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授業が終わると、君はすぐに席を外してしまった。
僕はそそくさとテキストをしまい、遠慮がちにその姿を探す。
真っ白な頭で、折り目に隠された三行が読まれたのかを考える。
何が隠されているのか確かめたかったなら、間違いなくそれは読まれただろう。
でも、気にしていなかったら気付かないままのはずだ。
果たして想い人は、それを見てしまったのだろうか。
真意を確かめたくてその姿を探す。
が、そんな時に限って行方知れずだった。
授業が終わると、君はすぐに席を外してしまった。
僕はそそくさとテキストをしまい、遠慮がちにその姿を探す。
真っ白な頭で、折り目に隠された三行が読まれたのかを考える。
何が隠されているのか確かめたかったなら、間違いなくそれは読まれただろう。
でも、気にしていなかったら気付かないままのはずだ。
果たして想い人は、それを見てしまったのだろうか。
真意を確かめたくてその姿を探す。
が、そんな時に限って行方知れずだった。
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