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先史魔法文明のたったひとりの生き残り、らしいよ  作者: koshi
第4章 ふたつの世界を股にかけ
53/71

53.行き先がわからない穴には迂闊に入らない方がいいよね



 俺はいまミヤノサの街の郊外、大森林の入り口の付近にいる。アンドラさんと一緒だ。ふたりとも街の中でできるだけ目立たないよう意識した、どこにでもいるごくごく普通の女子学生とその保護者という服装で決めている。


「……来たわ」


 空を見上げながらアンドラさんが指をさす。しかし、いくら目を細めても俺には何も見えない。もともと視力では、……いや視力にかぎらず、五感すべてにおいて俺がアンドラさんにかなうはずなど絶対にないのだが。とにかく、飛行中の相手はこちらに向かってくるのだから、おとなしく待っていれば良い。


 やがて、俺たちの目の前に、巨大な影がせまる。それは、はるか上空から急降下をはじめると、俺たちに向けてとんでもない速度で突進してきた。反射的にアンドラさんが俺の前に出て庇おうとするが、しかしほんの十メートルほど手前で急減速、そのままフワリと着地した。


「久しぶりじゃの、ユーキちゃん」


 フキ爺さんだ。巨大なドラゴンが、巨大なハチュウ類顔を俺達にむけて、おそらくハチュウ類同士では通じるであろう微笑みの表情を浮かべている。


「爺さん。ずっとお礼を言いたかったんだ。こないだはマコトと一緒に助けに来てくれたんだろう? 本当にありがとう」


 しかし、……爺さんは俺を見ていなかった。


 その視線が向いているのは、隣のアンドラさんだ。俺の誠心誠意をこめたお礼などまったく耳に入らないかのように、かわりに俺の保護者として付き添っているアンドラさんを刺すような視線で見ている。いつものごとくスタイル抜群のアンドラさんの全身を、特に胸と腰のあたりを集中的に、舐めるように凝視しているのだ。


 ああ、……そういえば。この爺さんは胸と腰がはっきりとしたグラマーな女性が大好きな、ついでに覗きが趣味のエロドラゴンだったな。アンドラさんみたいな人が目の前にいれば、そりゃあ凝視するわな。


「えーと……」


 さすがのアンドラさんも一歩引いている。引きつった顔で少しずつ後ろにさがっていく。


「爺さん!」


「ん? あ、ああ。ユーキちゃん、いたのか」


 いたのか、じゃねぇだろ。このエロ爺が。


「こんなに美人でエロい身体の、……いやいや、スタイル抜群の秘書をいつも連れて歩いているとは、あのオロチの殿下がうらやましいのぉ」


「爺さん、いい加減にしろ。アンドラさん、どん引きしてるじゃないか」


「ん? すまんすまん。美人に嫌われるのは困るのお。……そうそう、ユーキちゃんを助けに行った件じゃな。礼にはおよばんよ。ワシは『殿下』に、ユーキちゃんを助けるのを手伝うよう脅迫されて、拒否できなかっただけじゃ。あの巨大で凶悪で凶暴なオロチに逆らったら、ワシなんか簡単に殺されてしまうからの」


 自分だってじゅうぶん巨大かつ凶悪な面相のドラゴンが、うつむいて俺から視線を外し、ネコのように後ろ脚の爪で自分の耳のあたりをボリボリとかき始める。


 これはもしかして、……お礼を言われて照れていたのか? このツンデレエロドラゴンめ!






 ユウキちゃんをつれて森の入り口で待つアンドラのすぐ前に、巨大なドラゴンがフワリと着地した。


 隠れ里に住むこのドラゴンがわざわざ森からでてきて、私とユウキちゃんの前に居るのは、私たちをその背中に乗せて王都へ連れて行くためだ。


 本来、ユウキちゃんと共に王都にいくはずだったが殿下は、すでに三日前にミヤノサの港から海軍の軍艦に乗りこみ出発している。誰がみても、私たちはミヤノサでお留守番だと思うはずだ。だが、敵をミヤノサの街にひきつけておいて、ギリギリになってドラゴンの背中に乗って王都までひとっとび。これが、殿下のたてた作戦だ。


 アンドラは、改めて気を引き締める。鋭い眼差しで王都まで身を任せるドラゴンを見上げる。ドラゴンも、そんなアンドラの顔を見つめ……。


 ん? 違う。ドラゴンの視線は、アンドラの顔を見ていない。もっと下……。


 こ、これは。胸、腰、脚、アンドラの全身を舐めるように眺めているのか。ハチュウ類の表情など読めないが、それでもわかる。これは、性的にいやらしいHな視線だ。物理的な圧力を感じるほどの、煩悩全開で邪悪なオーラ。何度も修羅場を経験してきたオオカミ族のアンドラをして、おもわず一歩後退してしまうほどの。


