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紫纏いし少女(S)

「あれ、窓閉め忘れていたのか?」


 ワイナードを探していた時には気づかなかったが、窓が開いていて、外からの風にカーテンが揺れている。


「全くワイナードの奴、魔法陣に興味持つのはいいが窓を閉め忘れるなよ。誰か入ってきたらどうするんだ」


 窓を閉め、鍵をかける。乱れたカーテンを元に戻した時、


「適格者。確認」


 背後から人間の声とは思えない無機質で抑揚の無い冷たい声が聞こえた。声のした方に目を向けると、そこには一人の女の子がいた。


「なっ……!」


 先程まで誰もいなかった部屋に女の子がいる。これだけでも驚くことだが、俺が驚いたのはそれだけではない。女の子の目の色が鮮やかな紅色だったからだ。体に緊張が走る。この子からは先程のような強い圧を感じないが、それでも紅色の目という共通点がある以上意識せざるをえない。


「適格者との接触。観察を開始」


 こちらの警戒など意にも介さず、女の子は無機質な声でそう告げ、光のない目でこちらをじっーと見つめている。俺も女の子から目を離さずに見続けた。とても小さな女の子だ。見た目は十歳くらいだろうか。紫色の髪はこんな時だというのに紅色の目と相まってとても綺麗に見える。将来は美人になること間違いなしだ。


「お前は、何者だ?」


 ずっとこのままというわけもいかず、俺は女の子に声をかけた。


「適格者からのコンタクトを確認。質問の返答を検討します」


 な、何だこいつ。人間と会話してる感じが全くしない。


「お前さっきから何言って……」


「検討終了。今はまだ知る時ではないと判断します」


 こちらの会話の流れをぶち切りながら淡々と女の子はそう告げた。


「じゃ、じゃあお前は何をしにここにきた」


「質問の返答を検討します」


 先程と同じように彼女は少し沈黙した後、


「検討終了。適格者を観察するためです」


「それさっきも聞いたわー」


「質問を……」


「これのどこが質問だ!」


 これはあれか、俺の聞きかたが悪いのだろうか? さっきから全く会話が成立せず流石にイライラしてきた。


「もういい。名前だ、名前。名前くらいなら言えんだろう」


「しつも……」


「名前くらい考えずに言えんだろ!」


「名前、ですか……?」


 先程のような抑揚のない声ではなく、少しだけ困惑の色が見える声で彼女は答えた。


「ああ。お前の名前だ」


「それは呼び名のことですか?」


 何でそこをわざわざ聞き返すのだろうか。


「そうだよ」


 彼女は少し考える素振りを見せた。


「名前は…… ありません。呼び名は、そうですね。ヴァイオレットとでもお呼びください」


 そう言ってヴァイオレットと名乗る女の子は一礼した。


「では、またお会いしましょう。宝玉の適格者」


 そう言って女の子が服の中から緑色の水晶玉を出す。その水晶玉から強烈な圧を感じる。


「…………」


 女の子が呟くように何かを言うと、足元に複雑な魔法陣が形成させる。その魔法陣が凄まじい光を放つと女の子の姿は消えていた。

 はいどうもSです。

 もう三週目早いもんです。ちゃんと話が続いてる。色んな意味でやばい人もでてきてない。もうこれは断言していいでしょう。


 奇跡ダーーーー!!!!

 ちゃんと物語になってるヨーーーー!!!!


 よし、言いたいことは言えたのでもう満足。これはあれですねOを最初にしたのが良かったのかもしれません。そうだよ。Oは出来る子なんだよ。ふざけなきゃいいもの描いてくれるんだよ。Kは心配する必要がないんでこれでもう大丈夫。大丈夫だ。


 さて、お話を振り返りましょう。

 紅い目の謎の人物。強大な圧。三重魔法陣。良いですね〜。堪らないですね〜。こういう謎が謎を呼ぶ展開、楽しく仕方ないです。

 私もそういうのがやりたくて今回新キャラを出しました。どうでしょうか?こういう感じの子は初めて書いたので、ちょっと不安です。無表情、無関心、無感動、無機質こんな無がいっぱいつく子はみなさん好きですか?気に入ってもらえたら幸いです。少女が残した謎の言葉、適格者。宝玉。これがハドアに何をもたらすのか?私も続きが気になって仕方ないです。


 今回は結構長くなってしまいましたが、今回はこの辺で終わりにします。また一周後に会いましょう。バイバイー(はっ! 今回はかっこ書きしてなかった!)。

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