車いす試験の筆記の話はしなくて良いのか。問題ない?!
車いす試験の筆記の話はしなくて良いのか。問題ない。過去に筆記で落ちた人間はいない。たぶん。
制限時間は35分一問5点で60点で合格だが皆その前に退出し、筆者のように忘れ物して迷子に陥ることになる。
例として2019年の問題概要を出してみよう。
なお、問題と試験解答はもらえる。
筆記試験は 1規格2機能3メンテナンス基礎知識4総合 から出される。
【規格】
JISマーク表示の根拠法律は【産業標準化法】。
手動車椅子のJIS規格最新版(2019年当時。JIS T9201:2016年)が適用される車いすは自走用・介助用標準形と、ティルト・リクライニング機構装備の【座位変換型】。
JIS規格による車椅子の構造及び材料は【シート部】・フレーム・駆動部・車輪・ねじ・付属品に分かれている。
(車いすの寸法図が出て来る)「アームサポート部とJISで名称規定されている場所はどこですか」
フットサポート高は50㎜以上
【機能】
車椅子には移乗・【姿勢】・移動の三つの機能が求められる。
【座高長】より車いす奥行きが長い場合は、膝裏がシート先端に触れ痛みから逃れるために滑り座り(仙骨座り)になりやすい。
【タイヤの設置面積】が大きいとき、転がり抵抗は大きくなる。
車輪に回転力を与えて走行するためには【トラクション】と呼ばれる推進力と路面との摩擦の関係が重要。
キャスタ径六インチ(一インチは2.54cm)の車椅子が前輪を接地させた状態で段差を乗り越えられる高さは【4cm】が限界目安。
【メンテナンス】
車椅子のタイヤ側面に「22×13/8」と表示がある場合」は数字はインチ単位。22はタイヤの【外径】、13/8はタイヤの幅。
車椅子のタイヤ側面に「64 PSI」と空気圧表示があった場合、英式バルブのスーパーバルブ形状の場合でkPa表示の空気入れで空気を入れるときは【450】kPa入れる。
ワッシャ類は部材をボルトやナットで挟んで締め付ける際に、緩み止め・部材保護のために使用する。一般的な組み合わせはボルト→平ワッシャ→部材→平ワッシャ→スプリングワッシャ→ナット。
車軸に対し摩擦材が内側から広がって制動させるブレーキ方式をドラム式と呼ぶ。
小ねじとナットの組み合わせで固定されているハンドリムを外す場合ナットを回すようにするがその理由が【小ねじを回すことでバリができるとパンクの原因になるため】。
【総合】
バルブにスーパーバルブが使用されていた。タイヤに300kPaと表示されていたら空気入れの表示でちょうど300kPaになるまで空気を入れる。ただし虫ゴムの場合は規定以上入れる。
制動用ブレーキがドラム式ブレーキの場合、効き調整時にはブレーキレバーがグリップに接触する2/3程度で利くように調整する。
折り畳みフレーム好転ねじを増し締めするとき隙間なくかつボルトが共回りしないほどにしめるのは締めすぎ。
チューブ交換後、空気入れで二回から三回プッシュして空気を入れて車輪を弾ませチューブの甘噛みを取る。その時リムラインを確認しても適正空気圧注入後はリムラインを確認。
駐車用ブレーキの利きに左右差があったので効きの強いほうに合わせて調整した結果、今度は調整した側の利きが強くなったので再度利きの強い側に合わせて調整したら左右差なくなったから整備終了とせず、レバーの固さ調整をする。(※利用者さんや介助者さんの多くは身体が衰えていらっしゃるため)




