第百三十八話 ユウヒと増える敬称
修正等完了しましたので投稿させてもらいます。ゆっくり楽しんでもらえたら幸いです。
『ユウヒと増える敬称』
暑い夏が続く日本の空の下、上昇を続ける太陽にじりじりと焼かれるコンクリートの中では、ひんやりとした空気の中で机に向かう男性が書類に目を向けて眉間にしわを寄せている。
「石木さん」
「おう、何の連絡だ?」
その男性とは防衛大臣の石木であり、そんな彼は呼ばれたことで顔を上げると、バインダーを手にした女性に笑みを浮かべ用件を問う。
「夕陽さんが調査ドームに入ったそうです」
「昨日の今日でかよ・・・行動力はどっち譲り何だかなぁ」
女性秘書はちらりとバインダーに目を向けると、実験ドームや調査ドームと通称で呼ばれるドームにユウヒが入ったことを伝える。これは自衛隊から入ったばかりの連絡で、昨日午後に許可が取れたばかりですでにドームに突入したと言うユウヒに、石木は少し目を見開くと苦笑いを浮かべ、柔らかな背凭れに背中を預けると頭を掻く。
「・・・大丈夫でしょうか」
「ん? 珍しいな、気に入ったか?」
どこか楽しそうでもある苦笑いを浮かべる石木を見ていた女性は、手元のバインダーに挟められた書類へ目を向けると、目を細め心配げな声で呟いた。そんな呟きを聞いた石木は、先ほどまでと比べるまでもなく大きく目を見開くと、彼女に目を向け心底珍しげな声で呟き、すぐにいたずら小僧の様な笑みを浮かべながら問いかける。
「そうですね、嫌う要素がまだありませんし、苦労しているのにひねくれてない人は好意が持てます」
彼女が持つバインダーには、ユウヒがドームに入ったと言う報告が書かれているが、それだけにしては少し異常な量の資料が挟まれている。何故ならその資料は一番上こそ自衛隊からの報告なのだが、その下はユウヒに関する身辺調査資料であるからだ。
「そら自分がひねくれてたらな・・・そう睨むなよ」
「睨んでません」
どうやらその調査資料の中身が大分ひどいことになっていたのか、憐みにも似た表情を浮かべる女性は、石木の言葉に目を吊り上げると困った様に笑いかける彼から顔を背ける。
「まぁ大丈夫だろ、何せ今所唯一の専門家だからな」
大臣と秘書と言うにはあまりに気安い二人であるが、どちらにとってもそれが当たり前と言った様子で、特に気にした様子もなく、むしろ少し嬉しそうな石木は、彼女の心配に大丈夫だと答えた。その答えの理由は、彼が実際に話した感覚や肌で感じた何かがあるようで、答えた石木の表情からは自信が伝わる。
「専門家ですか」
「不満か?」
「いえ、ただ私には普通の人にしか見えなかったもので、異世界の専門家と言われても」
そんな石木に目を向けた女性は、専門家と言う部分に思うところでもあるのか、どこか悩む様に眉を寄せ、その表情に石木は眉を上げて首を傾げた。
どうやら彼女には、石木がユウヒに感じた何かを感じられなかったようで、ユウヒと話した印象が、普通のどこにでもいる争いとは無縁の人間にしか感じられなかったようだ。
「普通って、まぁ見た目はそうだな。だが専門家なんて見た目で判断できんだろうに、どういう見た目なら異世界専門家なんだよ」
確かに、ユウヒの見た目は普通のどこにでもいる男性であり、特にこれといった特徴は少なく、あるとすればいつもどこか疲れた様な表情を浮かべていることぐらいである。それも東京ではよくある社畜顔であり、女性の言葉で思い出したユウヒの姿に何とも言えない気持ちになった石木は、逆にどう言った見た目なら専門家らしいのかと、目の前で悩まし気な表情を浮かべる女性に問いかけた。
「・・・鞭を持っていたり、ソフトハットを愛用していたり?」
「・・・どこのジョーンズさんだ」
