6/6
襲われる?
ほどなくしてドラゴンの扉が開き、黒目黒髪の男が顔を出した。
「おい! しっかりしろ!」
彼は自分が濡れる事すら顧みず、ずぶ濡れの彼女をやさしく抱きかかえて、ベッドへと運んだ。
ふーっ、ようやく助かったか。
しっかし、さすがは最高難度と言われる隠しルートだ。
幼いころから体を鍛え、ここなんか途中セーブも出来ない上に、魔物に当れば即ゲームオーバー。
もう一度やれと言われても、絶対無理だわ。
しかし、これでgood endは確保したはず。
後は、true endになれるかどうかね。
とにかく、ここはセーブ……え?
まだセーブできない?
うそ?
黒目黒髪の男は彼女の着替えにかかったが、濡れた服を脱がすと共にその美貌と官能的な体に興奮してきた。
襲われますか?
『EYS or NO』
「いゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん。ん?」
TRUE END
読者の皆様、危険ですので物を投げないで下さい。
空き缶はくずかごに、包丁はまな板の上に。
靴は下駄箱に、食べかけのリンゴは……パコーン!