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煕逗瀛ーきずうみー  作者: 椎凪瑰
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雨宿り

湿った地面の上を歩いた

君の姿も見かけなければ

ただ一人 静かなバス停で雨宿り

傘を差しても防げない

水たまりができるくらいに

君は泣いていた


雨が町を包み込んで 晴れもせずに

また泣いちゃうんだろう

隠していた心の傷 気付けずに

また傷つけるんだろう

「ごめんね」を君に言えなかったから



道端に咲いた花から水が垂れた

君の顔も晴れないまま

ただ一人 部屋で慟哭

濡れたまま乾かない涙の足跡

夜が明けてしまうまで

笑い合いたかった


雨雲が空を覆って 晴れもせずに

また寂しくなるんだろう

隠していたはずの秘密も

いつかはわかるから

ただ抱きしめていた


拭えない悲しみも

分かち合えない痛みも

全て忘れてしまえたら

今日もまた一人で雨宿り


雨が町を包み込んで 晴れもせずに

君は泣いちゃうんだろう

隠していた心の傷 気付けずに

また傷つけるんだろう

「ごめんね」も言えなかったから

ただ君を抱きしめていた

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