第1話 出会いは突然に
「今年もこれは変わらないなぁ...」
そう口にしながら、潤は歯を磨く。
彼女いない歴=人生な潤は、人を愛するのはどんな感情かすらわかっていない、言わば童貞だ。
手元の時計が7時50分になる。
「おっ、もう時間か。凪を待たせると怖いからなぁ...急がんと。」
そう言い、家を出る。
ちなみに凪とは、私の友人である新庄凪のことだ。私と違ってめっちゃモテる。
結局凪との待ち合わせには間に合い、僕が通っている私立黒鸞高校に着いた。
凪と僕は同じ2年D組なので、クラスに同時に入る。
となると注目を集めるのは、まあ当然凪だ。
席に座り、HRが始まるのを待つ。
そして担任の松山大地先生がやってきた。
「お前らに朗報だ。なんとこのクラスに転校生がやってきた。入れ!」
そして入ってきたのは美少女だった。
髪はうすい水色で、身長は150cmほど。正面から見てわかるほどに体が引き締まっている。顔は小さく、本当にお人形さんかと思った。
「新しくこのクラスにやってきました、博麗萌音です。よろしくお願いします。」
この一言だけで、クラスは湧く。
「と言うわけで、新しく博麗がこのクラスにやってきた。みんな仲良くしてやってくれ。では1時間目の現代文の準備をしろ!」
といい、HRが終わったかに見えた。
「席は藤堂の隣だからな。おい藤堂!博麗の面倒を見てやってくれ、頼んだぞ!」
え、マジすか()
ご視聴ありがとうございました。
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ではまたお会いしましょう。