「こんなに美人でエロい身体の、……いやいや、スタイル抜群の秘書をいつも連れて歩いているとは、あのオロチの殿下がうらやましいのぉ」


 ……大丈夫かなぁ、このドラゴン。アンドラはため息をつく。





「そろそろ出発しましょう。フキさん、お願いします」


 へいへい。爺さんは、俺たちを乗せるため、頭を低く下げる。


 まずは俺が、そして俺を支えるように俺の後ろにアンドラさんが、爺さんの頭に腰掛ける。今日は俺もちゃんと下着つけてるから、躊躇することはない。スカートが少々ひらひらするが、どうせ誰も見ていないから問題ないだろう。


 俺の後ろから、アンドラさんががっしりと爺さんの角をつかむ。これ以上に安心できる体勢はないだろう。たとえ音速を超えても、振り落とされることだけは絶対にないと断言できる。俺の身体は熱やら衝撃波やらでバラバラになるかもしれないが。


 爺さんが、頭を軽く前後左右に振る。俺たちがしっかりと掴まったか、確かめているのか。頭が傾くたびに、俺とアンドラさんの重心が微妙にずれる。俺たちは腰を移動させて修正する。またずれる。腰を動かす。それを何度か繰り返す。


 ……このジジイ。頭の上でアンドラさんのおしりが動く微妙な感触を楽しんでやがるな。変態め!


 メキっ!


 アンドラさんが握っている爺さんの角が、イヤな音をたてる。オオカミの常識外れの腕力により、ドラゴンの頭の角が、ねじ曲げられようとしているのだ。


「おふざけはいい加減にして、そろそろ出発しませんか、ドラゴンさん」


 アンドラさんのドスの効いた声。


「痛い痛い痛い! かわいい顔してるくせに冗談の通じない女じゃのぅ」






 ふわり


 爺さんが飛ぶ。ドラゴンの強靱な脚力で真上にジャンプ。重力に引かれて落下に転じる前に、背中の巨大な翼が空気をつかむ。そして、はばたく。巨体が徐々に真上に向かって加速する。


 おおお、あいかわらずのVTOLだ。やっぱりスゲェぞ、爺さん。


 ゆっくりと真上にあがる。ミヤノサの街の上空をさけ、森の上を迂回して王都に向かうのだ。





 はるか上空には、衛星軌道上で輝く巨大なリング。その真下にとてつもなく巨大な火山。そして広大な森。


 ビージュ達の隠れ里はあのあたりだろうか?


「なぁ、爺さん。あれから村はどうなったんだ?」


「もともと掘っ立小屋ばかりの村じゃったからな。あっという間に再建できたよ。最近はすっかりハンターも見かけなくなって、平和なものじゃ」


 そ、そうか。それはなによりだ。俺なんかのせいで村がめちゃくちゃにされたからな。本当に心配していたんだ。


「ビージュやダーヴィーちゃん達は? あのふたりは元気なのか?」


「ああ、オオカミ母子は、いつのまにか大魔法使いの師弟の家に住み着いておる。あのエロ小僧とエルフ娘も、仲良くやっているようじゃ。ワシのような独り者には目の毒じゃて」


 ほほぅ。いちゃいちゃしているあの二人を見てみたいもんだ。





 ドラゴンは、徐々に速度をあげる。といっても、俺が息ができる程度だから、たいした速度ではない。どこまでも続く森の風景は、少々退屈だ。


「そういえば、あの殿下以外に爺さんの仲間はこの世界にいないのか? 爺さん好みの美人でスタイルのいい雌ドラゴンとか」


 マコトは、爺さんがこの世界に迷い込んだ頃から知っていたと言っていた。爺さんもこの世界に生まれたわけではないのかもしれない。


「この世界にも仲間は何頭かおるよ。雌ドラゴンもおるが、ワシの好みじゃない。やっぱりワシは人間やエルフやオオカミの女の方がいいのお」


 へぇ。この世界にいる雌のドラゴンって、どんな姿をしているんだ?


