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ご主人さまと温泉旅行

今日はご主人さまと久しぶりの旅行。

あたしが二人分の荷物をまとめてトランクへ詰め込むと、ご主人さまはあたしを抱きかかえてトランクへ放り込みます。

「ガチャッ」

トランクが閉められ、あたしは暗闇の中へ。

素敵!

結婚式の後、「JUST MARRIED」ってかかれた車のトランクに、お姫様抱っこされた花嫁が放り込まれる映画のワンシーンを思い出しました。

うふっ、これって憧れだったんだよね。

嬉しい。自然と笑みが零れてしまいます。

あたしの結婚式のときは、これできなかったんだもん。

ああ、今日ウエディングドレスだったらよかったのに。

ここはあたしの特等席だわ。

妻にしか許されない、秘密のシート。

暗闇の中、妄想がひろがります。

    

車のスピードが落ちてしばらく経ちます。

高速をおりて一般道かしら。

「ガチャッ」

車が止まって、突然トランクが開けられます。

「まぶしい」

目をならすと、ひと気のない無人休憩所。自販機とトイレしかありません。

「トイレ休憩にしよう」

よかった。実はそろそろ催してきたんです。ご主人さまのさりげない配慮が嬉しい。


和式トイレしかないわ、どうしよう。

実はあたしは和式トイレが苦手です。

はねて体にかかったり、勢いがなくなるとお尻のほうに伝わってくることがあるし。

あたしが困ってオロオロしていると、ご主人さまから

「いい機会だ。そこの溝で立ちションしてみろ。」

あたしはその場にしゃがみこんでしまいますが、もう限界です。

意を決して、スカートを捲くって下着を下ろすと、勢いよく水流が噴出していきます。

『すごい!女でも立ってできるんだ。感動~』

今度、彼といっしょに連れションしてみようかな。


目的地の温泉旅館につくと、あたしは二人分の荷物を持って、彼の後ろについて玄関へ。

彼の脱いだ靴を揃えて、静々とついていきます。

「まあ、上品な奥様ですね」

ちょっと嬉しい。『妻は礼儀を正しくすべし』ですもの、これぐらいできて当然だわ、って少し自惚れかしら。


彼にお茶を入れて少し休憩。

「そろそろ風呂へいくか」

あたしは二人分の着替えを荷物から出して、彼についていきます。

「わぁ、広~い」

貸切の家族風呂ですが、思っていたよりも広くて湯船も大きい。

「お背中お流ししますわ、ご主人さま」

あたしは張り切って、彼の背中を洗います。

背中を流した後、あたしは彼の背中に頬を寄せます。

『はぁ~、頼もしい背中。素敵』


食後にお酒を飲みながら、彼は優しくキスしてくれました。

「これだけでご満足ですか?ご主人さま」

あたしは、彼を少し挑発してみます。

「生意気な奴隷女め!」

彼はふざけて鞭を手にしています。

「どうぞ奴隷女の踊りをご覧ください、ご主人さま」

「ビシッ!」

彼はあたしを鞭打ちます。

あたしは必死に避けますが、いつまでも続きません。

あたしは、遂に敗北を認めその場に跪きます。

「あたしはあなたのものです。ご主人さま」

優しく抱きかかえられて、二人は並んだお布団へ向かいます。

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