合宿1日目
青い空にカンカンと照りつける太陽…
日光に反射して青く光る海…
そして、水辺で優雅にたわむれる水着美女達…。
そう、俺達放送部員は今、本土から離れた小さな島に来ていた。
きっかけは放送コンテストに向けての合宿をしないかと、超絶リッチな部員「青沼エリカ」からの提案だった。離島に別荘があるから…ということで俺達はこの島にやって来たというわけさ。
「ちょっとアンタ、いつまで水着のお姉さん眺めてんのよ。
ったく、鼻血も出てるし…。」
「ああ、ごめんごめん。つい、見いっちまった。いやー、やっぱり海はいいな!なんといっても…」
「アンタの場合、水着の女の人たちが見れるからでしょ?」
「おお、さすがエリカ。わかってるぅー。」
「ったく、中年オヤジかっての!」
この毒舌気味のキレッキレッな台詞を吐くのが、金持ちなお嬢様部員のエリカである。
うむ、それにしてもエリカの体は相変わらずスレンダーだな。
胸はあまりないが、くびれてて、脚もすらっと長くて………
「ちょ、ちょっとアンタ、どこ見てんの!?」
「え、エリカの体だけど?スタイルいいなって思ってさ。」
「…っ!!バカっ!」
「ほげっ!!」
エリカから上段回し蹴りを食らった。お、おかしいなあ、褒めたはずなのに。なんで怒ったんだ?
エリカは顔を真っ赤にして、
「今度、そういうこと言ったらぶっ殺すかんね!」
と、言い捨てその場を去っていった。もしかして、本気で怒らせちまったのか?
「安心しろ、彼女は怒ったのではない。ただ照れてるだけだよ。」
「うわ、璃亜先輩!急に後ろから話し掛けないでくださいよ、びっくりするじゃないですかぁ!!」
「ああ、すまないな。あと、目の前の水着を着ている人の体をじろじろ観察すんの止めろ。こっそりスリーサイズを測るんじゃない。」
「あ、すみません。ついつい目がそっちにいってしまって…。
というか、照れてるだけって言いましても、俺、『ぶっ殺す』って言われたんすよ?本当に照れてるだけなんでしょうか?」
「というか、お前、私の胸を見て話すな。顔を見て話せ。
彼女はツンデレ属性だからな。お前に『スタイルいいな』って褒められて本当は嬉しかった癖にそれを素直に表現できなくてつい暴言を吐いちまったんだよ。」
「あー、そうなんですか!じゃあ、本当は『ぶっ殺す』=『もーう、嬉しくてたまんないぉ。』ってことですか!」
「ま、まあそういうことだな。うん…。
というか、お前私に言われたこと直す気ある?」
あ、いけね。ついつい先輩の太ももに目がいってしまった。てへぺろ。
それから俺は海に入って泳いでいた。しばらく泳いでいると……
「な、なんだあれ!?あの女の子、水着のズボンしか着てないぞ!?」と、声が聞こえた方に目をやると、そこにはちらほら人だかりができていた。
な、なんだって?!それは放っておけないなあ、よし、見に行こうと思い、人だかりの中心にいる人物を探すと……
なっ、葵!?
「葵っ、早まるな!!どうしたんだ!?急に自分の体を公衆の面前に晒したくなったのか、それとも、夏の暑さにやられて脱いじまったのか!?」
「チッ、うっせぇなあ、先輩!ボクは男ですよ。ビキニなんか着るわけないでしょう?」
「な、なんだ、と……!?葵が、男?漢?雄?♂?マラ?だって…?
そ、そんなわけあるはず…」
俺が葵が男だという驚愕の事実に狼狽えているときだった。
「いやん!!」
近くを歩いていたビキニお姉さんがこけて、ビキニがポロリ……。
もちろん、おっぱいも丸見えなわけで……。
その場にいた俺達、健全な男子はみーんな勃った。
そして、俺は見てしまった。
葵が男だという証拠を……。
彼のズボンから浮き出た『聖なる槍』を。
「見てください。これがボクが男だっていう証!ふふん、ボクの『ホーリーセイバー』は立派でしょ?」
「う、ウンソウダネ。とてもご立派ですね。ははは…」
うわあああ!!神様、僕は目の前の光景がとても信じられません。今まで女の子だと思ってた人が男の娘だったなんて…。
ん、待てよ?そういえば、なんで今まで葵は自分が男だってこと黙ってたんだ?
「あ、葵……くん、どうして今まで男だってこと言わなかったんだ?」
「そうすれば女子が遠慮なくおもいっきり甘えさせてくれるから
に決まってるでしょう?ボクが男だと知ってたら警戒して遠慮がちになってしまうから。あと、着替えも女子と一緒だからですよ。」
こ、コイツ、できる。あの甘い可愛い顔の裏に真っ黒な腹黒悪魔が潜んでいるなんて誰が想像できるだろう…。
「あ、先輩。このこと放送部員以外の他の人達には話さないでください。もし、話したら先輩の命はぁ……ないかもねっ!!」
「お、おう。はい、わかりました。」
ひぃぃいぃ!!恐るべし、朝比奈葵……。
そうこうしているうちに、日は暮れていき、俺達はエリカの別荘へ向かった。別荘の中は、やはり超リッチで大理石の床に、天井にぶらさがるシャンデリア、さらに使用人もいてエリカの家の財力を感じさせられた。
夕飯を終えてしばらく経ち、
「じゃあ、そろそろお風呂に入りましょうか!」
と、エリカが口を開いた。
俺達男子部員はその言葉で士気を上げた。
ふふふ、いよいよ自宅から持ってきたアレを使うときがきた。
さて、読者よ、次回はお楽しみ『ドキドキ!湯けむり女子高生のハ・ダ・カ』の回だ!
楽しみに待ってろよ!!




