工具は忘れないように
新車で箱を開けて初めて解ります専用部品がいりましたごめんなさい無理です。
こんなことがないように同じ自転車を複数買って一回片方をバラして練習用とし、本番には綺麗なほうをもっていきましょう。
ただし、余計な部品は外しておくこと。会場に箱を捨てない! ダメ絶対!
一応、傷はすべて申請しておけば減点対象になりませんでした。
(2014年、2015年とも)
工具はすべて自前です。
○リムのブレ取り台
これはパークツールのバカ高いものからミノウラの簡易台までさまざま。
最初の触りの練習は前者を、家で練習するなら後者をお勧めします。
後者は軽くて持ち運びしやすいのですが良く動きます。ちゃんと固定して使用の事。
筆者はひたすら深夜にベランダで練習をやっていました。
個人的にはセンター部分に定規を表示しているタイプをお勧めします。
○センターゲージ
各社工夫がみられる。
ミノウラのものは軽くて折り畳みが出来て携帯性に優れ、パークツールのものはブレ取り台に設置したままやタイヤがついていてもセンターを測れる。ただし重い。
筆者的には前者のほうが使いやすかった。
2015年度の試験時はクイックリリース式ではないリムを使用したため、ミノウラのブレ取り台付属のセンターゲージは奥行の関係で使用できず、パークツールの練習用のセンターゲージをボーナスを使って(笑い話)購入する羽目に。
センターゲージ、会社でも使っていたんだよなあ……。
○チェーンきり
実技ではいったん切ってつなげるというややこしい審査があるので使いやすいものを使いましょう。
○フリー抜き
○モンキーレンチ
ないと詰みます。
わからない方にフリー抜きを説明すると後輪のチェーンが乗っかる段々を取る器具。
※もちろんモンキーレンチも必要。
○ペダルレンチ
まさか忘れないと思うけど。
昔の試験はペダルはレギュレーション対象外だったらしいけど今は審査対象です。
筆者は非力なのででかくて回しやすいのを持ち込みましたが、アルミのハンガをぶっこわしかねないとかなりもたついた笑い話。
○ニップル回し
これなしでリム組みなんて無謀も良い処。
専用のニップルレンチを買っておいたほうが楽。
単独の大きさのみを回すタイプのニップルレンチのほうがタイムアタックには使いやすいと思います。
○空気ポンプ
使いやすいものを選びましょう。
エアーコンプレッサーは使えません。
○電動工具 (なくても良い)
バッテリ式に限る。電源は貸してもらえません。
○組立作業台 (なくてもよい。筆者たちは持ちこまず)
他人の迷惑にならないように。二畳くらいのスペースしかありません。
空気ポンプを兼ねているものを自作したり色々工夫が。
○椅子 (なくてもよい)
あったほうが楽。昔の職人は激怒するけど工具箱を椅子にする手もある。
筆者が受けた会場は絨毯敷きの清潔かつクーラーの効いた環境でしたので靴を脱いで作業していたけどさいたまスーパーアリーナとかだと屋外らしいので大変。
○荷札 油性ペン
前者は受験者の番号と氏名を書いてハンドルに下げるのに使う。のだが堺会場では会場側が用意してくれていた。
後者は傷の入ったところを他の参加者が補修で利用していた。
※ 2015年度の再受験時に自転車の傷に油性ペンで補修を施したところ、ごまかしとして落第判定を下すことになるので消してくださいと指示されました。
注意!!! 受験の準備作業の分解は迅速に行う事。
荷物を置くスペースが案外ないので大きなカバンを車におけないボッチなヒトは注意!
要するに実技試験中になんの役に立たない私物である他の荷物。
これはすべて貴重な実技試験用のスペースに置くはめになる。
荷物の関係で自動車運転免許は習得しておいた方が良い。
配置は座るところを中心に作業しやすいレイアウトを心がけましょう。
受験者心得はいつでも参照出来る位置に用意のこと。
逆に一回使ったらおしまいな工具は使い終わったら手が届きにくい側に丁寧に。
電動インパクトドライバ以外にあったほうがいいもの追加。
○スポークゲージ
やる人は多分いないだろうが短いスポークと長いスポークを混ぜたり、長いスポークと思って買った商品に短いスポークが混じっていて筆者のように仲間に『まだ組めないのか』と莫迦にされる羽目になったりします。
受験に使うスポークは買ったものだと安心せず、全て検査しておきましょう。
(傷なども不正の証と判定されることがあるので、傷、汚れ、テープ痕、磨きなどは見ておいてください)
しかしうちの会社は試験本番用に太さ違いのスポークを買っていた。
先に組んで調べていなかったら勝手が違い過ぎて組めずに問答無用の時間切れである。
スポークの太さを計るならノギスが要る。
そしてうちの会社にはそんな物はない。
身内すら信用してはいけない自転車業界。
閑話休題。
後輪スポークは変速機の関係で左右の長さが違う。
どこぞの店では後輪組み時、前もってこっそりスポークを細工し、ニップルで隠れる側にペンで色を少しつけていたりするらしい。
もちろん試験官に見つかれば愉快なことになると思う。
そんなことをするくらいならスポーク用のグリスの色違いのモノを二つ用意してそれぞれつけておきましょう。
(これも試験官次第では何か言われるかもですが)
普通にやってれば混ぜたりはしない筈だけど。
○ネジザウルス (商品名)
小型のペンチだけど潰れたネジを無理やり引きはがせる便利な品。非常用に。
○VESSELのノンスリップのプラスマイナスドライバ一本ずつ。
油まみれの手でも使える重宝な代物。
○六角レンチ
2015年度の再受験時、教官殿からKTC社のHLDA250シリーズを『僕からのプレゼント』としていただきました。
前年度筆者がホームセンターで購入した下記のVESSELの9色レンチと比較して圧倒的に取り回し、早回し、吸い付き具合が違い、筆者的にはこちらをお勧めします。
VESSEL社製品の太さに応じて9色に分けられている六角レンチについて。
ホームセンターで購入。普通に買おうと思ったらこれになるかもです。
実際に使うのは二本程度だが色分けはありがたい。
と思ったら会場の絨毯と保護色になっていて大変だったのは笑い話。
8000円くらいするセットなので一本二本なら使い捨てでも良いという考えもある。
約8000円は高すぎる。電動ドライバ買えるよっ?!
というわけでおすすめしかねます。会社の普段使いには便利だけどね。
経費で落ちないならお勧めできない。
○ワイヤカッタ
別にペンチでも切れるんだけど、ほつれると怖い。
綺麗な切断面にこしたことは無い。どうせ8回ほどしか使わないけど重要。
○キッチンタイマー (なくてもよい)
リム組みの時間を計測の他、全体の組み付けの進行具合を知るため筆者は使用しました。
また、2015年度の再受験時の試験会場は時計が最初なく、受験者からの要望で時計が設置されたということもあり、会場が時計を用意するとは限りません。
キッチンタイマーもしくは腕時計は必ず持っていきましょう。
○眼鏡スパナ
普通のスパナだが反対側が円になっていて早く(なめてボルトが回せなくなることなく)回せる。
ディレーラーワイヤを組み付ける9ミリ、ブレーキワイヤを組み付ける10ミリ、座席であるサドルを組み付ける13ミリ(14ミリ)は持っていく。
個人的には複数の大きさを回せるものより個々の大きさで別々に用意したほうが混乱しないし練習しやすいと思います。