石木の問いかけに視線を宙で彷徨わせた女性は、真剣な表情で鞭とソフトハットが必要だと語り、古代遺跡の中で転がり込む巨石に追われるユウヒを想像した石木は、くすくすと笑う女性に突っ込みを入れるのだった。
「異世界専門家なんて想像できませんよ」
「まぁな、しかし夕陽は確かに専門家だ。なにせ俺の質問にほぼ淀みなく答え、未知を教えてくれたからな、魔法まで・・・おっとここから先はまだ言えねぇわ」
しかし異世界の専門家らしい姿と言っても、今まで存在しなかったのだから想像できるわけもなく、何を言っても冗談のような話にしかならないであろう。
だが石木にとってユウヒほど異世界に精通した人間は存在せず、さらには目の前で魔法まで見せ付けられてしまったのだ。その時の光景がいかに凄かったかのか話したそうな石木であるが、その場にいた人間だけで即座に緘口令が布かれ、現在はまだ秘書であっても話すわけにいかない。
「・・・・・・」
どこか自慢げな表情を浮かべる石木と女性秘書はその後しばらく無言で睨み合い、その睨み合いは別の秘書が部屋を訪ねるまで続けられるのだった。しかし、訪ねて来た秘書が見た光景は、理想的な大臣と秘書と言った光景で、その事が二人の関係の特別性を物語っていた。
一方、無言で睨み合うと言うより、苦笑いを浮かべる石木が一方的に睨まれている頃、
「無言の圧力が怖い」
こちらでも無言の圧力が発生しているらしく、ユウヒは思わず後退っている。
「そりゃなぁ?」
「なぁ?」
しかし、そのユウヒに向けられる無言の圧力は、忍者達曰く甘んじて受けるべき圧力であるらしく、気遣わし気な視線を正面に向けていたジライダとヒゾウは、その視線を互いに合わせるとそのまま隣のユウヒに目を向けた。
「駄目だったか?」
「駄目ではないでござろうが・・・」
二人の視線に眉を寄せたユウヒは、困った様に視線を彷徨わせると反対側に立っているゴエンモに問いかけ、問いかけられたゴエンモは何とも言い難い表情を浮かべて首を傾げる。
「むぅ・・・」
ゴエンモの返事に、眉を寄せたまま正面に顔を向け直したユウヒは、視線の先で硬い表情を浮かべ頭を抱え椅子に座る男性と、その隣で項垂れる女性達に目を向けると、やはり困った様に小さく唸りながら小首を傾げる。
「あぁいやすまない、専門家が来ると聞いていたがこれほどとは思っていなかったのだ」
ユウヒの呻くような声に気が付いた男性は、実験ドーム内に展開する自衛隊仮設基地の責任者であり、ユウヒがこの世界で行動する間、様々な支援をしてくれる相手であった。しかしその初対面はあまり良いものでは無かったようで、男性はユウヒに謝ると何とも言えない視線を周囲に向け頭を掻く。
「いえ、まぁ私のは反則みたいなものですし」
「反則? それは無いだろ、経験者と未経験者の差でしかないだろうに」
なぜ彼らが今の様なお通夜ムードになっているのかと言うと、項垂れる女性達を筆頭にした男女数名はドーム内で様々な調査を行うために派遣されていた研究職の自衛官である。これまで様々な事柄を調べてきた彼女たちは、異世界の専門家と言うユウヒに一方的なライバル意識を持っていた。
「いろいろありまして・・・」
第一印象はどこにでも居る一般人で、その表情からも緊張感や覇気は感じられず、その事で侮っていたところ、彼女達が調べていたもの全てユウヒは知っており、彼女達が調べ切れてないことに関しても、彼は石木と話した時と同じく淀みなく説明し続けたのである。
「ふむ? まいい、お前ら何時までもへこんでいるんじゃない! これはいい機会なんだ、すぐに資料整理を始めろ」
「そ、そうですね。しかしまさかこの花にそんな・・・これも、こっちも」
