『約束』 『記憶』
『約束』
僕がいたころ君はどこにいた?
死ぬまで君を捜しつづけた
必ず見つけてやると
約束した
それなのに果たせなかった
約束
あの子はまだ待っているのか?
もう絶対に果たせない
約束を
誰か僕の代わりに
果たしてはくれないか?
もしあの子が待っていたのなら
その思いを裏切ることは出来ないから
もしあの子が待っていなかったら
僕はただの滑稽な道化師だけど
自分が生きてた証がもらえる
それだけでもいい
僕はただ漠然と生きて
屍になりたくはない
たとえどんな方法でも
自分が生きていた証が欲しい
あの子のおかげで分かったんだ
あの子は意識していないだろうけど
あの子に教わったんだ
あの子は気づいていないだろうけど
だからあの子を裏切れない
もう約束を果たすことが出来ない
僕の代わりに
誰か約束を果たしてくれないか?
僕に大切なこと
生きる意味
それを教えてくれた
あの子のために
『記憶』
もう既に
忘れ去てしまった
あの人との思い出
いつからだろう?
思い出そうとしなくなったのは
もし無理やりにでも
思い出そうとすれば
偽りの記憶を
作ってしまいそうだから
そんなことは彼も望まないだろうし
私も望まないから
だからせめて
もう一度だけ顔を見せて欲しい
それだけで私は
満足するから…
作者より読者様へ…
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
何かアドバイスやコメント、駄目な所があればぜひおっしゃってください。
超初心者な僕ですが、皆様からの感想等を励みにがんばりたいと思います。