「一口にドラゴンといっても、様々な姿の者がおる。人間からはドラゴンとかワイバーンとかオロチとか龍とか呼ばれる連中じゃな。そして、ワシのように特定の身体を持つ者もいれば、あのオロチ殿下のように肉体の転生を繰り返す者もいる」


 なんでもありだな。つくづく思うけど、ドラゴンってスゲェ生き物なんだな。


「ワシらはおそらく普通の生き物ではないよ。物理法則を越えた、精神的というか霊的な存在じゃ。自分でも理屈はよくわからんが、知的生物による大自然への恐れ、畏怖、信仰心など具現化した存在じゃないかと、ワシは思っておる」


 ほほぉ。マコトもそんな事いっていたな。まてよ、するとアーシス達が来るまで知的生物がいなかったこの世界では……。


「そうじゃ。この世界には、もともとドラゴンなどという非常識な生き物は存在しなかったらしい。千年前に先史魔法文明人とやらが人工的に知的生物を作り出すまでは、『大自然への信仰心』を持つ者もいない。当然、ドラゴンもいるわけがない」


 なるほどね。このおかしな世界は、意外と常識的な世界なんだな。じゃあ、爺さんはどこから来たんだ?


「わしらは、なぜか次元の穴を感じることができる。これも自分では理屈がわからん。わからんが、とにかく異世界に通じる穴を感じることができる。そして、穴に引き寄せられ、吸い込まれる。運が悪ければ、……いや運が良ければ、そのまま穴を通り抜け、別世界に行くことができる」


 穴? 俺とアーシスを繋いでいたという、例の『穴』とおなじものか?


「穴が何なのかもワシにはわからん。自然現象なのか、人工的なものなのか、それとも知的生物が存在する異世界の匂いをかぎつけ、そこに向けて穴を開けているのはドラゴン自身なのかもしれん。あの凶悪なオロチならそれくらいの力はありそうだが……。そして、もしかしたらドラゴンとはもともとそのようにして異世界に広がっていく生き物なのかもしれんの」


 きっと大昔のマコトの仲間も、そうやってこの世界に来たのだろうな。


「ワシの場合は二百年ほど前じゃ。あいすらんどとか人間どもが呼ぶ氷の島で人間の姿でくらしていた頃。妻を亡くし失意のどん底だったワシの前に、たまたま『穴』の入り口が漂ってきた。そして吸い込まれたのじゃ」


 ……もしかして、爺さんが前にいた世界って。


「たぶん、あのオロチ殿下と同じ世界じゃよ。なんとなく匂いでわかる。といっても、あのオロチの魂がこの世界に来たのは、ワシよりも遙か前のことらしいがな。……とにかく、それ以来、何頭ものドラゴンが、あちらの世界からこちらに迷い込んでおるようじゃ」


 なんてこった。俺はつい最近まで、自分が生まれた二十一世紀の地球は科学の発達した文明世界だと思っていた。そして、ひょんなことで中世的な剣と魔法のファンタジー世界に迷い込んでしまったのだと思っていた。


 しかし、本当は逆だ。こちらの世界はアーシス達の作り上げた超高度なナノテクノロジーやバイオテクノロジーで管理された世界。そして、俺の生まれたあちらの世界こそ、オロチやドラゴンの妖怪変化の供給元だったとは。





 ちょっとばかりショックを受けてしまった俺など無視したように、ドラゴンはゆうゆうと森の上空を飛ぶ。どこまでもつづく変化のない大森林の中、わずかに既視感のある場所があらわれる。そうだ、あのあたり。地面の上に僅かに突き出た白い廃墟。アーシスが冬眠していた場所だ。そして、俺が目覚めた場所だ。


 ん? あの時は気づかなかったが、よく見ると廃墟はあれだけじゃない。周囲にたくさんの廃墟、というより残骸がある。ほとんどが木々に覆われてよくわからないが、かなり広範囲に散らばっているのは、まるで巨大な何かが空から高速で墜落した残骸のような……。


「そういえば、大魔法使いとその弟子のエルフっ娘がな、最近ユーキちゃんを見つけたあの遺跡の研究をしておるようじゃ。あそこで見つかる魔導器は高く売れるらしい。今朝もワシがここまで送ってきてやったから、まだいるかもしれんな」


 そう言いながら、爺さんは速度を緩め、高度を下げる。


 俺は目を細め、森の中を捜す。……いた。小さな少女がこちらを見上げて手を振っている。となりにモフモフの男の子もいるぞ。


 ビージュにダーヴィー。元気そうだな。よかった。





「師匠! ユーキお姉ちゃんとフキ爺さんが!」


 ダーヴィーの師匠バルデさんは、大きな残骸の中にいた。たくさんの機械らしきものが壁一面に並んでいるが、大魔法使いを自称する彼をしても、いったい何をするものなのかさっぱり理解できない。それでも、長年精霊魔法を研究してきた彼にとって、ここはまさに宝の山だ。


 弟子のエルフっ娘が呼んでいるようだが、集中している彼の耳にはいらない。わけもわからないまま、スイッチやレバーをかちゃかちゃいじり、反応を確かめる。





『アーシス。よろしいですか?』


 ダーヴィーちゃんに向けて必死に手をふる俺に対して、珍しくクシピーから話しかけてきた。


 ん? クシピー、なんだ?


