48/50
48
心臓は体の内側を暴れ回り、鼓膜は膜で覆われたように雑音を遮断した。
たった三行を読むだけなのに、君は句を握りしめ、動かない。
早く顔を上げてその表情を見せて欲しかった。
息苦しい時間が続く。
すると君は徐に自分の句を手に取り、こちらに差し出してきた。
綺麗に折り畳まれていたそれを開くと、いつもの小さく愛らしい字があった。
【君のことがずっと前から好きでした。
ずっとずっと好きでした。
好きです。これからもずっと】
心臓は体の内側を暴れ回り、鼓膜は膜で覆われたように雑音を遮断した。
たった三行を読むだけなのに、君は句を握りしめ、動かない。
早く顔を上げてその表情を見せて欲しかった。
息苦しい時間が続く。
すると君は徐に自分の句を手に取り、こちらに差し出してきた。
綺麗に折り畳まれていたそれを開くと、いつもの小さく愛らしい字があった。
【君のことがずっと前から好きでした。
ずっとずっと好きでした。
好きです。これからもずっと】
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。