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異界神記  作者: さばみそ
少女の願い
3/32

事後処理

「それが、この骨の詳細ということですね?」


この世界にはあまり似合わないスーツ姿の、銀縁眼鏡の青年がそう言うと


「そうだ…」


と、あの神が答えた。きれいに整えられた短い黒髪を、ポリポリと掻きながら溜め息をつく。

「答えてくれてありがとうございました」


「お前の願いを叶えただけだ…」


「では、ついでにもう一つお願いします。村人たちの骨を集めて、お墓を作ってあげてください。墓碑もお願いします。出来れば13回忌まではちゃんと墓を手入れしてくださいね?」


「その願い、叶えよう…」


神は少女の骨を集めて、洞窟の外へと出ていった。


「やれやれ… まぁ、これでここは解決ですね。罔象女神みつはのめとでも名付けましょう」


青年が外へと出ると、光が真上から差していた。細めの目を更に細める。


「必ず到達します。待っていてください」


青年はそう空に向かって呟き、再び歩き出した。

次の目的地は、まだ決まっていない。

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