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自転車安全整備士、自転車技士、車いす安全整備士試験覚書  作者: 鴉野 兄貴
はじめてのしけんは ぐた ぐた だ
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決戦 組み付け作業

 組立試験は10時10分から12時30分

 リム組みは当然できるはずだがここからスタートになる。

 もう覚えたことを全部吐き出すだけなので頑張ってほしい。

 時間はたっぷりあるが余裕はあまりない。

 しっかり時間配分を考えてやるべきだ。

 筆者の知り合いは完璧な仕事をやりすぎて時間切れになった。

 時間配分を考えて見切りをつけて次の作業にいくこと。

 減点をくらっても組めなくて失格よりましだ。

 というか筆者はブレ取りの前に一本新品スポークを交換していたがこのスポークの太さが違うものだったのでブレが取れるわけがなく大苦戦。形だけ整えて次に向かう羽目になった。

 なお、時間が足りなかったので工具を拾うふりしてディレーラワイヤを締め付けていた。本当はやってはいけない。


 見事にパンクの音を響かせた受験者がいた。タイヤはしっかり中に入れておくべきだ。

 ちょっと空気を入れてもみこんでタイヤに入れておくといいのだが余裕がないとそれもよろしくない。

 分解の話に戻ってしまうがタイヤをタイヤレバー一本でさっさと外せるのがプロだったりする。筆者は戸惑って素直に三本使ったほうがよかったが。


 また、ワイヤは一回でも練習に使えばまっすぐに見えて小さな穴を通ってくれなくなってしまうことがあり、筆者はそれで大いに時間を食った。

 どう考えても減点確実だったので途中でワイヤをぶちぶち半分に切って無理やり通したが安全上はやってはいけない。

 おかげで点検漏れでハンドルとスタンドが左右に動く欠陥品になった。

 筆者は試験落ち確実である。


 予備部品はしっかり持っていく。

 落ち着いて早くやる。

 自分を信じてとりあえず不恰好でも形だけは整える。

 減点くらっても失格をくらうよりましだ。

 まずは形をしっかり整えてほしい。

 ペダル組み付けはたまにパニックになってどっちに回したらいいかわからなくなるが後輪が回らないほうが緩むほうだと覚えておくと楽だ。

 特に非力な人間は間違えやすい。


 あ、そうそう。

 学科は組み付けダメでも受けられる。

 くれぐれも実技試験が芳しくなかったからって勝手に帰ってはいけない。

 あと、荷札の半券はちゃんと持っていくこと。


 2015年度再受験時、筆者は実技試験直前に試験官より『スポークを色分けしている』と判断されかけた。

 薬品かなにかの磨き傷のようなものが新品である左右スポーク共にあったのだ。

 同じようにこのタイミングでほかの受験者も『ストローク調整ネジはすべて押し込む』などの注意を受ける。


 筆者は一瞬不正判定かと視界が真っ暗になったが『(スポークに色を付けるような下手ではないことを証明するため)嫌がらせで完成度高く組んでやる』と気持ちを入れ替えて組んだ。

 結果的に不問とされたが、工具や車体は万全の点検をしておいたほうがいい。

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