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自転車安全整備士、自転車技士、車いす安全整備士試験覚書  作者: 鴉野 兄貴
はじめてのしけんは ぐた ぐた だ
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2014年 受験者心得より 当日に持っていく自転車の覚書

 受験者心得は『実技試験中』も参照することを許された書類です。

 必ず持っていくように、なおかつ実技試験中は常に参照出来る配置におきましょう。

(筆者駐訳)


 ○実技試験は七分組から分解及び組立を行う。

 違反のマウンテンバイク、スポーツ車なおかつ新車であること。


 数回練習に使った自転車でも黙っておいて……げほげほ。

 多少の傷なら分解試験前の準備分解時に申請すればよいようです。

 明らかに新車と呼ぶには不自然なスポークによるひっかけ傷痕のあるリムでもある程度は許してくれるっぽいけど自己責任。


 ○リムはアルミのものに限る。


 筆者は持ち込み用のリムを組む際、あやどりの段階で見事に(?)曲げてしまい、新品リムをもう一つ組む羽目になった。。

 理由。練習用のリムは何度も組む所為でスポーク、ニップルともしまりが弱くなっており、普通と思ってしめたらギチギチに締めてしまっていてリムを曲げてしまっていたから。

 値段も張りますし、新品のリムのあやどり時はゆるく組みましょう。

 なお、組み終わったらテンション強めに組んでおかないとやっぱり落とされます。


 ○ハンドルバーの中心線が多少でも目視で曲りの確認できるものに限る(完全に直線は受験出来ない)。二輪で一人乗り。


 ○全長190cm以下、全幅60cm以下

 これは筆記試験にも出てくる自転車のサイズの話です。


 ○車輪の径の呼び26インチ以上

 24インチの自転車を持ち込んでいる人がちらほら……。


 ○フロントディレーラー(前部外装変速機)つきで大ギア二段以上

 リアディレーラー(後部外装変速機)つきで大ギア六段以上

 今回(2014年度)から変速機のあつかいも審査対象です。

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 ○前車輪、後車輪ともに32本以上のスポーク組

 スポークはプレーンスポーク(断面が全長に渡って円形で太さが均一なもの)

 スポークが無いディスク型、S型の板バネ三つ、そもそもスポークが無くて回転するドラムで車輪を回す構造の変り種もあるからね……。


 ○前車輪、後ろ車輪ともにハブの固定はナット締め付け式、またはクイックレリーズ式ハブ。

 速さで言えばクイックレリーズだけど堅実さで言えばナット締め付け。

 実際の会場では半々ってところなのでご自身で合う自転車を選んでください。


 ○後ろ車輪のハブは丸穴式のみ。

 スポークをひっかけて組める簡易式はダメ!


 ここには書いていないことだけどスポーツ自転車はリムが二重になっていて、下手な扱いをするとニップルがからころと中に入ってしまうものがあります。中空式です。

 というわけでリムを一般の自転車と同じく一枚板製のものに差し替えて持ち込む人もいたりいなかったり。

 というか、筆者は一枚板製のそちらに換装しました。

 中空リムだとニップルをつま楊枝にさして組まないといけないのですよね。

 ブレ取りはやりやすい利点があるので一概に悪いといえませんけど。


 本来は完全な新車でなければいけませんし、試験用の自転車を組んではいけないのですが試験レギュレーションに特化した『そんなん関係ねぇ!』な自転車は結構あります。

 そんなもの人に売れないだろ?!

 真面目な人は箱ごと新車を買ってくるのだけどこれもまた大変で受験対象外のハンドルのゴムを取るのに四苦八苦。

 エアダスターで一気に膨らませて取ることが出来るんだけど会場にそんなものはなく、我々は脚ふみ式の空気入れを持ち込まねばならない。それはそれは苦労します。

 まぁ技術があるって証拠でしょうけどね。


 ○ブレーキは前後ともキャリパーブレーキ(カンチレバー形、サイドプル型、センタプル型、カンチレバーV型)とし、他のブレーキは認めない。

 これはほうっておくと前後ともに前ブレーキ(一般読者向け説明)の自転車を持ち込む受験者が多かったため。

 確かに整備簡単だけど?!


 ○サスペンションつきでもよい


 ○折り畳み車ではないこと


 ○多段小ギア用ユニットハブ、多段フリーホイール用普通後ろハブのもの。


 ○リアリフレクタ(後ろ反射鏡)を装備すること。欠品は減点。

 ベルを装備すること。同じく欠品は減点。

 スタンドは一本スタンドまたはセンタースタンドのもの。欠品は減点。


 逆にサイドリフレクタ(横につける反射鏡)は安全上の規定ではつけなくてはいけないが試験では問われない模様。


 ※ 資料には『フロントリフレクタ』に関する説明、扱いは全く書かれていません(2014年度、2015年度)。

 2015年度の再受験時筆者が試験管に問うたところ、『(なにも書いていない以上)審査対象外だが、持ってきた以上は組み付けること』でした。

 年度によってレギュレーションも変わりますので参考程度にしておいてください。


【受験できない】


 自転車を持ってきていないとき。

 試験の為に改造や試作した自転車を持参した場合(あれ? 某大手ショップ……)

 自転車部品の仕様違いのモノを持参した場合



 実技試験は受験用自転車を七分組の状態から分解、組み立てを行うので、各部の破損、変形、部品不足が無いように事前に十分注意して持参の事。


 中空リム(※リムは自転車タイヤの金属の輪っか部分を指す)を普通のリムにしても特に何も言われませんでした。

 単独の商品として乗れる自転車ならば問題ないのかもしれません。


 中空リムの扱いに関しては今後のレギュレーションで変わるかもしれませんので各自マニュアルは熟読してください。


【その他留意点】

 ドロップ型ハンドルのものでブレーキ補助レバーがついている場合その作動及び調整も審査対象になる。


 前後クイックレリーズハブで、カムレバーを使用したものに脱輪防止金具がついている場合はその取り付け状態も審査対象になる。


 ハンドルの握り、バーテープ、前後キャリア(かご)、灯火装置(前照灯、尾灯、ダイナモなど)錠、前後泥除け(泥除けにリアリフレクタがついているタイプは取り付けること)、フラップ、チェーンケース、ディレーラーガード、サイドリフレクタは審査の対象にはならない。

(※ フラップ以外は全部外しておいていい)

 面倒な部品は全部外しておいたほうがスピードアップする。


 前述したがスポーク、ニップル、チューブ、リムテープ(フラップ)、ブレーキワイヤ、ディレーラーワイヤ、ワイヤキャップ、チェーンピンは予備を用意して良い。


 一年に一回しか受けられないので持っていて損はない。重いけど。



 あと受験者全員に言っておく。

 自 転 車 の 箱 は 持 っ て 帰 れ 。

新車の箱は粗大ごみなので持って帰れと会場では叱られる。

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