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短編とかその他

三行しばり テーマ「婚約破棄、ざまぁ」

作者: 透坂雨音
掲載日:2021/05/12




 呪い子として産まれ蔑まれて生きてきた貴族令嬢がいた。

 彼女は婚約者に婚約破棄されてしまう。

 けれど、そんな彼女を助ける者達がいた。




私「婚約破棄されたけれど、おかしなものね」

私「まったく、落ち込む気にはなれないわ」

私「所詮、私のような呪い子を好くような人間はいなかったという事ね」




とある貴族令嬢「私、見てしまったんです」

とある貴族令嬢「あの方の本性を」

とある貴族令嬢「誰にでも優しい顔をしていた紳士だと思っていたのに」




元婚約者「婚約破棄してやった」

元婚約者「良いざまだ」

元婚約者「僕のやろうとする事すべてに文句をつけるような、あんな女なんかいらない」




幼馴染の騎士「彼女が婚約破棄されたらしい」

幼馴染の騎士「落ち込んでいなければいいが」

幼馴染の騎士「俺にできる事があるなら、何か力になってあげたい」




物知りな男性「婚約を一方的に破棄する事は、普通はできませんよ」

物知りな男性「もしそうするなら、然るべき所で手続きをして、正当な理由があると証明しなければならない」

物知りな男性「ところでお嬢さんは、どうしてそんな事を私に聞いたのですか?」




とある貴族令嬢「彼女が婚約破棄されたのは、やっぱり不当な出来事だったのね」

とある貴族令嬢「こうなったら友達である私がひと肌ぬいで、手助けしてさしあげなくては」

とある貴族令嬢「あの騎士に相談して、身勝手な元婚約者をぎゃふんと言わせてやりますわ」




幼馴染の騎士「彼女はどうして俺に出世しろと言うんだろう」

幼馴染の騎士「前まではそんなに交流がなかったのに」

幼馴染の騎士「これが婚約破棄に対抗するための手段だって言ってたけど」




私「最近、友達と幼馴染が何か楽しそうにしているわ」

私「かと思ったら、唐突に幼馴染に告白されてしまったの」

私「何が何だか分からないから、説明してほしいのだけど」




幼馴染の騎士「以前から好いていた人と婚約する事ができた」

幼馴染の騎士「最初は不思議そうにしていたけれど、熱心に口説いたら首を縦に振ってくれた」

幼馴染の騎士「家のためにという事でつきあっているけれど、俺は前から好きだったんだ」




とある貴族令嬢「証言は集めたわ」

とある貴族令嬢「例の男、あちこちで傲慢な行動をしていたようね」

とある貴族令嬢「どれだけひどい行いをしていたか、皆にばらしてあげるわ」




元婚約者「まさかこんなことになるなんて」

元婚約者「呪い子として嫌われていたあいつに、友人なんてものがいたとは」

元婚約者「おかげで今まで隠していた悪事が全てばれてしまった」




私「元婚約者が鬼のような形相で私を見つめて、暴れている」

私「けれど今の婚約者である幼馴染が彼をとりおさえていた」

私「元婚約者の彼は呪い子の味方をする人間がいるなんて信じらえない、と叫んだ」




幼馴染の騎士「俺の婚約者となった彼女は、幼い頃から差別をうけて育ってきた」

幼馴染の騎士「彼女の心根はやさしく、しっかりとつきあえば良い人であると言うのが分かるはずなのに」

幼馴染の騎士「どうして誰も、本当の彼女を見ようとしないんだ」




とある貴族令嬢「あの子の元婚約者が、牢屋に入れられてから賄賂を使って外に出ようとしたらしいわ」

とある貴族令嬢「それで罪がまた膨らんだみたい」

とある貴族令嬢「この間こっそり見にいったら、権力の力が利かない牢屋で他の囚人たちにボコボコにされてたみたいだから良い気味ね」




私「私を気にかけてくれる人なんていないと思っていた」

私「優しくしてくれる人がいても、表面上の付き合いに過ぎないと思っていたのに」

私「私はこんなにも、多くの人に支えられて生きてきたのね」




 呪い子として産まれて蔑まれて生きてきた少女は孤独ではなかった。

 婚約者に捨てられた、惨めな女性はもういない。

 多くの人達に気にかけられて、幸せな日々を過ごすだろう。




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