驚きアーカイブ(O)
「アーカブ教授~! ちょっとお時間あります?」
「お~! やっと来てくれたか! 今日のことがあるから誰かしら来てくれると思っておったが、もう夜になっちまうぞよ」
「そうなんすか。で、聞きたいことあるんすけど~いいっすか?」
「もうぜ~んぜんカモンカモンね」
「あの……」
俺が質問しようとして口を開いた時、待っていたかのようにアーカブ教授は割り込んできた。
「え? 魔法陣のこと聞きたい? しょうがないな~話してあげよう」
どんだけ話がしたかったんだか。まあ、いい情報になるかもしれないな。聞くとしよう。
「まず空の魔法陣なんだけど、三重魔法って知ってる?」
「はい、今日の昼に知りました」
「お、なら話は早そうだね。三重魔法ってのは物凄く難しい魔法なんだ。一つの魔法を維持しながらその上に重ねて魔法をかける。それを2回繰り返すんだ。考えただけでも頭が痛くなりそうだよね」
やっぱ難しい魔法なのか。
「でもね? 興味深いことに230年前の大都市『オリポス』に作られた魔法陣は、今この真上にある魔法陣とは異なるんだ」
「え! そうなんすか!?」
「そうなんす。『オリポス』の魔法陣は一つの大きな魔法陣なんだ。重なってないんだよ」
「初めて知りました!」
「お、嬉しいね~。んでね、そのおおきな魔法陣を作られたってことは『作った者』がいなきゃだよね? 自然界の流れで魔法陣が誕生するなんてあり得ないからこれが普通の考えだ」
「作ったのは生き物なんすね?」
「その通り、誰かが作らないとなんだ。ただ、人間が作るとなるとさ、人間には魔力の限度があるわけだし、そんな魔力どうやって? って思うじゃん?」
「まあ、思いますね」
「それを可能にしたモノが一つあるんだな。君も知っている物だよ? わかるかな?」
「もしかして、魔封石ですか?」
「お、察しがいいね~その通り! 魔封石なんだな! ただ、そんじゃそこらの魔封石とは比べ物にならない代物が必要になるがな」
「お高いんすか?」
「お高いんす。ワシが見てきた中であんな大きな魔法陣を出せるほどの魔力を宿した魔封石はなかった。売り物じゃないってことじゃな」
「売られてない以外になんかあるんすか?」
「お、知りたいか?」
「知りたいっす」
「わかった! 方法は二つあるんだ。まず一つ。巨人族の魔封石じゃ」
「ダイダリム。ダイダリム……もしかして巨人っすか!?」
「その通り!!」
「そう! それを聞きに来たんすよ! そいつがサップーケの街に現れて、襲われそうになったんすよ!!」
「え、現れたの? 近くない? そいつ退治は?」
「怖かったんで辞めました。自分じゃ倒せそうもないんで」
「何てことだ…… そいつ何か言葉発していなかったかい?」
「『あかいめをかえせ』って言ってたような気がしますよ」
「紅い目。ほわあああ。なんてことだ」
「んで今日の昼間、俺の部屋に紅い目をした少女が来て『適格者を観察』とか意味わからんこと言ってました」
「おいおいおいおい、情報凄すぎてついてけないよおお。紅い目の子が? なんだって? 適格者!?!?」
「記憶が正しければそうっすね。なんか関係あるんすか??」
「ありまくりだよ!! 紅い目、めっちゃくちゃ気をつけなきゃならない人たちだよ!! それに、さっき話そうとしてた2つの方法のもう1つの方なんだ」
「え、まじっすか」
「まじっす。まず、魔封石の『主』は知ってるかね?」




