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君は僕をまっすぐに見て自分の句を握りしめていた。
僕は卑怯にも出方を伺おうとした。
周りではふざけた輩の笑い声が溢れている。
親友が自分の句を声高に詠っているのを尻目に、僕は背筋を伸ばす。
自分から動くんだ。
そして握りしめた二句の一方を、意を決して君に差し出した。
もう逃げたくなかったから。
卒業したら、追いかけることすらままならないと思ったから。
【伝えたい 会えなくなる その前に】
足らないところは眼差しで補う。
君は僕をまっすぐに見て自分の句を握りしめていた。
僕は卑怯にも出方を伺おうとした。
周りではふざけた輩の笑い声が溢れている。
親友が自分の句を声高に詠っているのを尻目に、僕は背筋を伸ばす。
自分から動くんだ。
そして握りしめた二句の一方を、意を決して君に差し出した。
もう逃げたくなかったから。
卒業したら、追いかけることすらままならないと思ったから。
【伝えたい 会えなくなる その前に】
足らないところは眼差しで補う。
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