01 - 主人公誕生 -
本作品は、「女性が主人公」、「ファンタジー」、「主人公最強」、「百合」、「転生」、「ハーレム(2人)」、「主人公が黒い」、「妹と親友が桃色(頭の中的な意味で)」
などの要素が含まれます。
また、作者の処女作であり、努力は致しますが様々な不備があると思われます。
以上の事項に不快感などを感じるかたは本投稿をお奨めはできません。
--------------------- 最初の記憶、それは深い青色の世界。 ---------------------
空間に満たされる青い色は、幾重にも折り重なって、その色を深くしている。
気がついたら、私はそこにいた。
深い、深い青。
ここがどこなのだかは、分からない。感じ取れることは
視界を埋め尽くす青色とやけに響く音のない音。
足は地に着かないが、ゆったりとした重力を感じる。
ふいに、自分の置かれた状況にひとつ見当がついた。
---------------------------------- 水の中? ----------------------------------
口から漏れ出した言葉はこぽりと気泡となって青色が薄い方向、水面に吸い込まれていく。
思いつきは確信に変わる。どうやら自分は水中にいて、すこしづつ水底に落ちているのだ。
そして、なぜだか落ちていくたびに自分の中の何かが消えていく気がする。
けれども消えていく自分が既に酷くあやふやで「自分」の実感が全く無い。
恐怖は感じられなかった。
気泡が吸い込まれた方に目を向けると、光が差し込んでいた。
揺れる光に一時として同じ表情を見せない水面を下から見上げる。
----------------------------------- …綺麗 -----------------------------------
あやすようなやわらかな光により青色は姿を絶え間なく変える。絵の具を溶いたような青、時に淡く緑がかっていたり、透き通るような空色になったり、私は魅せられてしまう。
ふいに、綺麗だと感じる「自分」に気づく。
するとそれまで感じなかった「自分」が消えていく状況に恐怖を感じた。
抗うように、手足を動かし水面を目指す。
意外と水面は離れておらず、すぐに水面まで行きつく。水面に顔を出した私は、深く、息を吸い込んだ。
その後、口から吐き出された言葉は、意味がないまるで「赤ん坊」のような泣き声だった。
意味が分からない方へ、本投稿文は簡潔に言うと
「一度死んだ主人公が前世の記憶の初期化を完全にする前に生まれ変わってしまった」
という内容です