『先日話題に上った空間の特異点が、私の観測可能な範囲内に存在するようです』


 なに? ドラゴンが通り抜けられる穴か?


『残念ながら、非常に小さなものです』


 そ、そうか。爺さんも感じているのか?


「ん? 穴か? すぐそばにひとつあるようじゃが、こんなに小さなものではどうしようもないのお」


 そうか。爺さんの口ぶりだと、小さな穴は珍しくもなさそうだな。そもそも、そんなに都合の良い話があるはずがないよなぁ。





 それは、火山の近くにあるこのあたりでは、決して珍しくもないことだった。


 ダーヴィー達の周囲の木々が、風もないのに揺れ始めた。木々だけでない。隣のビージュも、ダーヴィー自身も揺れている。地震だ。さして大きくはない。二人は慌てることもなく、おちついて揺れが収まるのをまつ。




 残骸の中のバルデも同じだ。地震とともに壁や屋根から埃が舞い上がるものの、この程度の揺れでここが崩れることはなさそうだ。おちついていれば問題あるまい。


 しかし……。彼の足元のはるか下、巨大な残骸の地面深くに埋まった部分で、彼には決して理解できない事が起こっていた。千年間にわたり自動修復を重ねてきた精密機器が、ついに耐えきれず破壊されたのだ。


 突如、バルデの周囲の複数の機械が赤く光る。魔法陣の文字に似た印がいくつも浮かび上がる。人工的な音が響き渡る。


 な、なんだ?


 意味はわからない。しかし、これがなんらかの警報であることだけは理解できる。この遺跡を残した先史魔法文明人達は、いったい何を警告しているのだ?






『警告。さきほどの特異点が巨大化しつつあります。このままでは飲み込まれます』


 な、な、な、なに? どーゆー意味だ? 穴? 巨大化? 爺さん!


「あああ、わかっとる。目の前の『穴』が突然大きくなった。逃げるぞ!」


 穴を避けるため、翼を折り曲げコースを変えようとするドラゴン。だが、クシピーの警告はまだ終わらない。


『緊急事態です。至近距離の連邦宇宙軍巡航艦より緊急警報を受信。大気圏内で亜空間航法機関が暴走を開始。周囲の市民に対する非難命令が自動発信されています。私たちも対象です』


「だめじゃ、穴が大きすぎる! 逃げ切れない!!」


 クシピーの冷静な声と爺さんの慌てた声が重なる。


『特異点に侵入します。亜空間を抜けるまでの時間が予測できません。周囲の精霊はアーシスの生命維持を最優先。場合によっては強制的に仮死状態に移行します』


 まてまてまてまてまて。クシピー、俺だけじゃだめだ。アンドラさんと爺さんも頼む! アンドラさん、俺にもっとひっついて!!


 言い終わる前に、周囲の風景が暗転した。






 いったいどれくらい時間がたったのか。


 体感的にはあっという間だったが、もしかしたら何日もたっているのかもしれない。とにかく、俺は生きている。後ろのアンドラさんも無事なようだ。目を見開き、あっけに取られた表情のまま、何が起こったのかいまだに理解できていないようだが、それでも俺をしっかりと抱きしめてくれている。


 そして、爺さん。ドラゴンはまだとんでいる。頼もしいことに、しっかりと羽ばたいている。


「爺さん、……大丈夫か?」


「ああ、ワシは一度経験しているからな」


「ここは?」


 答えがかえる前に、俺は全てを理解してしまった。


 爺さんが急旋回したのだ。すぐ近くの高速な飛行物体を避けるために。


 ドラゴンよりも遙かに巨大な胴体。銀色に輝く翼。かん高いエンジン音。白い尾を引くジェットエンジン。白と赤の鮮やかな塗装。尾翼に描かれた見慣れたマーク。


「……ジェット旅客機。俺は二十一世紀に帰ってきた、のか?」






2014.07.13 初出



(*)同じ世界を舞台にしたもうひとつの物語も連載しています。こちらよりもかなり呑気なおはなしですが、もしよろしければ合わせてご覧ください。

 『剣と魔法の異世界だって、美少女アンドロイドの私がいれば平気なのです』( http://ncode.syosetu.com/n8255ca/ )


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