JIS関係文章題の過去問三年分をまとめました
JIS関係の過去問三年分を集めました。本来のJIS関係問題は膨大なのですが(※例、リフレックスリフレクタ関連問題)『JIS関係の部品や角度』で同一系統としてまとめました。
図面を出して『シート角はどこですか』などという問題もありますが別枠として扱います。ご了承ください。
不正解だった方は各部分に対しての補習を集中して受けることができるように書いています。また、出題時期も明記しているので最近の試験問題はしっかり覚えてください。
実戦ではマークシートなのでもっと簡単です。書類で補足される分、思い出しやすいので安心してください。間違えたかたは実車を指さし確認でしっかり覚えましょう。『ここの角度がヘッド角』程度で良いので間違えても気にせず苦手を得意にしてください。
なお、筆者は自分の苦手部分を抑えるため、間違えた部分と類似問題をやり、その答えを次々と落書き帳にメモして体系化していました。とりあえず図面問題でも『ヘッド角』と『シート角』は頻繁に出るので覚えておいてください。
以下の用語を解説してください。
ヘッド角【平成25年8月8日】【平成25年8月22日】【平成24年8月23日】【平成24年8月30日】【平成23年8月4日】【平成23年8月18日】 出題6回
シート角【平成25年8月29日】【平成23年8月11日】【平成23年8月25日】 出題3回
キャスタ角【覚えなくても良い】【平成23年8月4日】【平成23年8月18日】
リヤセンタ【平成25年8月22日】【平成24年8月23日】【平成23年8月18日】出題3回
フロントセンタ【平成25年8月29日】【平成24年8月30日】【平成23年8月11日】出題3回
ハブ振り分け中心【平成25年8月22日】【平成23年8月4日】【平成23年8月18日】【平成23年8月25日】出題4回
ハブオフセット【平成24年8月30日】】出題1回
トゥクリアランス【平成25年8月22日】【平成24年8月9日】【平成24年8月30日】【平成23年8月18日】【平成23年8月25日】出題5回
四本取り車輪【平成25年8月29日】【平成24年8月9日】出題2回
六本取り車輪【平成24年8月30日】【平成23年8月11日】出題2回
八本取り車輪【平成25年8月22日】【平成24年8月23日】【平成23年8月18日】出題3回
フレームサイズ【平成25年8月8日】【平成23年8月4日】出題2回
ペダル設置角【平成25年8月8日】出題1回
歯数比【平成25年8月8日】【平成24年8月9日】【平成23年8月4日】出題3回
歯数比距離【平成25年8月29日】【平成24年8月23日】【平成23年8月11日】出題3回
ホイールベース【平成25年8月8日】【平成23年8月4日】【平成23年8月25日】出題3回
タイヤの外径【平成25年8月29日】【平成24年8月23日】【平成23年8月11日】出題3回
前チェーンライン寸法【平成24年8月9日】出題1回
クランク長さ【平成23年8月25日】出題1回
回答と解説。
ヘッド角
【平成25年8月8日】【平成25年8月22日】【平成24年8月23日】【平成24年8月30日】【平成23年8月4日】【平成23年8月18日】
自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させたとき、地上面とヘッドパイプの中心線。または操舵軸の中心線とがなす角度。
解説。
【平成25年8月22日】【平成23年8月4日】の問題では「自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させた時、『上パイプの中心線』とヘッドパイプの中心線とがなす角度」と定義しています。もちろん間違いですよね。
【平成24年8月23日】の問題では自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させた時、地上面とヘッドパイプの『下端』中心線と『前車輪軸を結ぶ線との角度』」と大幅に改編しています。間違いなのは間違いないのですがもっともらしくて嫌な問題ですね。
【平成24年8月30日】【平成23年8月18日】の問題では「自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させた時、『上パイプの中心線』とヘッドパイプの中心線『又は操舵軸の中心線』とがなす角度」になっています。
上パイプが完全に水平な場合は間違いではありませんがすべての自転車に適用できるわけではないので誤りです。