ユウヒと研究者達の戦いは小一時間ほど時間を要し、結果ユウヒの情報量に彼女達は敗北して今に至り。一方的に敵視していた相手に完敗した故に項垂れ、状況が呑み込めないながらも、質問に対して右目の力で精一杯答えたユウヒが、一方的に相手を痛めつけたと言った状況に、忍者達も流石に苦笑いを隠せない。
そんな彼女達も、この部隊の隊長の一喝によって正気を取り戻し、ユウヒを質問攻めにするため広げていた資料を片付け始める。その際、ユウヒに説明された様々な情報を忘れないように、資料の間にメモを挟み込んでいく。
「わかりました。夕陽先生、また質問に伺ってもいいでしょうか?」
「せん!?」
男女数人の調査班代表は、先頭で一際項垂れながらも隊長に返事を返した女性であるらしく、一喝によって気持ちを持ち直した彼女は、夕陽に一歩歩み寄ると引き締まった表情で問いかける。また質問に伺ってもいいかと言う問いに対して答えるより先に、先生などと呼ばれたことに動揺したユウヒは、じっと見つめてくる女性から思わず一歩後退ってしまう。
「ぶふっ! ユウヒww先生www」
「勇者ユウヒに新たな称号が・・・くくく」
「専門家で、ござる、からな・・・ブフッゲフン!」
当然そんな面白おかしい状況で、忍者達が反応しないわけもなく。一斉に口元を覆う頭巾越しに唾を吹き洩らした彼らは、お腹を押さえながら笑う事を我慢しているつもりのようであるが、まったく我慢できておらず、ユウヒのヘイトをぐんぐん上げて行くのであった。
「・・・先生は勘弁してください。暇な時ならお手伝いしますので」
「ありがとうございます! それでは資料を纏めて来ますので失礼します!」
今すぐにでも【ショック】を忍者に打ち込みたいユウヒであるが、流石に狭い部屋で放てば周囲に被害が出る為、彼らにはジト目を向けるだけに治め、今は目の前から注がれるキラキラした眼差しに答えることにした様だ。
「おや? フラグ建ったか?」
「流石魔王」
「だからヘイトを稼ぐなでござる」
苦笑いを浮かべながら対応したユウヒに、さらに一歩歩み寄ると彼の手を取って笑みを浮かべた彼女は、戸惑うユウヒを他所に敬礼すると、纏められた資料を抱えて台車を押す同僚と共に退室する。押され気味なユウヒから距離をとっていたヒゾウとジライダは、新たなフラグが建設された気配を感じ楽し気に笑うも、ゴエンモはこの後の事を想像して少し顔色が悪い。
「んっんっ! それでだな夕陽君、君に頼みたい物と言うのは、彼らが以前作ってもらったと言う人を探す道具なんだ」
調査部隊の面々を見送ったユウヒが、そのままの動きで忍者達にジト目を向けていると、少しだけほっとした表情を浮かべた隊長が、咳ばらいで喉を暖め本来の話しに流れを戻す。元々この場で話す予定だった事柄は、顔合わせの挨拶とゴエンモが事前に話していた製作依頼について聞く為であったのだ。
「む?」
しかしなし崩し的、かつ長時間にわたって交わされた専門的な会話に、訪ねたユウヒ自身何しにここに来たのか完全に頭から抜けてしまっているらしく、隊長の話しに思わず首を傾げてしまう。
「ヒゾウ探知棒の事でござる」
「その名前で決まりかよ」
「ヒゾウ・・・あぁ、迷子探し棒」
キョトンとした顔のユウヒに、ゴエンモが分かり易く名前を出して説明すると、理解したのか頷くユウヒ。そんな二人の会話に、ヒゾウは納得いかない顔をしつつも、事実が事実故に何も言えず悔し気に口元を窄める。
「それそれ、行方不明者探すのに使いたいんだと」
悔し気であり寂しそうでもある表情を浮かべるヒゾウを小突いて励ますジライダは、今後の行方不明者捜索に役立てたいと話し、ユウヒが確認するように視線を向けた先で隊長は頷く。
「ゴエンモにあげたやつは・・・まだ回収してないのか」
