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自転車安全整備士、自転車技士、車いす安全整備士試験覚書  作者: 鴉野 兄貴
はじめてのしけんは ぐた ぐた だ

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自転車組立などの覚書

 ○ひっかけ式の後輪スポークはリムを通してから組んだほうが早い。

 ※皆ひっかけ式にしていたので丸穴式に改められた。


 ○タイヤレバー一本でタイヤを開けるときは片手で強く押し込みながら開き、その隙間が残っている間に少し遠くのところを開く。

 早い人は30秒ほどでタイヤごと外せる。

 タイヤを開ける前にバルブのリムナットを完全に大きく緩めてからゆっくりトップナットを緩めて空気を抜かないとスローパンク(極小の穴が開く現象)がバルブ部付近に発生します。


 ○リムは早く組めるに越したことはない。30分以内に組めるのが理想。


 ○変速機の調整も難しい。がっちり実車で練習する。

 ディレーラーよりワイヤーを調整すること。


 ○ペダルレンチでペダルをしめる場合、後ろ車輪が動く方向がペダルがしまる方向である。

 ひ弱な奴だと『え? 違うの?!』となるので注意。

 しかし試験用の実車はアルミでできているので無理やり左右逆のペダルをつけてしまうことも可能ではあった。

 というか、先日そういう自転車があって大笑いした。誰だ?! 組んだ奴は?!

(先輩がバラしていたけど、よく左右逆で無理やりはめたって気づいたな)

 完全に余談だが自転車のペダルは構造上、左ペダルは逆ねじだ。

 これが左右逆だと緩ませることができるわけないのだが無理やりはめたのを無理やり外したらしい。先輩お疲れっす?!

 特にアルミのペダルクランクはくっつく。へばりつく。

 繰り返し先輩お疲れっす?!

 てか、誰が組んだんだよ。左右逆のペダルとかふつうないぞ。


 ○フリー抜き。9ミリ眼鏡スパナが分解には不可欠。

 フリー抜きは前述したが輪っかみたいな工具でスパナと併用する。

 これを外した後輪の多段ホイールにはめて外す。なかったら詰む。


 ○ハンドルの握りグリップはゴム製だが、素直に取ろうとすると大騒動になる。

 筆者の会社ではこれを取り付けるのに数分以上、外すに至っては10分以上の大騒動になっていた。

 エアダスターをグリップの根元の穴に入れ、反対側の穴を手でふさいで空気を入れたら勝手にすぽんと抜ける。

『……』『俺たちの苦労って』無駄である。言わせんな恥ずかしい。

 なお、はめ込むときもエアダスターで根元を膨らませながらはめる。

 筆者の会社では水を付けて必死でぐにぐにやってはめていたが。

『……』『もう笑えてきた』知らないって無敵だな!?

「まぁグリップは試験対象じゃないから」講習の教官はそういって鷹揚にほほ笑まれていたが我々の脱力感は半端ない。

 なんせこのグリップが取れないという理由でブレーキレバーが壊れたら完全破壊して取っていたのだ。中古屋というのはまぁあれだ。察せ。


 ○試験では前ブレーキのみブレーキシューも取って試験。

 昔の試験だとみんな前も後ろもキャリパブレーキだったらしい。

 一般読者向け説明でいえば前も後ろも前ブレーキ。

 そんな自転車あるわけがない。

 試験でいえば前ブレーキシューを取っておしまいである。楽すぎる。

 今は前ブレーキ本体も外さなければならない。


 今の試験だと前も後ろもVブレーキ(JISではカンチレバーVブレーキ)になる。

 考えることは一緒だが細かい部品が無茶苦茶に増えたのでかなり大変になった。バラすと悲惨になる。

 また、Vブレーキをばらすとみっつの穴があるが、この穴はテンション穴で普通は真ん中に通す。先に固定しておくとやりやすい。

 ブレーキシューを抑える金具は丸いほうがシュー側。ワッシャが入らなくなる。

 一度仮止めしてワイヤで調整すること。

 ブレーキシューは一ミリもしくは二ミリ下に取り付け。

 回してシューが当たらないか、しまり方が均等か見ること。


 ○試験用のリムはアルミ製に限るレギュレーションがある。

 組付け練習等の際、締めすぎると曲がる。

 これは筆者の失敗として前述した。


 ○分解のコツとして先にワイヤを取ってからタイヤを取ること。

 本番ではチェーンも切る。地味にチェーンを切るとつなぐ部品が財布を圧迫してくる(そんなに高くはないが)。


 ○クイックシフトのばねは細いほうが車体側。レバーはフレーム沿い。傷をつけないこと。


 ○先に変速機レバーをつけ、ブレーキレバーは後から。

 ほとんどの自転車はそういう構造だと思うが、泡食っていると逆になってひと手間増える。

 繰り返すが変速機調整はワイヤが先。ディレーラーカバーはないと壊れるからすべての変速機つき自転車に装備されているのであって、試験では外しておく。


 こんなこと書いて、誰が楽しんでみるのか? 筆者的には面白いが。

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