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④
君は曲がったことが嫌いだ。
入学して間もなくの頃。
廊下で通せんぼしていた上級生。
引き返そうとする僕の手を取り、君は強引に突破した。
凄む二年に胸を張る君。
決して引こうとしなかった。
僕はただ、握った手から伝わる震えを受け止めることしかできなかった。
そして、
【この子も怖いんだ】
と思った。
【それでも立ち向かうんだ】
とも。
「大丈夫だった?」
退散していく二年を背に、君は笑ってみせる。
その笑窪に心を打ち抜かれた。
君は曲がったことが嫌いだ。
入学して間もなくの頃。
廊下で通せんぼしていた上級生。
引き返そうとする僕の手を取り、君は強引に突破した。
凄む二年に胸を張る君。
決して引こうとしなかった。
僕はただ、握った手から伝わる震えを受け止めることしかできなかった。
そして、
【この子も怖いんだ】
と思った。
【それでも立ち向かうんだ】
とも。
「大丈夫だった?」
退散していく二年を背に、君は笑ってみせる。
その笑窪に心を打ち抜かれた。
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