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⑩
「悩んでる?」
意地悪な笑顔の親友。
「勉強? そ・れ・と・も?」
聞こえないふりでテキストを捲る。
君は隣で卒業製作の相談をしている。
親友は誰とでも垣根なく喋れるタイプ。
無遠慮なピエロを演じて机と机をくっつけた。
「今日は文集づくりしようぜ」
君と僕は顔を見合せ、俯いた。
「勉強があるから」
「そうだよね」
微かに残念そうな君に次の言葉を見つけられない。
「じゃあお前は勉強してていい」
親友は悪知恵が働いた顔を向けた。
「悩んでる?」
意地悪な笑顔の親友。
「勉強? そ・れ・と・も?」
聞こえないふりでテキストを捲る。
君は隣で卒業製作の相談をしている。
親友は誰とでも垣根なく喋れるタイプ。
無遠慮なピエロを演じて机と机をくっつけた。
「今日は文集づくりしようぜ」
君と僕は顔を見合せ、俯いた。
「勉強があるから」
「そうだよね」
微かに残念そうな君に次の言葉を見つけられない。
「じゃあお前は勉強してていい」
親友は悪知恵が働いた顔を向けた。
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