2:神様に出会った日
「ん....?」
「あ、起きた!」
ここはどこだ?ん?
「あのぉ。ここはどこですか?」
「ここはね。あの世とこの世の狭間。あなたは死んだのよ」
「私は何でここにいるんですか?」
「だから、死んだからだって」
おかしい。私が幼い頃聞かされた話では死んだ人間は魂が天に召され、三途の川を渡ると。いう話だったはずだ。
「いや、死んだ人間はこんな部屋みたいなところには来ませんよ。ところで、あなたは誰ですか?」
「あなたの魂を拾ってここに連れてきたのは私よ。死んだあなたの魂を拾い上げたのよ」
「それはありがとうございます」
「名乗り遅れました。私、この世界の神様です」
自称神様!
「何でここに私を連れてきたんですか?」
「久々に下界を覗いてみたら若くして死んだ可哀想な子がいてね。生き返らせてあげようかなって」
神様暇人かよ。つーか神様ならちゃんと世界管理しろよ。なんだよ久々に覗いてみたらって。
「ありがとうございます」
「死んだって言うのに冷静ね」
「そうですか?」
元々生きることに無気力だったしね。
「あなた幾つだったけ」
「23歳です」
「まだまだ人生これからって時に死んじゃったのね」
どうせ、これから先生きてたとしてもまともな人生ではなかっただろうけどね。
「さてと、流石に元の世界に生き返らせる訳にはいかないから。別の世界がいいわね」
まさかの異世界転生!?
「他の世界なんてあるんですね」
「そりゃそうよ。初めに言ったでしょ?私はこの世界の神様だって」
「確かに言ってましたね」
この世界ですもんね。他の世界も存在し、各世界に神様がいるということだろう。
「あなたの生きていた世界の他にもたくさんの世界があるのよ」
うん。それは楽しみだ。きっとこの世界には無いものがたくさんあるのだろう。
考えただけで顔が綻んでしまいそうになる。必死にそれを堪える。
「そろそろいいかしら」
「はい!」
私の第二の人生スタートだ!!
早くもブクマありがとうございます!
これから皆さんをワクワクさせるような作品を書いていきたいと思います!