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童話・児童書などまとめ

通せんぼ

作者: リィズ・ブランディシュカ



 あるところ、あるばしょ。


 一つの橋が通行止めになっていました。


 その橋の前には、誰かが立っています。






「ここを、通しておくれ」


「やだね」


 ここから先は、通ってほしくない。


 だから、通せんぼ。


 けれどどうしても通りたかったら、なにか置いてきなさい。


「お菓子しかないけど、これをあげれば通してくれるかい?」

「通ってよし」


 お菓子をもらった後は、通せんぼをかいじょ。


 橋をわたりたかった人は向こうへ移動していった。


 そしたら、次の人もやってきた。


「ここは通れません」

「どうすれば通してくれるの?」

「何かちょうだい」

「分かった、このおもちゃをあげよう」


 二番目の人はおもちゃをさしだしたので、通せんぼをかいじょ。


 その人は「かわいそうにねぇ」といいながら、向こうへ通っていった。


 またまた人がやってきた。


「通りたければ、なにか置いてくこと」

「あんまり喜ばないかもしれないけど、お金を置いていこう」

「通ってよし」


 通せんぼをかいじょ。


 三番目の人はかわいそうな表情で橋の向こう側へと通っていく。






 通せんぼをしている男の子を見かけた者たちは、みんなかわいそうな表情になっています。


「かわいそうに、親をなくしてひとりぼっちになってしまうなんて」


「いやな親に育てられたものだから、ムジョウケンのホドコシが受け入れられないんだね」



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