※平成24年に『キャスタ角』から名称が変更になっています。
現在では補足として『地上面と操舵軸の中心線とがなす角度をキャスタ角とも言います』とあるのみです。
シート角
【平成25年8月29日】【平成23年8月11日】【平成23年8月25日】
自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させたとき、地面と立パイプまたは立パイプに相当する部材の中心線とがなす角度。
解説。
【平成25年8月29日】【平成23年8月11日】の問題では「自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させたとき、上パイプと立パイプまたは立パイプに相当する部材の中心線とがなす角度」となっています。ヘッド角同様地面が基準ですので覚えてください。
【平成23年8月25日】の問題では「自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させたとき、地上面と『ヘッドパイプの中心線』とがなす角度」になっています。混乱しないようにしましょう。
キャスタ角【覚えなくても良い】
【平成23年8月4日】【平成23年8月18日】
平成24年よりヘッド角に変更しました。
JISは常に変わるので毎回確認してくださいね。
解説。
【平成23年8月4日】問題では『キャスタ角』として「自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させたとき、地上面とヘッドパイプの中心線。または操舵軸の中心線とがなす角度」と定義しています。
【平成23年8月18日】問題では「自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させた時、『上パイプの中心線』とヘッドパイプの中心線『又は操舵軸の中心線』とがなす角度」になっています。
上パイプが完全に水平な場合は間違いではありませんがすべての自転車に適用できるわけではないので誤りです。
現在では『地上面と操舵軸の中心線とがなす角度をキャスタ角とも言います』とヘッド角の解説に補記されるのみです。
覚えなくてもよいのですが混乱しないでください。
リヤセンタ
【平成25年8月22日】【平成24年8月23日】【平成23年8月18日】
自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させたとき、クランク軸中心線から後ろ車輪軸中心線までの距離。
フロントセンタ
【平成25年8月29日】【平成24年8月30日】【平成23年8月11日】
自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させたとき、クランク軸中心線から前車輪軸中心線までの距離。
ハブ振り分け中心
【平成25年8月22日】【平成23年8月4日】【平成23年8月18日】【平成23年8月25日】
ハブの左右のロックナットの外側間隔の中心。
解説。
【平成25年8月22日】問題では「ハブつば間隔の中心」と書いていますが位置がずれてしまいます。
後輪ハブの場合多段フリーホイールがある分、中心はずれるので注意してください。
【平成23年8月4日】【平成23年8月18日】の問題でも「ハブの左右つば間隔の中心」になっています。
図面や実車を見ながら正しく覚えましょう。
ハブオフセット
【平成24年8月30日】
ハブ振り分け中心とハブつば間隔の中心との距離。車輪のおちょこ量ともいう。
トゥクリアランス
【平成25年8月22日】【平成24年8月9日】【平成24年8月30日】【平成23年8月18日】【平成23年8月25日】
ペダル踏面の中心からペダル軸に直角方向に測った、タイヤ又は前泥除けまでの最短距離。
解説。
これは距離の規定も出てきますので並行して覚えてください。
(【平成23年8月25日】の問題では「『ペダルに乗せた足のつまさき」からペダル軸に直角方向に測った、タイヤ又は前泥除けまでの最短距離」とありますが足の大きさは人それぞれ。間違いです』
『X本取り車輪』についての解説。
『X本取り車輪』はX-2本を挟んだ両側のスポークを交差させて組み付けます。
ハブつばに通したスポークを一本目とX本目、三本目とX+2本目というように中X-2本おきに交差させて組み付けます。
四本取り車輪
【平成25年8月29日】【平成24年8月9日】
各スポークがほかのスポークと二か所で交差する組み方の車輪。
ハブつばに通したスポークを一本目と四本目、三本目と六本目というように中二本おきに交差させて組み付ける。
