出来ない何とも言えない表情を浮かべる司令は、白猫に後ろから肩を抱かれ頭を撫でられるユウヒを見詰め、思わず眉を寄せる。
正面から注がれる不思議な視線に正気を取り戻したユウヒは、予想外の展開と両親の過去に一抹の不安を感じながらも、時間は待ってくれないと白猫の腕の中から抜け出すと、自分の準備のためその場を後にするのだった。
「まったく、現実もファンタジーも地獄ばかりだぜ・・・もう血祭は勘弁なんだがな」
自衛隊から通信機を受け取るべく、白猫とパイフェンを引き連れてその場を離れながらも、これからの行動プランを考えぶつぶつ呟くユウヒを見送った司令は、手元のタブレットPCに映し出された地上の写真に顔を顰めため息を洩らすと、胸に手を当て小さくため息を洩らした。
ロシアの巨大ドーム観測基地が蜂の巣を突いたかのように騒がしくなり、周辺基地では様々な車両が動き出している頃、遠く離れた日本の防衛大臣執務室では、石木が姪の視線からそっと目を逸らす。
「どうにもならんかったか、反省も後悔もしていないが心配ではある」
「・・・心配ですね」
じーっと言う擬音が聞こえてきそうな視線から逃げる石木の言葉に、納得した様に息を吐いた秘書は、心配だと言う石木の言葉に同意する様に小さく呟く。
「赤狐が大丈夫だと言うんだ。あとは夕陽を信じて任せるほかないさ」
だが、彼女の心配がユウヒの身を案じるものであることに対し、石木の心配はいつも何かやらかす明華に対して行う心配と同種のもので、ユウヒの無事を前提として、彼がどういう行動を起こし結果どれだけの被害を周囲に及ぼすかと言うものである。
「・・・」
「長射程広範囲、そのうえあほみたいな破壊力のレーザー砲に物理的攻撃の完全無効、謂わば現代兵器無効ってことか・・・」
石木の内心に気が付かない女性は、唯々ユウヒの身が心配な様子で手元の書類に視線を落とし、その書類と同じものを手に取った石木は、そこに書かれた内容に頭を掻くと革張りの椅子の背に体を預けどうしたものかと眉を寄せた。
「こちらドローンの映像です」
「はぁ・・・浸食か、綺麗ではあるがいずれ世界が水晶で埋め尽くされるかもとか・・・流石異世界、訳の分からん物理現象してやがるぜ」
現代の科学技術では実現不可能な攻撃と防御能力に対して、絶望にも似た感情を感じる石木は、秘書から渡されたタブレットPCの映像を見て大きな溜息を漏らす。そこに映し出された物は、ドームから現れた森と地球側の境界線上にある湿地がガラス質の結晶に覆われていく姿であった。
「レーザーで抉られた大地にも同一の現象が見られるそうです。ただそちらはある程度広がったところで止まっているとの事でした」
「ふむ、詳しい原理は帰ってきた夕陽に聞くとして、あとは何ができるか・・・」
また別の映像に切り替わると、焼け爛れた大地から鋭利なガラス質の結晶が生える姿が映し出されている。そこは大亀のレーザー砲で焼かれた場所であり、どうやら結晶化には大亀が関係していそうで、しかし詳細はユウヒが調べない事には何も解らないと匙を投げる石木。
「アメリカも警戒した方がいいでしょうか?」
「どうだろうなぁ・・・帰りにちょっと見てきてもらうかな」
すぐに考えを切り替える石木にくすりと笑った秘書は、ロシアの調査報告に目を通しながらアメリカにも今以上の警戒が必要であろうかと眉を寄せる。そんな彼女の言葉に頷いた石木は、しかし下手に自衛隊を投入しても意味があると思えず、思わずユウヒに頼るような呟きを洩らす。
「・・・・・・」
「そんな目で見るなよ・・・はぁ、胃が痛い赤狐もあんな交換条件出してくるとはやらかしたな」
黙っていれば良いものを、疲れからか思わず心の声を呟いてしまった石木は、じっとりとした姪の視線にげんなりとした声で返すと、最近少し出てきたと思ったらストレスで引っ込み始めたお腹を摩り肩を落とす。
「・・・はぁ、こっちもか」
「?」
どうやら明華が何か妙な行動を起こしているらしく、彼女の行動に頭を痛める石木は、震えたスマホを手に取ると、そこに表示された内容に深いため息を洩らし脱力する。椅子に体を預け切って若干体がずり落ちていく石木は、女性秘書が小首を傾げる前でスマホを数度タップすると、そのままスマホの電源を落とし自らも目を閉じて電源が切れた様に仮眠へ入るのであった。
いかがでしたでしょうか?
吹っ切れるユウヒ、その姿は赤狐と呼ばれた明華を彷彿とさせ周囲をざわつかせる。ノリや勢いではなく自ら自重を解除したユウヒ、普段から効いているかよくわからない自重を止めたユウヒは何をやらかすのか、この先もお楽しみに。
それではこの辺、またここでお会いしましょう。さようならー




