6:意外な才能
今日もウリプの授業を覗き見している。
今日は付与の魔法の授業のようだ。
付与の魔法は私も見たことはない。昔、本で読んで使おうとしたが使えなかった。当時4歳の私は魔力についてあまり理解出来ておらず、魔力がよく乱れていた。
「殿下。お上手です」
「そうか?」
へぇ。あれが付与魔法か。直に見るのは初めてだ。意外にもウリプには付与が得意な様だ。
「殿下!魔力の制御をしっかりしてください!」
やべっ!魔力を明らかに込めすぎている。早い内に逃げよ!どうせ、魔法が使えたことが嬉しくて魔法に集中していなかったのだろう。
数秒後。ウリプが魔法の授業を受けていた部屋の窓からもくもくと黒煙が上がった。
「危なかった...」
あと数秒逃げるのが遅れていたら私も巻き込まれていた。
「どうしてあんなに魔法がダメダメなんだろ?」
この世界の人間は基本誰でも、教えられなくても初級魔法は使える筈だ。それがウリプは初級の火球を出すだけの魔法でも成功率は5分の1程度だ。
「調べてみようかな」
神様(自称)の恩恵か私には様々な能力が与えられている。自分でも完全には把握していないのでよく図書館に籠もって調べ物をしている。
私の足は自然と図書館の方向へ向かっていた。
昨日執筆を忘れてしまいました!
お詫びに明日は2話連続投稿します!
すみませんでした!
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