「すまぬ・・・忙しくてまだ回収できていないでござるよ」
すでに作って渡していた迷子棒について確認しようとしたユウヒであるが、彼の視線から逃れる様に顔を背けたゴエンモを見てすぐに察したようだ。以前に持って帰って来るのを失敗したと言う話を聞いていたユウヒが察したように、ゴエンモは最初の救出を行ったドーム内からまだヒゾウ探し棒を持ち帰れていないらしい。
「まぁ数も欲しいんだろうし、考えてみる」
「本当か!」
申し訳なさそうに肩を落とすゴエンモに苦笑を洩らしたユウヒは、特に断る理由もないので快く引き受け、隊長は嬉しそうな声を上げる。
「ただ色々あって性能はあまり期待しないでくれ」
「贅沢は言わんよ」
行方不明者を救出するためと言う善意もある事にはあるが、頭の中の大半が新たな製作に対する楽しみで占められているユウヒ。彼は突き詰めた一点ものであるスペシャルオーダーも好きであるが、同規格の物が整然と並ぶマスプロダクションも好きなのである。以前名も無き異世界で薬用の陶器を大量生産し、悦に浸っていたのはその片鱗なのだった。
「わかりました。とりあえず試作はしておきます」
また量産体制に移る前の試作、所謂プロトタイプと言う言葉に心躍るくらいには、彼の心はまだ若い。と言うより黒歴史の片鱗でもある。
「頼む、それと今回こちらに来た理由だと言う石については何かわかっただろうか」
「あれについてはほぼわかりました。特に近づかなければ問題ないですし、爆発などの危険性や広域への感染症などもありません」
そんなことを心の奥で考えているなど気が付きもしない隊長は、ユウヒを頼もしげに見詰めながら現状最大の問題となっている黒い石について、期待する心を隠しながら神妙に問いかけた。その問いに対するユウヒの返事は、右目の力もあって当然調査済みと言う答えである。
「ほう・・・では、ゴホン! 何が原因で体調不良が出たかも?」
「ええ、その効果を逆に利用した装置を作るつもりなので、彼等にはその素材探しに行ってもらうつもりです。それまでは少しのんびりさせてもらいます」
頼もしすぎるユウヒに思わず声が上ずる隊長は、声を整える為に一つ咳ばらいをすると、体調不良の原因についても分かったのか問いかけ、ユウヒは楽しそうな表情で頷くとこれからの予定について話す。
「え!?」
「いや最初からその予定だっただろ」
その表情から安全性も確保した上での製作予定であるらしく、すでに忍者達に素材の採取を依頼している様だ。ちなみにのんびりすると言うのは魔力回復の為である。
「いや、ここは驚いた方が良いかなと」
一方、真面目な雰囲気とは無縁なヒゾウ達に呆れた表情を浮かべる隊長であるが、彼はユウヒと言う存在のおかげで、このドームの調査及び実験任務について以来、初めて心に余裕を感じられていた。
「わかった。夕陽君の作業用テントはすぐに用意するが、それまでは彼らの所で休んでもらえるか? ベッドが一つ空いているはずだからな」
「「「!?」」」
初対面の時はその覇気を感じない表情故に期待していなかった彼も、専門家として申し分ない知識と今浮かべている自信に満ちた表情に、何とも言えない頼もしさをユウヒに感じた様で、随分好意的になった雰囲気で話しを進めて行く。しかし、そんな隊長の言葉に、忍者達はびくりと肩を振るわせる。
「・・・どのくらいかかります?」
「そうだな・・・昼前には用意できると思う。すまないな」
「そうですか、ならそれまで自由時間と言う事で散歩してます」
「む? それは構わんが・・・」
