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心臓は体の内側を暴れ回り、鼓膜は膜で覆われたように雑音を遮断した。


たった三行を読むだけなのに、君は句を握りしめ、動かない。


早く顔を上げてその表情を見せて欲しかった。


息苦しい時間が続く。


すると君は徐に自分の句を手に取り、こちらに差し出してきた。


綺麗に折り畳まれていたそれを開くと、いつもの小さく愛らしい字があった。


【君のことがずっと前から好きでした。


ずっとずっと好きでした。


好きです。これからもずっと】

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