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第53話 バレー部、春高の舞台に立つ。⑧
そんなことを思い出しているとラリーがまた始まる。
牧原先輩のサーブをまたリベロが綺麗に上げ、速攻で相手のミドルが攻めてくる。
松尾先輩がそれを綺麗に上げ、俺は助走に入る。
そして床を蹴り、空中に飛び上がって上がったボールを叩く。
が、その後に聞こえた音は地面にボールがついた音ではなく、相手の手にボールが当たった音だった。
ブロックされたボールを拾おうとするが、全員遠く、俺しか拾えない状態。
しかし俺も体勢が崩れており、かなり無理をしないと届かない。
でもそこで俺は終われない。
自分のミスは自分で拭わないと、バレー部3本柱の俺じゃない。
頑張って無理な体勢の中でも腕を懸命に伸ばし、ボールをセッターに返す。
すぐに踏ん張って、助走を始める。
そして、もう一回上空へ羽ばたき、来たボールを全力で叩く。
しかし今度も当たった音がする。しかしそれは自分たちにとって絶望ではない。
相手の手に当たったボールは相手コートから出た。
僕の1つの武器である「ブロックアウト」が盛大に決まったのだ。
ご視聴ありがとうございました。
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ではまたお会いしましょう。