背後で緊張する忍者の気配に気が付いたユウヒは、また何か察したのかため息を洩らすと、自分のテントが用意されるまでの間は散歩でもしていると話す。特にユウヒの行動は制限されているわけでは無い為、反対する事も無い隊長であるが、急に話の流れが変わったことに不思議そうな表情を浮かべる。
「たぶんベッド空いてないでしょうし」
「なぜばれた!?」
「あ、あいてないこともないよー? 荷物がいっぱいだけど」
「すまぬでござる」
「おまえら・・・」
ユウヒが急に散歩と言いだしたことに不思議そうだった隊長は、ちらりと忍者に目を向け話すユウヒと、その視線に反応して慌てだす忍者達の姿ですべて理解したらしく、肩を落とすと小さく溜息を洩らす。どうやら、三人のテントは元々四人用のテントであり、ベッドも四つ用意されている様だが、空いているベッドや荷物置き場は既に物置として活用? されてしまっている様だ。
「ついでに協力者でも探してみるよ」
ジト目を向ける隊長と、その視線に顔を背け下手くそな口笛を吹く三人に、肩を竦めながら草臥れた笑みを洩らしたユウヒは、散歩がてら協力者を探すと言う。
「協力者? 現地民との接触は、まぁ少しぐらい構わんが・・・問題だけは起こさないでくれるとありがたい」
「現地民・・・まぁ現地民なのかな?」
ユウヒが協力者探すと言い始めたことに、少し顔を顰めた隊長であるが、専門家であれば自分達とは違う成果を出すのではないかと言う考えもあり了承するも、まだ完全に把握できていない異世界の人々との交流に対しては少し心配の様だ。しかし一方のユウヒは彼の言葉に小首を傾げると、自己完結して頷いて見せる。
「村までなら一応道も出来てるから迷わないぞ」
「ヒゾウは迷ったでござるがな・・・」
「うっさいわい!」
現在この異世界で自衛隊が交流を持っている村とはすでに道が繋がっているらしく、道は一本しかないので迷わないと話すジライダ。しかしヒゾウは既にその一本道で迷子になっているらしく、ゴエンモに呆れ顔で弄られている。
「村か、信仰とかどうだった?」
そんな初めてあった頃と全く変わらない忍者達に安心感すら感じるユウヒは、彼らに村の信仰について問う。どうやら彼が求める協力者は、普通の協力者ではなかったようだ。
「・・・あ、そっちの協力でござるか」
「そうだな、森の精霊様に山の精霊様とかいう話を、あれ神様だったか?」
「どっちもそう変わらんくね?」
「む? どういうことだ?」
ユウヒの質問で察したゴエンモはなるほどと頷き、ジライダとヒゾウはおぼろげな記憶で話し始める。急に話の方向性が変わったことで、またもや不思議そうな声を洩らす隊長に、忍者達は苦笑いを浮かべ合うと隊長を見た後そのままユウヒに目を向けた。
「精霊か、もしくは神様に協力してもらおうかと、たぶん居れば精霊は協力してくれると思うんで」
「・・・?」
三人からの視線で説明を求められている事に気が付いたユウヒは、隊長に向き直るとなんでもない当たり前のことの様に精霊か、もしくは神様に協力を仰ぐのだと話す。急に超常の存在が話しに上がったことで目を瞬かさせる隊長に、ユウヒは困った様に笑う。
「異世界には神様がいるでござるよ」
「精霊もなー」
「うむ、お化けも・・・居るかもな」
「本当に?」
そして、忍者達の補足説明で顔を蒼くする自衛隊ドーム内部調査部隊隊長。彼は屈強な自衛隊員の中でも特に厳しい訓練課程を突破した漢であるが、お化けなど類が苦手なのであった。その後、お化け除けの道具を依頼されたユウヒが流石に困ったと言うのは、また別の話しである。
いかがでしたでしょうか?
微妙な勘違いから調査員をへこませてしまったユウヒでした。お化けが苦手な隊長の依頼困ったらしいユウヒは、新たな異世界で何を成すのか、また次回をお楽しみに。
それではこの辺で、またここでお会いしましょう。さようならー