解説。
【平成25年8月29日】【平成24年8月9日】問題では各スポークが他のスポークと『三か所』で交差する組み方の車輪。ハブつばに通したスポークを一本目と『六本目』、三本目と『八本目』というように中『四本』おきに交差させて組み付けるとありますが間違わないでください。
六本取り車輪
【平成24年8月30日】【平成23年8月11日】
各スポークがほかのスポークと3か所で交差する組み方の車輪。
ハブつばに通したスポークを一本目と六本目、三本目と八本目というように中四本おきに交差させて組み付ける。
解説。
【平成24年8月30日】問題では「各スポークが他のスポークと『4か所』で交差する組み方の車輪。ハブつばに通したスポークを一本目と『八本目』、三本目と『一〇本目』というように中六本おきに交差させて組み付ける)と書いていますが間違いです。
八本取り車輪
【平成25年8月22日】【平成24年8月23日】【平成23年8月18日】
各スポークがほかのスポークと四か所で交差する組み方の車輪。ハブつばに通したスポークを1本目と8本目、3本目と10本目というように中6本おきに交差させて組み付ける。
フレームサイズ
【平成25年8月8日】【平成23年8月4日】
クランク軸の中心から、立パイプまたは立パイプに相当する部材の上端までの距離。
ペダル設置角
【平成25年8月8日】
ペダルを回しながらカーブを曲がった時の余裕の程度の指標です。
ペダルを最下位にしたとき倒せる角度を指します。
教本では直立させた自転車の一番下にしたペダルの先端と車体の中央の角度を書いています。
解説。
過去問題では『最上位』と書いていますが明らかに間違いです。
歯数比
【平成25年8月8日】【平成24年8月9日】【平成23年8月4日】
クランク一回転で車輪は何回転するか。
ギヤ板の歯数を後のギア(フリーホイール又は小ギア)の歯数で除した(※割り算で割った)数です。年ごとに文章が少し変わっているようです。
解説。
(【平成25年8月8日】問題では「フリーホイールまたは小ギアの歯数をギア板の歯数で除した数)となっています。ちょっと意地悪ですよね)
(【平成23年8月4日】の問題では「ギア板の歯数とフリーホイール又は小ギアの歯数との『和』」になっていますが足し算ではありませんよね。
歯数比距離
【平成25年8月29日】【平成24年8月23日】【平成23年8月11日】
歯数比距離=歯数比(ギア板の歯数÷フリーホイール又は小ギアの歯数)×車輪の外周
ギアクランクを一回転させることによって自転車が進む距離を指します。
車輪の外周長に歯数比を乗じた(※掛け算で、掛けるほうの数)数字で表します。
解説。
歯数比と混同してしまうとかえって混乱するかもしれませんね。
【平成24年8月23日】【平成23年8月11日】の問題では「ギアクランクを一回転させることによって自転車が進む距離。
車輪の外周長を歯数比で『除した』数字で表します」とあります。引っかけです。
ホイールベース
【平成25年8月8日】【平成23年8月4日】【平成23年8月25日】
自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させ、前車輪軸の中心線および後車輪軸の中心線をそれぞれ地上面に投影させた時の両中心線の距離です。
解説。
【平成23年8月4日】【平成23年8月25日】では「自転車を平坦な地上面に供用状態で直立させ、前ハブ軸の中心線および後ハブ軸の中心線をそれぞれ地上面に投影させた時の両中心線の距離」になっています。最新の問題を参照してください。
タイヤの外径
【平成25年8月29日】【平成24年8月23日】【平成23年8月11日】
タイヤを適用リムに装着して標準空気圧を充てんし、負荷を加えない状態(設置しない状態)での外径。
前チェーンライン寸法
【平成24年8月9日】
クランク軸の中心線上で、チェーンラインから自転車の基準中心面までの距離。
解説。
【平成24年8月9日】の問題ではクランク軸中心線上で、外側のギアの中心面から自転車の基準中心面までの距離と書いています。
間違いなのは言うまでもないのですが解説を見るとこう書いていて余計混乱します。
『(前)チェーンライン寸法は(クランク軸の中心線上で)チェーンラインから基準中心面までの距離です』。カッコ部分は脱字です。気を付けてください。
クランク長さ【平成23年8月25日】
クランク軸中心線とペダル軸中心線との距離。
今年からの問題は過去問をひねった問題が多数出題されております。
過去問のみならず教本を熟読して不意の出題に備えてください。




