第97話 バレー部、IH予選開始。④
試合開始。
と同時に相手のスタンドから大きな声援が湧き上がる。主に女子の。
『荻野くん、頑張ってぇ〜!!』
って言ってるけど、逆にその荻野とやらが集中出来なさそうだなぁ。うちのスタンドのメリハリを見習えよ()
うちのスタンドは得点するとめっちゃ盛り上がるけどそれ以外の時は基本静かなんよね。集中出来て逆にありがたすぎる。
そして相手から始まるサーブはその荻野とやらがサーバーらしい。
サーブを見ると、甲斐と同じドライブサーブだった。
まあもちろん慣れてるんで俺がレシーブし、今回は助走に入らない。
理由としては監督が「いったん藤堂は守備に回ってくれ。その代わり第2セット以降、隠し球として使えと甲斐に伝えている。」
と言葉をかけられたからだ。
まあフェイントくらいだったらかけるけど、それ以外は基本飛ばずにブロックとレシーブを無難にこなすだけ。
サーブもジャンプサーブじゃなくて普段全然使わないアンダーハンドサーブをこのセット内は使った。使いづらい。
20-15の場面で俺はベンチに下がった。次のセットのために体力回復が目的だろう。
俺の代わりに上がった北野は高校3年生ながら身長204cmの強力スパイカー。
アタックとサーブも強烈だが、レシーブに不安要素があるメンバーだが、今はリベロの八尾がいるのでどうにかなるだろう。八尾が居ない時はちょうど冬の間にレシーブ鬼練をこなしつづけたMBたちが下がる。
守備力にはあまり不安はない。
そして北野の強烈なアタックが決まり第1セットは奪い取った。
5分くらい休憩を挟み、第2セットが始まる。
今回は後衛レフトからスタート。
黒鷺サーブで甲斐ドライブからスタート。
甲斐ドライブは上げられ、スパイクを打たれるもしっかり八尾が上げる。
そして助走に入り、上空に飛び立つ。
相手のブロックがついてくるも、俺はその上を行く。
全力でミートしたボールは、そこに居たレシーバーを吹っ飛ばし、その勢いのまま観客席の方まで飛んでいった。
一気に相手応援団が静かになり、対称に黒鷺応援団が盛り上がった。
ご視聴ありがとうございました。
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ではまたお会いしましょう。




