出動1 相賀突撃班
狡休外出┄┄という言葉は存在しない。
『こすい休み』と意味の取れる言葉を合わせた造語で、怠業とは意味が異なるずる休みの漢語表現的なインターネット専門通常言語だ。ネットスラングともいうが、部分的な狭義範囲だから、スラングまでには広まらない。
今やエア出勤やらレストルームワーカー(晴天日にサラリーマンが公園のベンチやイートインでデスクワークすることから)が増えている。勤務時間いっぱいまで有閑時間を狡猾に活用し帰宅時間調整する者も少なくない。
自立生活苦が多発化する日本国。実家依存虫といった親元から脱皮出来ない若者が急増してやまない。
実家から外出した後に遊べる自由時間が、彼らの充実した生活に馴染んでいった。未収入の時間枠をどのように過ごすかを考えるのも、ある意味楽しみの一つになってきた。
ASL。アンチシングルライフの略号であり、狡休者連盟組合の記号でもある。落ち合う場所は常に転々している。『移動する事務所』なのだ。
非正規雇用且つ、有期契約労働者の彼らの『オフ会』活動がASLというのだそうだ。
無期雇用契約化へ向け政府に反復圧力をかけるアピールがテーマで動いている。反復には反復の勢力図を設計しレジスタンス計画で狡休連盟組合がブログ開設するほどに電脳日誌を掲載するに至っていた。
有期雇用から無期雇用に革新の体制になるのを期待してやまない彼ら。
有閑時間がもったいないと議員専用プラットホームのデッキ台を押し掛けてまでして社会現象を起こしたにも関わらず、一部マスコミ沙汰になった。自然凍結した反復勢力内容。その裏側では、社会的制圧の処置が手厚く施されたからマスコミから白紙化されたのだ。
政治家が直線的に有期雇用労働者と手を握らないのは、未だに雇用社員を減少させる政策がないからだという。
ASLが直談判しに来ても門前払いが関の山。
だから対策を練り直している段階であった。
都合が悪ければ、追い出す理由を作って逃げる。繰り返すだけ浪費する事で、合理的に落ち着かない。
同じ内容を行動に移したらいたちごっこだ。そんなこんなで無意味な図が完成するのが解る。政治家が常日頃からやっている事がそうだ。
『悪循環を及ぼすものの排除』を仕事にしているのが見ていて解るから、政治家は嫌いだ┄┄と、彼らは答えている。