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「じゃあ書けた人から発表してもらおうか」


これにはブーイングが飛ぶ。


「それなら、誰か一人だけに読んでもらうってのはどうだ?」


思わず君を見ると、君もこちらを見ていて、僕と同じように句を隠した。


「誰に読んでもらえばいいですか」


親友は全員に発表してもよさげだった。


「誰でもいいが、誰もいなければ隣通しででも見せ合ってくれ」


その言葉に、僕は句を直すか迷った。


当たり障りのない方を書いておいて良かったとも思った。

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